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2008/06/10

『1978年、冬。』

300文字レビュー」とは、映画への想いをたった300文字に凝縮させる、とてもお手軽な文系スポーツ。というわけで、今回のお題は『1978年、冬。』です。

中国の田舎町に色づいていく、アヴァンギャルドな恋のカタチ

その頃、文化大革命が終わった。明るい兆しは見えつつも、まだ傷痕の残る時代、主人公の兄弟は都会からやってきた少女に恋をした。まだ幼い弟は彼女の踊る姿をスケッチし、工場をサボってばかりのダメ兄貴はひどく屈折した形でその想いを発露させる…。遠いけれど身近に感じる。そしてなぜだか、あったかい。突き放したようにドン引きのカメラが逆に30年前の記憶を繊細に語りかけてくる。いつしか本当の愛に気づく兄。口やかましくも愛情にあふれた母。朴訥な父。そして儚げな少女…個性あふれる人々の喜怒哀楽を乗せて今日も田舎町を汽車が行く。そこが中国であることを忘れ、自分の故郷に戻ったかのようなあまりに切ない郷愁体験。傑作です。

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*『1987年、冬。』は昨年の東京国際映画祭で審査員特別賞を受賞しました。そのときのブログ記事はこちら

1978年、冬。
監督:リー・チーシアン
出演:チャン・トンファン、リー・チエ、シェン・チアニー、
チャオ・ハイイエン、ヤン・シンピン
(2007年/日本=中国)ワコー、グアパグアポ

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