2020/05/20

シネマディスカバリーズ始動から一か月

動画配信サービス「シネマディスカバリーズ」が始動して一か月が過ぎました。

私もレビュー執筆などで関わらせていただいているのですが、まずは今泉監督の『こっぴどい猫』の面白さに仰け反り、『大阪外道』のヤクザの抗争モノと夏の日の子供達の冒険を掛け合わせたかのような特殊な感覚にやられ、『血を吸う粘土』の決して”怖い”だけにとどまらないユニークな特殊造形とそこに挟み込まれたストーリー性に感嘆し、さらに田崎監督の『海にしずめる』は少女の心の移ろいと潮風の香りが相まってギュッと胸を締め付けられる作品でした。さらにもう一作、大野大輔監督の『ウルフなシッシー』。ワンルームで繰り広げられるどうしようもない会話が、どうしてこんなに魅力的なんだろう。。。

他にも魅力的なインディペンデント作品が盛りだくさんです。私は単なる一介の物書きでしかありませんが、ご興味ある方はぜひぜひ覗いてみていただけると嬉しいです。

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天使にラブ・ソングを…

先日、金曜ロードショーでも放送された『天使にラブ・ソングを…』について書きました

実は当初、書き出しのあたりで大きなミスを犯してしまっていたのですが、読者の方からご指摘いただき、助けられました。つくづく、自分一人の力で書いてるんじゃないんだなあ、と実感。心より感謝いたしております!

本作は、何と言ってもウーピーの爆発的なエネルギーがすごい。あと、修道院長は「ハリー・ポッター」や「ダウントン・アビー」でもおなじみのマギー・スミスなんですね。ウーピーとマギー、二人は反目しているように見えながら、実に息の合ったコンビネーションを見せる。そこを胸をざっと吹き抜ける気持ちのいい風のように描ききっているところが、30年近く経った今なお、快いところだと思います。

 

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2020/05/04

オススメ映画5選

先日、SNS上で何人かの親友たちからバトンを受け取りました。お声掛けに心より感謝しつつも、案の定、あらかじめ指定された内容とは全くかけ離れたアウトプットの形となってしまいましたことを、前もってご報告しておきます、どうかお許しくださいませ。

・・・というわけで、誰からもリクエストされていない「オススメ映画5選」を勝手にお届けします。もしも未見の作品がありましたら、この機会におひとつ、いかがでしょうか?

 

 

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2020/04/23

フィフス・エレメント

『フィフス・エレメント』の公開は97年なので、私が大学1、2年くらいの時の作品ということになります。そのせいか、このタイトルを耳にすると、なんだか当時の新宿東口付近の様子が濃厚なまでに思い出されるんですよね。。。やはり「映画そのもの」と「それを見た場所」というものは、一つのセットで記憶に刻まれているものなんですね。


そんなわけでCINEMOREにてリュック・ベッソン監督作『フィフス・エレメント』について書かせてもらいました。
傑作『レオン』の後、リュック・ベッソンが果たしてどの方向へ向かうのか固唾を飲んで見守っていたら、誕生した映画が殊のほか、真逆の方向性を持ったユニークなものだったので、一緒に見た同級生たちとの間で「ようわからんが、面白い」という合意に達したのを覚えています。


映画の舞台は2263年。どうやら面白おかしい壮大な未来が待ち構えているようなので、2020年あたりでくじけてなどいられないなと思いました。

 

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2020/04/21

シネマディスカバリーズ

4月19日よりサービス開始となった定額制の動画配信サイト「シネマディスカバリーズ」。こちら、昨年の夏頃から色々とお話を伺っていたのですが、立ち上げた方の努力がようやく実ったかと思うと、私もちょっとだけ涙ぐんでしまうものがあります。スタッフの方々もまさか始動時の世の中がこんな状況になっていようとは想像もしてなかったはず。いま、映画の危機が叫ばれていますが、この新たな試みが単なる映画配信にとどまらない力強いムーブメントへと繋がっていくことを願ってやみません。

