2012年5月29日 (火)

【NEWS】ウェス・アンダーソン最新作が新記録樹立

Moonrisekingdomposter2カンヌ映画祭でオープニング上映という大役を務め上げ、世界的な注目を浴びたウェス・アンダーソンの最新作"Moonrise Kingdom"。先週末より北米4館にて限定公開が始まっている本作の1館あたりの興収アベレージが130,752ドルを記録し、一般公開された実写映画としては『ドリームガールズ』の12万ドルを越える米史上(アベレージの)最高値をマークしたことが明らかとなった。この先、ニーズにあわせて週ごとに数百館ずつ劇場数が追加されていくことが予定されている。

それほどの人気作ならば最初から大規模公開しちゃえばいいのに、との声も聞こえてきそうだが、映画市場における「限定公開」にはあえて間口を狭めることによって観客による口コミ力を強めたり、あるいは小規模公開で得た観客反応をもとに配給&興行側が今後の大規模展開に備えたりという意味合いが隠されている。何よりも今回のように劇場が観客で溢れかえった状態だと、それが全米4館だけであったとしても、観客の心に「流行ってるんだなあ」というイメージが体感的に刻まれ、それが効果的な宣伝となって裾野を広げていくことになる。どんなビジネスでも需要と供給のバランス(その操作)って大事ですね。

*劇場あたりのアベレージ興収に関してはアニメ作品が圧倒的に強く、全ての映画を総合した歴代1位には『ライオンキング』の79万ドル(2館)、2位には『ポカホンタス』の45万ドル(6館)、3位には『プリンセスと魔法のキス』の39万ドル(2館)がそびえたつ。"Moonrise Kingdom"はそのランキング9位。『ドリームガールズ』は10位。

*ウェス・アンダーソン作品を米興収順(アベレージ順ではなく、累計興収順)に並べると以下のようになる。

cf.(1)ロイヤル・テネンバウムス/5200万ドル、(2)ライフ・アクアティック/2400万ドル、(3)ファンタスティックMr.FOX/2100万ドル、(4)天才マックスの世界/1700万ドル、(5)ダージリン急行/1200万ドル

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【画像】ソフィア・コッポラ最新作Bling Ring

ソフィア・コッポラの最新作"The Bling Ring"のオフィシャル・スチールがEntertainment Weeklyにて公開された。

Blingring
本作は10代のグループがハリウッド・セレブたちの豪邸に次々と侵入し総計300万ドルにも昇る窃盗を行ったという事件に着想を得た物語。被害にあったセレブにはリンジー・ローハン、パリス・ヒルトン、ミーガン・フォックス、オーランド・ブルームなども含まれていた。『ハリー・ポッター』シリーズのハーマイオニーとはガラリと雰囲気を変えたエマ・ワトソンやオスカー候補女優を姉に持つタイッサ・ファーミガをはじめ、ソフィアのお眼鏡に叶った期待のニューカマーらが顔を揃える。

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2012年5月28日 (月)

【興行】北米週末TOP10 May25-27

先週までの復習は各自こちらにて行ってください。

【May.25-27 weekend 推計

01 Men in Black 3 $55.0M
02 The Avengers $37.0M
03 Battleship $10.8M
 
04 The Dictator $9.6M
05 Chernobyl Diaries $8.0M
06 Dark Shadows $7.5M
07 What to Expect When You're Expecting $7.1M
08 The Best Exotic Marigold Hotel $6.3M
09 The Hunger Games $2.7M
10 Think Like a Man $1.4M

Mib■アメリカでは5月の最終月曜がメモリアル・デイ(戦没兵追悼記念日)でお休みのため、映画界も盤石のラインナップを揃えてこれを迎え撃つ準備を整えてきた。その急先鋒となるのが10年ぶりに復活を遂げたあの人気シリーズ最新作なわけだが―。

■今週1位を獲得したのは『メン・イン・ブラック3』だった。同作は金~日の3日間で興収5500万ドルを売り上げ、祝日の月曜を含めた4日間のホリデー興収は7000万ドルほどになる見込み。これはスタジオ側は望んでいた7500万ドル~8000万ドルを若干割り込む値だという本作は製作費2億3000万ドルに加えて相当額のマーケティング費がかかっているものと見られる。

4250館近くの劇場で上映されており、その1館あたりのアベレージは1万3千ドルに迫る勢い。性別にみると、男性が54%とかろうじて女性客を上回り、年齢別では25歳以上の層が56%を占めている。

ちなみに前2作と比較すると・・・

・Men in Black(97)/OP興収5100万ドル/最終興収2億5070万ドル
・Men in Black 2 (02)/OP興収5215万ドル/最終興収1億9042万ドル

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【カンヌ】コンペティション受賞結果

Logo いよいよカンヌ国際映画祭も授賞式と最終上映を残すのみとなりました。65年目のこの節目、ナンニ・モレッティ率いる審査員団はいったいにどの作品にパルムドールを授けるのか。ハネケ?カラックス?いよいよ運命の瞬間が訪れます。

