【WELCOME】
| 固定リンク
今年の7月27日より開催されるロンドン・オリンピック。そのオープニング・セレモニーで芸術監督を務めるダニー・ボイル(『トレインスポッティング』『スラムドッグ・ミリオネア』)とエグゼクティブ・ディレクターのスティーヴン・ダルドリー(『リトル・ダンサー』『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』)が揃って今回の趣向について語っている。
ボイルによると、彼が手掛けるショーのテーマは"Isles of Wonder(不思議の島)"。これはブリテン島そのものを表したもので、このアイディア自体はシェイクスピアの「テンペスト」に着想を得たものだとか。これまでの開会式の例に漏れず、今回も開催国の紹介も兼ねて、国内に溢れる数多くの“ワンダー”を力の限り祝福する趣向となるようだ。
始まりを告げるのは、スタジアムに設置された27トンに及ぶ巨大な鐘の音。ビッグ・ベンの鐘を手掛けたホワイトチャペル社が特別に鋳造するこの鐘には、「テンペスト」の中で怪物キャリバンが口にする"Be not afeard; the isle is full of noises(恐れるでない。この島はいろんな音で一杯なのだ)"というセリフが刻まれるそうだ。なるほど、その音=noisesこそがこの国の愛すべき構成要素ということか。
ダルドリーもこのセレモニーを「いったい我々が何者なのかをめぐり過去から未来までを貫く旅」のような内容になると語り、"Isles of Wonder"というタイトルについても「豊饒な歴史、多様性、数ある発明、ウィット、創造性を祝福するのに打ってつけのもの」と語っている。
参加するエキストラは2万人に昇り、そのうち900人は地元の学校に通う子どもたち。そしてどういうわけか看護師たちも重要な役どころとして登場するらしい。これは英国独自のユニークな側面として健康保険制度(National Health Service)をフィーチャーするためのもので、もしかするとダニー・ボイルらしいちょっとしたユーモアも兼ねての演出ということになるのかもしれない。
ちなみに今回の開閉会式にかける予算は8100万ポンド(1億2580万ドル)。当初の予定の2倍にまで膨れ上がったこの数字について、製作陣は「それでも過去2回のオリンピックに比べると極めて安上がりだ」と強調している。
| 固定リンク
Varietyによると、イギリスの伝説的コメディ集団“モンティ・パイソン”のメンバーが揃って映画出演することになりそうだ(ただしエリック・アイドルだけはまだ交渉中とのこと)。
企画されているのは"Absolutely Anything"というSFコメディで、CGと実写が合成された質感の映画になるとのこと。メンバーのひとりであり『ライフ・オブ・ブライアン』や『モンティ・パイソンの人生狂想曲』などを手掛けたテリー・ジョーンズが監督、脚本を務める。予定ではこの春にでも製作開始されるとのこと。
本作でパイソンズの面々は宇宙人御一行のボイス・キャストを務める。彼らがひとりの地球人に「何でも願いが叶う」というパワーを授け、それがきっかけで雪崩式に混乱が乗じていく様を観察しつづける―といった彼らならではのユニークかつシュールな内容らしい。またここに登場する人間の言葉を話せる犬役にはロビン・ウィリアムズが声をあてる予定だ。
テリー・ジョーンズは「モンティ・パイソンの映画ってわけじゃないが、確かにそんな感覚はあるね」とコメントしている。
パイソンズをめぐってはもう一本の映画が製作中。こちらは1989年に亡くなったメンバーのグレアム・チャップマンが遺した回顧録を基にした3Dアニメーションで、やはりエリック・アイドルを除いたメンバー全員がボイス・キャストとして参加している。年末にも劇場公開される予定。
| 固定リンク
2011年末には『タンタンの冒険』と『戦火の馬』の2作品をお披露目し、ともに各賞に続々ノミネートを果たす好調ぶりを見せているスティーヴン・スピルバーグ監督。目下、エイブラハム・リンカーンとその仲間たちの奮闘を描いた『リンカーン』を撮り終え、次なるロボット黙示録映画"Robopocalypse"の準備にも着手しはじめたことが伝えられる中、また新たな監督候補作が実現まであと一歩の地点まで浮上してきているようだ。