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動画配信サービスと言えば、NetflixやHuluやAmazonプライムビデオをはじめ、それぞれが異なる特色を持っているもの。その点、シネマディスカバリーズは街の大きな劇場ではあまりかからない、作家性の研ぎ澄まされたインディーズ映画を中心に編成されています。なので、ラインナップを覗いてみると「えっ!何!この映画!?」と驚かれるかもしれません。でもその「えっ!何!?」をぜひ新たな好奇心の入り口とし、独特な雰囲気を持った一本一本の世界観へと思い切り飛び込んでいただければと思います。多分、これまで触れたことのない感触や感情や体験へと連れて行ってくれるはずです。

私もレビュー執筆やインタビューなどでお手伝いしておりますが、執筆させていただくどの作品もびっくりするくらい個性的で面白く、作品の底知れぬパワーや可能性に吹き飛ばされないように、いつも気合を入れて鑑賞しています。レビューというとおこがましいですが、その時感じたこと、気づいたこと、素直な気持ちをできるだけわかりやすい言葉でお伝えできればと思っています。まだまだ走り出したばかりのこのサービス、どうか応援のほど宜しくお願い致します。

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2020/04/14

『ハスラー』(1961)

1961年に公開され、世界中にビリヤードブームを巻き起こしたと言われるこの渋い傑作、『ハスラー』について書かせていただきました。ビリヤード映画、ポール・ニューマンの出演作。そして、言わずと知れた25年後に公開される『ハスラー2』(マーティン・スコセッシ監督、トムー・クルーズ出演)の原点。そんな要素がつきまとう本作ですが、読み解くうえでもう一つ重要なのが「ロバート・ロッセン監督」の存在です。もっといえば、彼が直接的に影響を受けたハリウッドの赤狩りなどのことを踏まえながら見ると、また別の表情が浮かび上がってきます。とっつきにくい作品ではありますが、ご興味ある方は是非お読みいただけると嬉しいです。宜しくお願い致します。

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2020/04/10

チャップリンの黄金狂時代

ありがたいもので、NHKーBSでは4月にチャップリン特集をやってくれています。先日放送されたのは『黄金狂時代』。チャップリンが一攫千金を夢見て、ゴールドラッシュに沸くアラスカを訪れ、あの帽子にダランとしたズボン姿姿で雪山を行くその後を、クマがのっしのっしと追います。そして嵐の中でたどり着く山小屋。空腹のあまり、靴を煮て食べ、相方が鶏に見え・・・そんな抱腹絶倒の場面のオンパレードにあの伝説のロールパンのダンスまで挟み込まれ、至福のひと時でした。ただ大笑いできるだけでなく、ちょっぴり切なさもあるんですよね。そのさじ加減がたまらない。もともとは1925年製作のサイレント(無声映画)で、日本では弁士さんが説明しながら上映していたわけなんですが、この日に放送されたのは1940年代に再製作されたという、チャップリン本人の解説(ナレーション)付きのバージョンでした。とても艶のある素敵な声でした。

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ちなみに私の手元に淀川長治さんの描かれた「私のチャップリン」(ちくま文庫)という本があるのですが、その中に『黄金狂時代』についての次のような記述があります。

「私がこの映画を見たのは十七歳のときであった。そしてそのあと何度も再上映でこれを見た。一度見るよりも二度、二度よりも三度、これは見るほどに面白く、このたび、初めて見た年から数えてなんと四十八年目に見たわけだがやっぱり泣いてしまったのであった」

ただ単に「何度も見ましたよ」と言っているだけなのに、淀長さんの独特の言い回しというか、語り口が実に生き生きしていて、今にも目の前にあのにこやかな表情が浮かんできそうです。こんな風に語られたら、その映画のこと、好きにならざるをえないですよね。


このチャップリン特集、次回は4月15日、13時〜『街の灯』です。

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