『アヒルと鴨のコインロッカー』
「300文字レビュー」とは、映画への想いをたった300文字に凝縮させる、とてもお手軽な文系スポーツ。というわけで、今回のお題は『アヒルと鴨のコインロッカー』です。
人生は、レコードのA面、B面のように
伊坂幸太郎による原作を繊細な手つきで映像化…だけじゃない、僕にはその変換の過程でなにか神がかり的な力がこの映画に宿ったとしか思えないのだ。もともと映画向きな物語だったというべきか、あるいは映画化されることで完成した物語というべきか。濱田岳の力の抜けた演技(それはむしろ役者としての筋肉を使う仕事だったと思う)を起点として登場人物のA面、B面が静かに交錯していく様に、それほど大きな物語ではないにしろ、そこが世界の中心であるかのような強い引力を感じた。また、その手柄をすべてキャストへ向かわせ、自らはその背後に漂っていようとする作り手の美意識が、作品を貫く一本の線となってこの透き通った世界を支えている。
■この記事が参考になったら押してください→人気blogランキング
アヒルと鴨のコインロッカー
監督:中村義洋
出演:濱田岳、瑛太、関めぐみ
(2006年/日本)ザナドゥー
仙台・宮城にて絶賛(先行)上映中
6月23日(土)恵比寿ガーデンシネマにてロードショー。全国順次拡大公開。
| 固定リンク
「300文字レビュー」カテゴリの記事
- 『チャーリー・ウィルソンズ・ウォー』(2008.05.16)
- 『デッド・サイレンス』(2008.03.12)
- 『ジャンパー JUMPER』(2008.02.18)
- 『マンデラの名もなき看守』(2008.05.15)
- 『ハンティング・パーティ』(2008.05.07)
「映画・テレビ」カテゴリの記事
- 『チャーリー・ウィルソンズ・ウォー』(2008.05.16)
- 『デッド・サイレンス』(2008.03.12)
- 『フローズン・タイム』(2008.02.08)
- 『ジャンパー JUMPER』(2008.02.18)
- 『スカイ・クロラ』(2008.05.15)
トラックバック
この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/137483/15521196
この記事へのトラックバック一覧です: 『アヒルと鴨のコインロッカー』:
» アヒルと鴨のコインロッカー [日っ歩~美味しいもの、映画、子育て...の日々~]
ボブ・ディランの「風に吹かれて」は、とても好きな曲ですが...。
大学に通うため、仙台に越してきた椎名は、ボブ・ディランの名曲、「風に吹かれて」を口ずさみながら片づけをしていたところ、隣人の河崎に声をかけられます。やはり、「風に吹かれて」に思い入れがあるらしい... [続きを読む]
受信: 2007年6月26日 (火) 20時32分
» #96.アヒルと鴨のコインロッカー [レザボアCATs]
原作は、仙台に住む伊坂幸太郎が、仙台を舞台にした同名タイトルの小説。吉川英治文学賞を受賞。風変わりなプロットと、少し切ない感動が心地よい佳作。ちなみにこれ、仙台で先行上映してましたね。オール仙台ロケだそうで。待ってましたよ〜。(左画像はサイン入り)... [続きを読む]
受信: 2007年7月 5日 (木) 19時11分
» 映画:アヒルと鴨のコインロッカー [駒吉の日記]
アヒルと鴨のコインロッカー(恵比寿ガーデンシネマ)
「悲劇は裏口から起きる」
原作を読み
、映画化と聞いて「え”、どう映像化するんだろう???」キャスティングを聞いて、瑛太が椎名役かと思いきや・・・ちびっ子だし。危惧しながらも評価高いしと観に行きました。... [続きを読む]
受信: 2007年7月14日 (土) 12時56分