Deadlineによるとその作品の仮タイトルは"Gods And Kings"。ユダヤ教、キリスト教において預言者として讃えられるモーゼを主人公にした伝記映画である。スチュワート・ヘイゼルディン(Paradise Lost)とマイケル・グリーン(グリーン・ランタン)が手掛ける脚本はこのモーゼの出生から死にまでを描き切った内容とのこと。
ヘブライ人の虐げられしエジプトの地に生まれ、赤子の頃に死と引き換えにナイル川へと流されたモーゼ。それを拾い上げた王家の者によって育てられるも、やがて家を去り、軍を組織し、ヘブライ人を引き連れて“約束の地”を求め彷徨い続ける(=出エジプト)―その過程で紅海を真っ二つに引き裂き窮地を脱したり、神より「十戒」を授けられるなどといった逸話の数々は、セシル・B・デミル監督作『十戒』などでも鮮烈なビジュアルのもとで描かれてきた。
とはいえ、同じモーゼを中心としながらも、今回の"Gods and Kings"はこれまでとは大分違うアプローチが取られる。というのも、Deadlineによると、「より『プライベート・ライアン』的なリアルさを追究」しつつ、「戦士としてのモーゼ」なおかつ「『ブレイブハート』的な戦闘描写」に焦点があてられることになるらしいのだ。
今のところ3D技術などは使用しない方針とのこと。果たしてスピルバーグの最終決断はどのように下されるのか。製作を手掛けるワーナー・ブラザーズは2013年の3月か4月ごろにも撮影を始めたいと考えている模様だ。
| 固定リンク
サンダンス映画祭の深夜上映枠で観客が気を失い、救命隊員が駆け付ける事態が発生した。
Deadlineによると、そのとき上映されていた作品は"V/H/S"というタイトルのホラー映画。いちばん最初の恐怖シークエンスにてひとりの男性客が気を失ってしまった。彼は恥ずかしさゆえ客席から離れることを一旦は拒んだのの、ガールフレンドの強い勧めもあってしぶしぶ劇場外へ。その後、回復して戻り、監督らとも対面を果たしたという。またこれとは別に吐き気を催した観客も確認された。
この"V/H/S"という作品は最近流行りの"a found-footage horror(発見映像ホラー)"モノ。とある荒廃した屋敷に押し入りレア物のVHSテープを盗み出してくるように命じられた男たちが、そこで更なる身の毛もよだつビデオを発見してしまうというストーリーだ。複数の監督らが参加したアンソロジー的作品となっている。
このところ、尖鋭的な作品が集まる映画祭で、いわば最初の被験者となる観客らが失神に至るケースが続いている。Deadline同記事内ではトロント映画祭でふたりの失神者を出した"The Incident"、そしてかつてニューヨーク映画祭で『パルプ・フィクション』が上映された際に失神者が発生した記憶に触れているが、ほかにもダニー・ボイル監督作『127時間』もそれがお披露目されたテルライドやトロントの映画祭で失神者を出したことが記憶に新しい。
| 固定リンク
『ハングオーバー』といえば、当初まだ名前も知られていなかったブラッドリー・クーパー、ザック・ガリファナキス、エド・エルムスの3人を一躍スターダムへと押し上げ、ゴールデン・グローブ賞作品賞(コメディorミュージカル部門)をもたらした下剋上ムービーとしても名高い。製作費3500万ドルだった第1弾では一人100万ドルにも満たなかったという彼らのギャラも、第2弾では500万ドルにアップ(これに興収配当金付き)。これを反映するかのように世界興収も第1弾の4億6700万ドルから第2弾では5億8100万ドルへと上昇し、作品のクオリティ的には批評家筋から様々な酷評が投げつけられたものの、少なくとも主演3人は彼らなりの役目を果たし、なおかつ大きな成果を出したと言える。
ここまでくれば更なる続編は必然。多くのファンが第3弾の勃発を今か今かと待ち構える中、主演3人は目下、スタジオ側とギャラ交渉中だ。要求額は前作から更に大幅アップし、1500万ドル。そして、米ハリウッド・リポーター誌によると、しばらく平行線をたどっていたこの交渉も、どうやらワーナー側が3人の要求を呑む形で、もうまもなく締結に至りそうだと言う。
