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2021年1月21日 (木)

BLUE

シネマディスカバリーズにて若松宏樹監督の『BLUE』という短編作品について書かせて頂きました。
近未来、何らかの理由によって地下生活を余儀なくされている描写に、我々の眼前に広がる今の状況との何らかの共通性を感じつつ、そこから力強くも繊細に展開していく主人公の葛藤、気づき、目覚めに、とても惹きつけられました。この突破力こそ、日本からアメリカへ渡り映画製作について学ばれた若松監督の映画への情熱を象徴するもの。学生時代の作品には未来を見通す可能性が詰まっていると言われます。これから若松監督が活躍の幅を広げていくにつれ、本作『BLUE』の輝きはなおいっそう深度を増していくのではないでしょうか。

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