戦場のメリークリスマス
中学生の頃、夜中にTVで『戦場のメリークリスマス』が始まり、理解できず途方にくれたことがあった。正直、いま観ても傑作なのかどうかわからないが、こんな不思議な余韻や感情にいざなう収容所モノは他にないことだけは確か。特にボウイが故郷の思い出や弟のことを想う場面。あの色遣いが鮮烈に目と胸に刺し込んでくる。坂本龍一のまっすぐな中に心の惑いがありありと見て取れる役柄も素晴らしいが、やっぱりビートたけしのキレてるのか笑ってるのかわからないあの危なっかしい存在感がたまらない。ちなみに英題では"Merry Christmas Mr.Lawrence"だが、フランスやイタリアを始めとする国々でのタイトルは"FURYO(俘虜)"という。
400文字レビューはこちら「数十年ぶりの鑑賞で込み上げた思い」
戦場のメリークリスマス 4K修復版
監督・脚本:大島渚、出演:デヴィッド・ボウイ、トム・コンティ、坂本龍一、ビートたけし
Merry Christmas Mr.Lawrence(1983/日本=イギリス=ニュージーランド)123min.
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