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2007/08/11

「Be silent!」

『ジャズ・シンガー』という映画を知っていますか?

この映画のもたらした衝撃はレオナルド・ディカプリオ主演の『アビエイター』の中でも印象的に描かれていますが、歴史上、本作は映画が“サイレント”から“トーキー”へと進出した記念すべき第一作目として知られています。

この作品が世に出回ったのが1927年。ということは、今年は映画が“おしゃべりさん”と化してからちょうど80周年。

それはいわば、私達が発話を覚えることで同時に沈黙の意味をも真摯に受け止めてきた歴史、あるいはその逆も真なり、ということになるのかもしれません。

何の因果か、ここ日本では、連日に渡る猛暑がこの節目の年を心から祝福しているかのよう。

そして、さきほど電車の中で僕の隣席に「ぐへあー」とうめきながら倒れ込んできたサラリーマンが、「暑い~、溶ける~、死ぬ~」とやたらうるさいのです。

その本音をグッと抑え、いっそサイレントで気持ちを表せたなら、いま彼らはここで芸術にさえなれるのに。

というわけで、先ほどから僕は密かに「Be silent!」の目線を発信中。それにビビッとくるかどうかは、ひとえに彼の感受性しだいです。

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