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2021年2月24日 (水)

スリー・キングス

1999年に公開されたジョージ・クルーニー主演作『スリー・キングス』について執筆しました。ぜひご覧ください。

撮影現場の混乱を、生々しくスリリングな臨場感へと昇華させた異色の戦争アクション/CINEMORE

この映画が公開されて何年か経って、他の作品のPRで来日したデヴィッド・O・ラッセル監督に取材したことがありました。インタビュー中に「ちょっとトイレに行ってくるね」と中座したり、話題がLAにあるレストランのお話になると「今度、LAに来る機会があったら連絡しなよ。連れて行ってあげるから」と事務所の電話番号を書いて渡してくれたり、これまで取材した映画人の中でも最高レベルに気さくな人だったことを鮮烈に覚えています。気分屋と言えば気分屋なのかもしれませんが、瞬時に相手の懐へ飛び込んでいける才能の持ち主なのかも。

また、別の機会にはスパイク・ジョーンズに取材したことがありました(『スリー・キングス』には俳優として出演)。もちろん、映画監督として自作のPRのために来日した折でしたが。今ではハリウッドを代表する奇才として広く知られる彼ですが、彼もまた取材中、いったいどんな答えが飛び出すのか予測不能で、エキサイティングな方でした。映画の感想や自分の考えについて逆質問されることもあったりで、なんだか非常に気の抜けない時間だったなあ。これもまた数少ない、忘れがたい取材の一つです。

そんなラッセル&ジョーンズの出会いのきっかけは?というと、実は彼ら、90年代半ばに、とある児童書の映画化でタッグを組むはずだったらしいのです。結局、企画はキャンセルになってしまうのだけれど、しかし二人の友情はなおも続いていたようで、ラッセルが『スリー・キングス』の脚本を執筆する段になって、半ば当て書きのようにスパイク・ジョーンズの役どころを作り上げたのだとか。

『スリー・キングス』とスパイク・ジョーンズ監督作『マルコヴィッチの穴』は世に出たタイミングもほぼ一緒です。それゆえ、両作は互いに話題の相乗効果を巻き起こしながら、知名度を上昇させていったように思います。

奇想天外な作品と、想像力豊かな監督たち。彼らが共に名をあげた90年代の終わりに思いを馳せたひと時でした。

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