『グッド・シェパード』
「300文字レビュー」とは、映画への想いをたった300文字に凝縮させる、とてもお手軽な文系スポーツ。というわけで、今回のお題は『グッド・シェパード』です。
ほんとうのスパイは、こんなことになっている
『ブロンクス物語』以来13年ぶりとなるデ・ニーロの監督作は、CIA創設期にまつわる光と影の物語。ひとりの優秀な若者が秘密組織スカル&ボーンへの入会を皮切りに、諜報員として現代史の裏側に足を踏み入れていく・・・と書けば聞こえはいいが、時代はやがてキューバ危機から冷戦へともつれ込み、出口の見えない極度の焦燥感が彼の手から次々と大切なものを奪い去っていく。精悍さを封じたマット・デイモンは、憑かれたような没入ぶりで『リプリー』級の怪演を披露。間違っても007みたいな見せ場はないが、いつものデ・ニーロ流のこだわりは細部にまで注ぎ込まれ、史実に沿ったリアルな諜報戦が、2時間47分、とにかく執念深く魅せる。
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グッド・シェパード
監督:ロバート・デ・ニーロ
出演:マット・デイモン、アンジェリーナ・ジョリー、アレック・ボールドウィン、ウィリアム・ハート
(2006年/アメリカ)東宝東和
10月全国ロードショー
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