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2008/10/19

映画祭、開幕

■今年も東京国際映画祭が始まりました。今年のテーマは「Action for Earth!」=「エコ」。この言葉はとても使い勝手がよいもので(ほぼ万能に近い)、つまり映画祭の規模縮小を「エコ」と称することも可能なわけで・・・とかなんとか。人間、痛いところを突こうと思えば、どれだけでもサディスティックになれる。けれどそれじゃあ先に進めない。その点では環境問題も映画祭も抱えている問題は同じだ。僕らは何かに積極的にコミットメントしていくことを学ばねば■というわけで、今年も映画祭を応援します■まずは「良い映画」「泣ける映画」といった基準を無造作に捨て去り、世界旅行にでも漕ぎ出すようなゆったりとした気分で新しい価値観をむさぼってみるのはいかがでしょう。もしもぶらっと六本木ヒルズor渋谷Bunkamuraに立ち寄る機会があったなら、映画祭ブースのボランティア・スタッフをソムリエやコンシェルジュに見立て、「いまの時間帯、面白そうな映画はありますか?」などと聞いてみるのも一興かも。っていうか僕は学生のとき、そうしてました。今みたいにネットで全ての情報が揃う時代じゃなかったしね■アメリカ主導の資本主義経済が音を立てて崩れ、世界中に無数の価値観が乱立する今、とにかく18日から26日までの期間だけは、数多くの類い希なる個性がこの東京で一同に会する。普段は日本の劇場でなかなかかからない一回きりの作品もたくさん上映される■私事で恐縮だが、先日、友人に「だいたい映画の代金って高すぎるんだよ!」と文句を言われた。なんで俺が?って想いながらも、一方で彼らにこう訊き返したくなった。「仮にその一本で世界が変わるとしても?」■夢物語と思うだろうか。しかしまがりなりにも「映画祭」と名付けられたこの催し物には、本当に「一本の映画で世界が変わる」と信じている輩が、世界中から大勢群れを成してやってくるのだ。その空気に浸っているだけでも、この暗い時代のなかで見えなくなっている物に光が差し始める。自分の意識深くに沈潜していた想いを掴み取り「これだ!」と叫ぶ勇気が湧き出でくる■映画祭で得た情報はここでもお伝えしていきたい。それでは出航の時間だ。すべての参加者の皆様の健闘を祈る。

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