2021年6月 7日 (月)

「北北西に進路を取れ」「炎のランナー」

今週は、NHK-BSで「北北西に進路を取れ」と「炎のランナー」が放送されます。どちらも過去に記事執筆したことのある、とてもとても思い入れの深い作品。もしご興味ありましたら、映画鑑賞にあわせて、ぜひこちらの記事もご覧くださいませ。

50年大究極の娯楽作『北北西に進路を取れ』に見るヒッチコックの監督術

『炎のランナー』これぞスポーツ映画の傑作!”走ること”に全てを賭けた生き様

 

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2021年6月 1日 (火)

ブラス!

映画館で観たのが25年前。でもその時の記憶や感動は今なおハッキリと残っている。そんな忘れえぬ名作『ブラス!』について書きました

ピート・ポスルスウェイトの歴史的な名演が現代に訴えかけてくるもの/CINEMORE

British Film Instituteが1999年にアンケート集計して発表した「Top 100 British Films of the 20th century」というリストでも、この小さな映画が85位にランクイン。時代を超えて愛される作品であることが窺えます

ご興味ある方はぜひご覧くださいませ。

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パイレーツ・ロック

リチャード・カーティスが監督した『パイレーツ・ロック』について書きました

未公開シーンに刻まれた、名匠リチャード・カーティスのビートルズへ捧げる熱い想い/CINEMORE

カーティスのビートルズ好きは最新脚本作『イエスタデイ』からも存分に伺えましたが、彼の3本の監督作にもそれぞれにビートルズ愛が刻まれています。そのあたりについて掘り下げてみました。

余談ですが、この『パイレーツ・ロック』はクライマックスが『タイタニック』的で、それを超えたところにダンケルクの救出作戦を思わせるような描写が待っています。DVDの音声解説では「いつかダンケルクの戦いを題材に映画を撮りたい。この描写は(現時点での)その代わりだよ」という言葉も。しかもそのシーンのバックにはハンス・ジマー作曲の音楽が。のちにノーランがジマーを音楽担当に据えてヒット作『ダンケルク』を作ったことを踏まえてみると大変面白い偶然に思えてなりません。

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2021年5月26日 (水)

クルエラ

「101匹わんちゃん」の悪役に焦点を当てた作品『クルエラ』についてレビューを書かせていただきました

方々で話題になっている本作ですが、個人的にはこのスーパーヴィランを70年代のロンドンに息づかせるという発想そのものに痺れました。それに序盤から彼女が悪役だなんていう先入観はすっかり無くなります。とにかく痛快でかっこいいし、人それぞれ、みんな違ってていいじゃん!って思える。ファッションを通じて復讐を遂げようとする主人公の心の叫びがガンガン伝わってくる作品でした。 

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2021年5月 5日 (水)

ハリーとトント

CINEMOREに『ハリーとトント』について書きました。自分が生まれる前に封切られた本作ですが、日本でも大きな人気を博したそうで、DVDの音声解説ではその時の反響についてマザースキー監督が嬉しそうに語る場面が印象的でした。

老人と猫のロードムービー『ハリーとトント』が軽やかに引用するシェイクスピア「リア王」のエッセンス

元来、動物と子供は予測不能と言われますが、このハリーという名の御老人の行動も大いに予測不能。そこがだんだんと味わい深く、そして楽しくなっていく名作です。

 

監督:ポール・マザースキー、出演:アート・カーニー、エレン・バースティン、ジェラルディン・フィッツジェラルド
Harry and Tonto (1974/アメリカ)116min.


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トゥルー・ヒストリー・オブ・ザ・ケリー・ギャング

オーストラリアで知らぬ者はいない伝説的アウトローの半生を描く渾身作。枯れた大地、乾いた風になぶられ、出口なき日々に虐げられながら反逆心を滾らせる主人公を、ジョージ・マッケイが怪演。彼も凄いのだが、少年期を演じる子役の眼が、金縛りにかかりそうなほど凄まじい。それに俳優陣の演技だけでなく、『マクベス』や『アサシン・クリード』で知られるジャスティン・カーゼル監督の映像力もまた非常に力強い。時に圧倒的に美しく、かと思えば絶望すら込み上げ、ネッド・ケリーがギャングを率いてからはさらに独創的な映像とカメラワークが次々と溢れ出してくる。

トゥルー・ヒストリー・オブ・ザ・ケリー・ギャング
監督・ジャスティン・カーゼル、出演:ジョージ・マッケイ、ニコラス・ホルト、ラッセル・クロウ、チャーリー・ハナム
True History of the Kelly Gang(2019/オーストラリア=イギリス=フランス)125min.
6月18日より全国順次公開


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ジェントルメン

ガイ・リッチー監督の最新作『ジェントルメン』のレビューを書かせていただきました。5月7日公開予定。このような状況下なので、全国の映画館で皆がいっせいに楽しむことができないのが残念でなりませんが、せめてレビューの中で香りだけでも感じていただければと思って書きました。

 

ジェントルメン
監督:ガイ・リッチー、出演:マシュー・マコノヒー、チャーリー・ハナム、ヒュー・グラント、
The Gentlemen (2020/イギリス=アメリカ)113min.


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2021年5月 4日 (火)

ビーチ・バム まじめに不真面目

おそらく観る人にもよるだろうが、この全編通してシラフな状態が一瞬たりともない偉大な詩人(主人公)の穏やかかつピースフルでそれでいて無茶苦茶な生き様に、自分でも意外なほど酔いしれてしまった。もしかするとマコノヒー作品の中でいちばん好きかもしれない。

400文字レビューはこちら「奔放過ぎるマコノヒーに翻弄され魅了された」

ビーチ・バム まじめに不真面目
監督:ハーモニー・コリン、出演:マシュー・マコノヒー、スヌープ・ドッグ、アイラ・フィッシャー

The Beach Bum(2019/アメリカ)95min. 


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戦場のメリークリスマス

中学生の頃、夜中にTVで『戦場のメリークリスマス』が始まり、理解できず途方にくれたことがあった。正直、いま観ても傑作なのかどうかわからないが、こんな不思議な余韻や感情にいざなう収容所モノは他にないことだけは確か。特にボウイが故郷の思い出や弟のことを想う場面。あの色遣いが鮮烈に目と胸に刺し込んでくる。坂本龍一のまっすぐな中に心の惑いがありありと見て取れる役柄も素晴らしいが、やっぱりビートたけしのキレてるのか笑ってるのかわからないあの危なっかしい存在感がたまらない。ちなみに英題では"Merry Christmas Mr.Lawrence"だが、フランスやイタリアを始めとする国々でのタイトルは"FURYO(俘虜)"という。

400文字レビューはこちら「数十年ぶりの鑑賞で込み上げた思い」

 

戦場のメリークリスマス 4K修復版
監督・脚本:大島渚、出演:デヴィッド・ボウイ、トム・コンティ、坂本龍一、ビートたけし
Merry Christmas Mr.Lawrence(1983/日本=イギリス=ニュージーランド)123min.

 


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愛のコリーダ

これまで恐れをなして踏み込めずにいた『愛のコリーダ』。観終わった時、一つの山を超えた達成感とともに、ドーンと突き落とされる衝撃をくらった。肉体と感情で紡がれる108分。凄まじい情愛だが、もはや引き返せぬ切実さ繊細さもひしひしと。自分が生まれた時代に勃発した表現の闘いに思いを馳せた。

400文字レビューはこちら「人生のどこかで覚悟を決め挑むべき山」


愛のコリーダ 修復版
監督:大島渚、出演:松田英子、藤竜也、中島葵、殿山泰司
(1976/日本=フランス)108min. R18+


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