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2008/10/26

『私のマーロンとブランド』

東京国際映画祭のアジアの風部門に出品された『私のマーロンとブランド』は、ここ数年の興隆めざましいトルコ・インディーズ界から生まれた鮮烈な一本だ。

とある映画の撮影現場。
イラク版「スーパーマン」の主演として名高いクルド人(中年)俳優ハマ・アリと、イスタンブール出身の(ふとっちょ)女優アイチャが恋に落ちた。撮影が終わり、それぞれの祖国に帰っていくふたり。離ればなれになっても電話や手紙などで愛を確かめ合う期間が続くも、そんなさなか、アメリカによる容赦ないイラク攻撃が幕を開ける。繋がらなくなる電話。届かなくなる手紙。テレビでは空爆映像がリアルタイムで流れているのに、ふたりの実際の距離は、いま、こんなにも遠い。いつしかアイチャは我慢の限界に達する。もうジッとしてはいられない。彼女はハマ・アリの住むイラク北部を目指して命がけの危険な旅に踏み出していく・・・。

とストーリーを俯瞰してみると「なんとまあ、劇的な」と時代性を巻き込んだシチュエーションの妙に感心してしまうのだが、実はこれ、リアル・ストーリーだという。しかも正真正銘の本人が自分自身を演じている。つまり史実の追体験システムが始動した上での強烈なストーリーがここには生々しく横たわっているのだ。

監督を務めたのは、エルサレム、サラエボ、トライベッカと世界の映画祭で次々に受賞を重ねるクルド系トルコ人、フセイン・カラベイ(Huseyin Karabey)。

彼なら新時代における映画の真価を教えてくれるかも・・・。そんなことを夢想しながら取材申請の返事を待ち続けていたところ、映画祭7日目にしてカラベイ氏から承諾をいただきました。

Karabey02_2

この人が作る映画は、おそらく次作品くらいで世界のトップレベルに切り込んでくるはず。この貴重な機会に話が聞けて本当によかった。

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