『傷だらけの男たち』
「300文字レビュー」とは、映画への想いをたった300文字に凝縮させる、とてもお手軽な文系スポーツ。というわけで、今回のお題は『傷だらけの男たち』です。
香港のまた別の一面を引き出してはいるのだが
知的で冷静ながら時おり暴力的な一面を併せ持つ刑事と、妻を失い心に深い傷を追った私立探偵。かつて同僚だった彼らの腐れ縁は、やがてひとつの謎めいた事件、そして二人をめぐる哀しい結末へと流れ着いていく…。『インファナル・アフェア』の製作スタッフが再結集した期待作ながら、今回はプロット志向ではなく、むしろ2大俳優の織り成す魂の枯れ果てたような哀愁にこそカメラが肉薄。なるほど、両者の演技には見事な陶酔感を覚えるものの、その分、ストーリーが雰囲気に流されてしまうきらいも強い。この監督ならもっと効果的な表現を模索できたはずなのに。既に決定済みのディカプリオ製作によるリメイク時にはもっと別のアプローチを期待。
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傷だらけの男たち
監督:アンドリュー・ラウ、アラン・マック
出演:トニー・レオン、金城武、スー・チー
(2006年/香港)エイベックス・エンタテインメント
7月7日より日比谷みゆき座ほかにて全国ロードショー
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