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2006/05/23

『LOVERS』

いやあ、今回はやたらとモノが飛ぶ。矢やら竹槍やらが空中を飛び交い、それをカメラが執拗なまでに追い駆けていく。そんなシーンばっかり。ジェット・リーやドニー・イェンといったカンフーアクション専門の俳優がいないものだから、そういった特殊効果を使って映像のメリハリを出す必要があったのだろう。唯一、生身の身体で魅せるのは“舞踏シーン”。ここでは驚くほどの美しさと、マーシャルアーツに負けじ劣らずのダイナミックさが、観客をすっかり陶酔させる。さすが、チャン・ツィイー。かつては舞踏家を目指していただけのことはある。彼女の見事な身のこなしは、本作で一番の見どころと言っていい。カンフーだけではない、舞踏だって立派なアクションになりうるのだ。

ただ、冒頭の豪華絢爛たる盛り上がりにくらべると後半が落ち込み気味。騙し、騙され、騙されられ、といったお決まりのパターンにはもう付き合いきれなくなった。いや、待てよ、この映画ってアンディ・ラウが主演する『インファナル・アフェア』の展開によく似てるんだよな・・・。

ちなみに英題の「House of Flying Daggers」は、その語感からアヒル(正しいつづりは“duck”)が飛び回っているような楽しい情景を思い浮かべがちなのだが、正確には“飛刀門”と呼ばれる唐代の反政府組織の英語訳である。

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