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2005/09/12

『ペイチェック/消された記憶』

ハリウッドで快進撃を続けるアジア監督ジョン・ウーが、今度は「マイノリティ・リポート」で知られるフィリップ・K・ディックの描いた未来世界の映像化に挑む。出演は「パールハーバー」のベン・アフレック、「ザ・コア」のアーロン・エッカート、「キル・ビル」のユマ・サーマン。

いまからそう遠くない未来。ジェニングス(ベン・アフレック)は、ハイテク企業の極秘プロジェクトに参加するエンジニア。彼の契約はいつも短期間でプロジェクトが完成すると高い報酬(ペイチェック)の代わりに機密漏洩を防ぐため彼の記憶は消されてしまう。ある日、彼はオールコム社のプロジェクトを終了させ、多額の報酬を受け取るはずだった。しかし受け取ったのは19個のガラクタの入った封筒のみ。それには「報酬の代わりにこの封筒を受け取ります」との誓約書まで入っていた。いったいなぜこんなことになったのか。消された記憶は戻らない。そんな彼をオールコム社、FBIのエージェントが執拗に付け狙う。彼の3年間に秘められた謎とはいったい何なのか!?

ストーリーを読んでお分かりの通り、鍵を握るのは「19個のガラクタ」。このひとつひとつが主人公を助ける役目を担っているところにジョン・ウーはたいそう魅力を感じたという。普段はSFを好まない氏なのだが、よっぽどフィーリングが合致したのだろう。だが、ディックの作品にありがちな暗ーい世界ではなくて、健康的な明るさに仕上がっているのが印象的。もちろんジョン・ウー印の銃撃戦もあり。ベン・アフレックの銃構えがちょっとへっぴり腰なのが気になるが、これはまあ、彼の演じる役柄が普通の人間ということなので、当然の演出といったところか。ベンに非はない(はずである)。そうそう、鶏インフルエンザで騒がれるご時世を吹き飛ばすかのように、ジョン・ウー作品ではやはり勢いよく鳩が飛ぶ。どこで登場するかは見所のひとつなのでどうぞお楽しみに。

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