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2006/09/06

ハイドパーク礼賛

もうね、ノッティングヒルをある種の地獄と例えるならば(その例えもどうかと思うが)、ハイドパークは天国だった。早めにノッティングヒルを脱出してよかった。何せここでは自由に空気が吸える。一人あたりの敷地面積も充分確保できる。

そこではなんとも平和的な「カリビアン・ショウケース」というステージが繰り広げられていた。

無料ライブなので、無名のミュージシャンばかりなんだろうなと思っていると、ヒップホップにジャズにゴスペルにサンバに多種多様なジャンルがひっきりなし。のんびり寝転びながら眺めていると、目の前で小さい子供達がフリスビーをやり出した。つまり、僕がステージを眺める目線の途中で、常にフリスビーが飛び交っているわけだ。それは1度たりとも思うようには飛ぶことのないフリスビーだった。投げ方が悪いのか、それとも品質の問題なのか。

それでも子供達は楽しそうに円盤の飛んでく彼方を予測してガムシャラに走り、いちばんちっちゃな男の子に関して言えば、いちいちみんなとは反対の方向に走り出し、みんなと50メートルくらい離れた見当違いにもほどがある地点で「あれ!みんなどこ!?」などと我に返る始末だった。

しばらくして、彼らはクタクタに疲れて帰っていった。「疲れたね、でも楽しかったね」。彼らの中でフリスビーとは、投げるスポーツではなく、もはや“走るスポーツ”と化していた。

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