水を抱く女
ドイツ映画『水を抱く女』を観た。原題でもある”Undine”という名前の女性と、彼女がふとした弾みに巡り合った潜水士との奇妙なラブストーリー。出会いの瞬間からハッと意表をつき、時折挟み込まれる「都市の成り立ちの話」が不思議な感触を添える。味わいはじわじわと。日常から一歩も二歩も踏み外れたかのような物語運びに、少しずつ、少しずつ引き込まれていく一作。
監督:クリスティアン・ペッツォルト
出演;パウラ・ベーア、フランツ・ロゴフスキ
原題:Undine(2020/ドイツ=フランス)