« 『イノセンス』 | トップページ | 『アフガン零年』 »

2005/09/12

『レジェンド・オブ・メキシコ / デスペラード』 

あの「スパイ・キッズ」シリーズの監督としてお馴染み、ロバート・ロドリゲスの出世作にして、アントニオ・バンデラスが荒唐無稽に暴れるあの傑作アクション「デスペラード」がスケールを倍増させて帰ってきた。前作から引き続いての出演となる「フリーダ」のサルマ・ハエックに加えて、本作で新登場を果たすのは、「パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち」でのアカデミー男優賞ノミネートが記憶に新しいジョニー・デップ。相変わらずの飄々とした演技で楽しませてくれる。

国政の不安定なメキシコ、クーデター前夜。状勢を鎮圧するために奔走するCIA捜査官サンズ(ジョニー・デップ)は、この任務を利用して私服を肥やそうとたくらむ。そんな彼から暗殺の依頼を受けたエル・マリアッチ(アントニオ・バンデラス)もまた、報酬以外に特別な目的をもっていた。麻薬王バリーリョ(ウィレム・デフォー)、悪名高きマルケス将軍なども絡みながら、ストーリーは国家の運命を左右するほどの空前のスケールで展開していく。

恐れを知らぬ爆発的な魅力を秘めた前作を凌ぐことはもはや困難。では、ちょっと角度を変えて攻めてみようかと、かなり戦略的にジョニー・デップを囲い込んだ感のある本作。なるほど、やはりかなり助けられている。デップが加わっただけで“危なっかしさ”というか“ミステリアス”というか、なんか作品の未知度は確実に深まっている。けれど彼がバンデラスと直接的に絡むことは少なく、むしろメキシコのクーデターを平行線上に描いているという印象。ん?なんかこんなタイプの映画があったな、と思い出すのは「トラフィック」。もちろんジャンルは全く違うのだが、監督のロドリゲスは自分の運命を決定付けたこの作品に結構いろんな試みを持ち込みたかったのではないかと思う。なんだか笑ってしまうような突拍子もないアクションも健在で、しかもスケールは前作の倍の倍。バンデラスの銃の撃ち方ひとつとっても身体の反らし方は前作の2倍(多分)。もはや、尋常ではない。

|

« 『イノセンス』 | トップページ | 『アフガン零年』 »

映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/137483/5905652

この記事へのトラックバック一覧です: 『レジェンド・オブ・メキシコ / デスペラード』 :

« 『イノセンス』 | トップページ | 『アフガン零年』 »