■受賞結果■
・パルムドール "Amour" ミヒャエル・ハネケ監督作
・審査員特別賞(グランプリ) "Reality" マッテオ・ガローネ監督作
・女優賞 クリスティーナ・フルテュール、コスミーナ・ストラータン "Beyond the Hills"
・男優賞 マッツ・ミケルセン "The Hunt"
・監督賞 カルロス・レイガダス "Post Tenebras Lux"
・脚本賞 クリスチャン・ムンギウ "Beyond the Hill"
・審査員賞 ケン・ローチ監督作 "The Angel's Share"
・カメラドール(新人監督賞) "Beasts of the southern wild"
・短編パルムドール  "Silent"

●コンペでは米国勢が総崩れ。一部で高評価を獲得していたカラックス作品、ジェフ・ニコルズ監督の"Mud"も受賞ならず。

●ハネケの「アムール」に関しては男優賞&女優賞の呼び声も高かったが、そちらの受賞はならず。それには理由があり、カンヌのコンペ規約によると、パルムドールとグランプリに輝いた作品は他部門で受賞することができないからだ。ただし脚本賞、審査員賞の受賞作が演技部門と重複することは可能で、それゆえクリスチャン・ムンギウ作"Beyond the Hill"は2冠となった。

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2012年5月27日 (日)

【カンヌ】パルムドッグ決定 

Sightseers毎年、カンヌ映画祭に出品された全作品の中から最高に輝いていたワンちゃんを選出する“パルムドッグ賞”。

昨年は『アーティスト』のアギーがまさに一世を風靡する活躍ぶりだったわけだが、今年の受賞犬には「監督週間」にて上映されたイギリス映画"Shightseers"のスマーフとガッドが輝いた。本作は国内旅行に出かけたカップルが何をやってもうまくいかない日々を送る、実に英国映画らしい鬱々とした空気が魅力の奇妙でおかしな物語だ。両犬は双子の役を演じている。

Soir02審査員特別賞にはベルギー映画"Le Grand Soir"に出演したビリー・ボブに贈られた。「ある視点」部門に出品された本作は、商業施設でレストランを経営する兄弟の奮闘物語。ビリー・ボブは年季の入ったパンク男でもある長男の愛犬として登場する。

両作品ともにまさか同賞を受賞するなんて予想だにしていなかったようで、残念ながらワンちゃんのアップ画像などが全く見つからない。まあ、ともかく、おめでとうございます。今晩は骨付き高級肉でもお召し上がりください。

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【カンヌ】「ある視点」部門ほか受賞結果

After_lucia カンヌ映画祭の最終日を目前に控え、「ある視点」部門の受賞結果が発表された。

ティム・ロス率いる同部門の公式審査員団は強豪揃いの20作品の中から各賞を選出。その最高賞に輝いたのはメキシコのミシェル・フランコ監督作"Despues de Lucia(After Lucia)"だった。同作はママを亡くした父娘が心機一転すべくメキシコシティに越してくるものの、娘は新たな高校生活の中で陰湿なイジメに逢ってしまう・・・という物語。

男優賞は該当者なし。女優賞は"Laurence Anyway"のスザンネ・クレメントと"A Perdre la Raison"のジョアキム・ラフォセのふたりが受賞。そのほか審査員特別賞には"Le Grand Soir"、スペシャル・メンション(Special Distinction)には"Children of Sarajevo"が輝いている。

Beasts 加えて、カンヌのような名高い映画祭では国際批評家連盟(FIPRESCI)も各部門に独自の評価采配を下すことになっている。同連盟が選んだ「ある視点」の最高賞は"Beasts of the Southern Wild"。すでにサンダンス映画祭でもドラマ部門の最高賞に輝いている本作は、米南部の河に囲まれた湿地に暮らす6歳の少女が、南極の氷の中から放出された妖獣や、故郷を襲った洪水、父の病などに直面する中、たったひとりで母親の行方を探そうとする物語。各紙のレビューでも多くが「こんな独創的でマジカルな作品は観たことがない」と絶賛している作品だ。

同批評家連盟は「コンペティション」部門で最も優れた作品として"In the Fog"を、「監督週間」部門の最優秀作として"Hold Back"を、それぞれ独自に選出している。

また、キリスト教系の審査員団が選出するエキュメニック賞というものも存在する。こちらの賞に輝いたのはコンペティション部門に出品されているトーマス・ヴィンターバーグ監督作"The Hunt"。そして前述の"Beasts of the Southern Wild"がスペシャル・メンションに輝いている。

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2012年5月26日 (土)

【カンヌ】「監督週間」受賞結果

Noいよいよカンヌ映画祭も終盤に差し掛かり、「監督週間」の受賞結果が発表された。今年の最高賞Art Cinema Awardに輝いたのはチリ映画"NO"という作品。海外のメディアでは"No took the top prize"だなんて見出しが躍っていて、一瞬「ん?該当作品なしだったの!?」と誤読してしまいそうにもなるんだけれど、よく冷静に考えてみて、それが立派なタイトルだってことに気づくわけです。

本作は悪名高きピノチェト独裁政権の任期延長の是非を問う1988年の国民投票で、反ピノチェト派の選挙キャンペーンを展開した若き男の物語。主演はガエル・ガルシア・ベルナール。監督はパブロ・ラレイン。北米の配給権はソニー・ピクチャーズ・クラシックスが獲得している。

そのほかの受賞作は以下の通り。

・Art Cinema Award "No"
・Europa Cinema "The Repentant"
・ZPrix SACD 2012 "Camille Redouble"
・Premier Prix lly for Short Filmmaking  "The Curse"
・Special mention  "The Living Also Cry"

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