覚書
・いろいろと駆けずり回って、時間が足りない。これで原稿書いて、作品選びして、企画書書いて、新作をチェックして、劇場にも足を運んで・・・あっという間に明け方になってしまう。そしてもう一つやり残していることがある。来週はどこかのタイミングで必ずシネマロサでやってる『コーンフレーク』を観に行く。磯部監督や主演のGONさんと直接お会いしてみたい。
・年明けて初めて通院すると、院内の仕組みがすっかり様変わりしていて、ちょっとした衝撃を受ける。効率化されているかと思いきや、以前よりも全ての過程において時間がかかっているところを誰かが俯瞰して見つめて指摘してあげた方がいい。新作『いつかの君にもわかること』を観た。舞台はアイルランド。余命わずかのシングルファーザーが、近い将来、自分の手から離れゆく幼い息子のための養子縁組の面会を重ねていく物語だった。ウベルト・パゾリーニ監督(彼の『おみおくりの作法』は『アイ・アム まきもと』としてリメイクされた)は今回も死と生を切り口に上質な人間ドラマを紡ぐ。決して涙や感動を押し付けない抑制された演出ゆえに、観賞後の余韻がより深いものに達している。父親の窓拭き職人という職業も重要で、「窓」を介してちょっと距離を置いて客観的に生活や人生を見つめる視点が添えられているのが印象的だった。
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