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2008/02/21

『いつか眠りにつく前に』

300文字レビュー」とは、映画への想いをたった300文字に凝縮させる、とてもお手軽な文系スポーツ。というわけで、今回のお題は『いつか眠りにつく前に』です。

人生の最後の灯火に焦点をあてた傑作。

老婆に死が迫っている。家族に見守られる中、彼女の意識はゆっくり混濁し、ふと記憶をよぎるのは、あの若かりし日の思い出…。さすが『めぐりあう時間たち』のスタッフ&キャストが再集結しただけあり、同時進行する過去と現在の語り口は見事というほかなく、ベッドに横たわるレッドグレイヴがいつしか記憶の中でデインズとなって“動”を体現する転換ぶりには激しく胸が締め付けられる。そして誰しもに訪れる自問自答の時間。「あの決断は正しかったか?」「悔やんだりしていないか?」それら身を切るような問いかけに、本作はささやかなワンシーンでもってすべての人生を優しく肯定する。この映画に会えてよかったと自信を持って言える傑作である。

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いつか眠りにつく前に
監督:ラホス・コルタイ
出演:クレア・デインズ、ヴァネッサ・レッドグレイヴ、メリル・ストリープ、
グレン・クローズ、トニ・コレット
(2007年/アメリカ)ショウゲート
2月23日より日比谷みゆき座ほか全国ロードショー

映画『いつか眠りにつく前に』は、『めぐりあう時間たち』の原作者、マイケル・カニンガムが原作小説に心奪われ、映像化のために製作総指揮と脚本執筆を買って出たことから始動した作品です。時空を超えた物語の連なりの巧さにカニンガムの特色を再確認しました。

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