スピルバーグの新作はこんなことになっている。
スピルバーグの『宇宙戦争』に続く新作はこんなことになってるらしい。
その名も、『MUNICH(ミュンヘン)』。
1972年9月5日にミュンヘン・オリンピックにて発生したイスラエル選手団襲撃事件にスポットを当てた作品とのこと。この事件の実行犯、“ブラック・セプテンバー”の11人の構成員を暗殺すべく、イスラエルの特殊精鋭部隊“モサド”が送り込まれてくる。その後の中東の歴史を左右したとも言えるこの事件を、スピルバーグは「復讐を命じられた兵士の視点で描きたい」と語っているらしい。
なるほどスピルバーグ→ユダヤ人というこちらの発想は早合点というわけだ。
彼にはこの映画を通じて、やはり“現代”を描きたいとする想いがあるようだ。そういえば彼は『宇宙戦争』でも100年前に上梓された古典を基に見事“現代”を描いていた。憎しみが憎しみを呼ぶテロ後の世界縮図をスピルバーグがどのように表現するのか、そしてこの時代にいかなるエンターテインメントとしての道筋を提示するのか、いまから楽しみである。
『ミュンヘン』のアメリカ公開は「2005年12月23日」って、今年か!はえー!! っていうか、アカデミー賞狙いが見え見えだな。日本での公開は「早春」ということだから「お正月」か、「正月第二弾」くらいだろうか。1年に2本という公開ペースで進むスピルバーグの創作活動。ビジネスと表現活動とを両立できる手腕はやはり凄いというか、神がかり的ですらある。
出演はエリック・バナ、ダニエル・クレイグ、ジェフリー・ラッシュ。脚本は『フォレスト・ガンプ』や『モンタナの風に抱かれて』や『アリ』『インサイダー』といったマイケル・マン監督との共同作業の多いエリック・ロスと、『エンジェルス・イン・アメリカ』で高い評価を受けたトニー・クシュナーが担当。撮影はヤヌス・カミンスキー。音楽はおなじみジョン・ウィリアムズ。
なお、本作と同様の内容を描いた『テロリスト 黒い9月』というテレビ映画がすでに1976年に存在しており、77年に製作されたジョン・フランケンハイマー監督作『ブラック・サンデー』もスーパーボウル真っ只中の競技場を舞台にテロリスト集団と特殊部隊との決死の攻防を描いた傑作として名高い(タイムリーな作品であったがゆえに日本では公開中止にまで追い込まれてしまったが)。
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