ワーナーとしては2011年に『ハリー・ポッター』が終幕を迎え、「AKIRA」や「Arthur & Lancelot」には製作ストップがかかったまま。2012年には『ダークナイト・ライジング』という巨星が控えるものの、それに続く来年度以降のラインナップの拡充が急がれる状況だ。首脳陣としてはこの『ハングオーバー3』をいち早く製作スタートさせ、2013年のメモリアル・デイ(5月の最終月曜)公開に向けて照準を合わせていきたい構え。
なお同記事によると、ただいま鋭意執筆中の『ハングオーバー3』の脚本はロサンゼルスを舞台に展開し、これまでの「飲んだくれて記憶喪失」というお決まりの方程式とは軌道を異にするストーリーが予定されているとのこと。
| 固定リンク
各メディアがアカデミー賞候補作発表の話題に湧く中で、極めて哀しいニュースが飛び込んできた。あのギリシアの至宝とも呼ぶべき映画監督テオ・アンゲロプロスが亡くなったのだ。氏は火曜日の夜に道路を横断中にバイクにはねられ、その時の内臓の損傷と脳出血が原因でアテネ市内の病院で息を引き取った。76歳だった。
『旅芸人の記録』(’75)、『霧の中の風景』(’88)、『ユリシーズの瞳』(’95)、『永遠と一日』(’98)などで知られる彼は、目下、ギリシアの経済破たんにまつわる新作映画を撮影しているさなかだった。
心よりご冥福をお祈りすると同時に、数々の素晴らしい作品群を残してくれたことに改めて感謝したい。
| 固定リンク
今年もLA時間の早朝(午前5:30)、全世界に向けてアカデミー賞のノミネーションが発表された。なるほど、そこにあるべきはずだった名前がなかったり、あるいは予想もしなかったサプライズ・エントリーがあったり。さすがオスカー。そう簡単には運命を先読みさせない。
最多ノミネートは『ヒューゴの不思議な発明』の11部門、これに『アーティスト』の10部門、『マネーボール』と『戦火の馬』の6部門が続く。またスタジオ別にみると、『ドラゴン・タトゥー』『マネーボール』『Midnight in Paris』を擁するソニー・ピクチャーズが21ノミネーション、これにパラマウントの18、ワインスタイン・カンパニーの16、ディズニーの13、フォックスの10、ユニバーサルの7が続く。
授賞式は2月26日、コダックシアターにて執り行われる。司会はビリー・クリスタル。
●作品賞(9本)
The Artist
The Descendants
Extremely Loud and Incredibly Close
The Help
Hugo
Midnight in Paris
Moneyball
The Tree of Life
War Horse
*昨年は作品賞候補に10本の作品が挙がったが、今年からはその候補枠が5~10本という変則的なものへと修正。最終的な候補作数はノミネーション発表までベールに包まれてきたが、いざフタを開けると、今回の候補作は9本に昇った。
●監督賞
Michel Hazanavicius/The Artist
Alexander Payne/The Descendants
Martin Scorsese/Hugo
Woody Allen/Midnight in Paris
Terrence Malick/The Tree of Life
●主演男優賞
Demian Bichir/A Better Life
George Clooney/The Descendants
Jean Dujardin/The Artist
Gary Oldman/Tinker,Tailor,Soldier,Spy
Brad Pitt/Moneyball
●主演女優賞
Glenn Close/Albert Nobbs
Viola Davis/The Help
Rooney Mara/The Girl with the Dragon Tatto
Meryl Streep/The Iron Lady
Michelle Williams/My Week with Marilyn
| 固定リンク