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2008/07/11

『いま ここにある風景』

300文字レビュー」とは、映画への想いをたった300文字に凝縮させる、とてもお手軽な文系スポーツ。というわけで、今回のお題は『いま ここにある風景』です。

その男の手にかかれば、デストピアはアートへと変貌する

変わり行く地球の姿をカメラに納め続ける写真家エドワード・バーティンスキー。その撮影旅行を追ったドキュメンタリーが遂に公開となる。彼の写真は消費社会の残骸を恐るべき感性で切り取り、それを見た者が口をあんぐりと空けて固まってしまうほど美しく圧倒的なSF的世界に仕立て上げてしまう。しかも今回の旅先は中国ときたもんだ。オートメーション化された巨大工場、真っ赤に変色した河川、山峡ダム周辺の沈み行く村々。ここでも彼の写真は恐るべき破壊力を持って像を帯びる。僕らの心は環境問題という枠組みを超えて静かに震え、そして途方に暮れる。きっとこのやるせない余韻から僕らの第一歩が始まっていくのだ。そう信じるしか術はない。

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いま ここにある風景
監督:ジェニファー・バイチウォル
出演:エドワード・バーティンスキー
(2006年/カナダ)カフェグルーヴ、ムヴィオラ

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