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2008/11/30

『トロピック・サンダー/史上最低の作戦』

300文字レビュー」とは、映画への想いをたった300文字に凝縮させる、とてもお手軽な文系スポーツ。というわけで、今回の執筆者は「ひまわり親方」さん、お題は『トロピック・サンダー/史上最低の作戦』です。

演技法の基本は、あのジャングルが教えてくれた

落ち目アクションヒーロー、おなら芸人、役者バカら3人が戦争大作に挑むも、自分勝手が高じて現場は混乱!ブチ切れた監督は彼らをジャングルに送還し、ゲリラ式に撮ろうとするが、そこは本当のゲリラの巣窟で・・・。一言で業界パロディといっても、これほどクレイジーで、バイオレンスで、なおかつクレバーな作品は貴重モノだ。俳優が自分を乗り越えることでどんどん役に近づいていく、な~んて、こりゃ演技法の基本じゃないすか!とくに身も心も黒人に成りきったダウニーJr.が、知りもしない奴隷時代に思いを馳せ涙するシーンは可笑し過ぎ。そして最後まで隠語でわめき散らす大物プロデューサーの正体って・・・!これぞハリウッド。みんなそろって、ゴッド・ブレス・ユー!(ひまわり親方)

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トロピック・サンダー/史上最低の作戦
監督:ベン・スティラー
出演:ベン・スティラー、ジャック・ブラック、ロバート・ダウニー・Jr.
(2008年/アメリカ)パラマウント ピクチャーズ ジャパン

ロバート・ダウニーJR.は本作の演技により、まさかのアカデミー賞助演男優賞にノミネート!はたして劇中の授賞式は現実のものになるのかどうか・・・。

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2008/11/29

『チェンジリング』

Changeling_2  ついに孤高のヒロイン、現る。

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2008/11/26

『007/慰めの報酬』記者会見

全英公開では『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』を抜き初日記録を打ち立て、アメリカ公開ではシリーズで最も高いオープニング興収を記録しボックスオフィスNO.1を奪取した話題作『007/慰めの報酬』。

2009年1月24日の日本公開を前に、ジェームズ・ボンド役のダニエル・クレイグ、ボンドガールのオルガ・キュリレンコ、監督のマーク・フォースター、プロデューサーのバーバラ・ブロッコリが来日し、記者会見を開きました。

主演のふたりも素晴らしいですが、何より『チョコレート』『ネバーランド』『主人公は僕だった』『君のためなら千回でも』とマーク・フォースター監督作に魅了されてやまない僕。彼の口からいったいどんな言葉が聞かれるのか気になり、会見にお邪魔してきました。

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『ブラインドネス』

『シティ・オブ・ゴッド』にて祖国ブラジルの現状を酸いも甘いもすべてヴィヴィッドにぶちまけ、世界中からのおびただしい賞賛を浴びたフェルナンド・メイレレス監督。

続く『ナイロビの蜂』では果敢に国境を越え、人間の倫理観を揺さぶる“世界の裏側”の物語を紡ぎ、そして本作『ブラインドネス』では、さらなる恐怖と、観客を激震さす未知なる状況を描き出す・・・。

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2008/11/24

全米ボックスオフィスNov.21-23

先週までの復習は各自こちらで行ってください。

【Nov.21-23 weekend】

01 Twilight(-) 
02 Quantum Of Solace(↓)
03 Bolt(-)
04 Madagascar: Escape 2 Africa(↓)
05 Role Models(↓)
06 Changeling(↓)
07 High School Musical 3: Senior Year(↓)
08 Zack and Miri Make a Porno(↓)
09 The Boy in the Striped Pajamas(↑)
10 The Secret Life of Bees(↓)

本来ならば『ハリー・ポッターと謎のプリンス』の公開日とされていた11月21日。スタジオ側が急遽その公開日を2009年の7月17日へと変更し、映画界にもファンの間にも衝撃が走ったわけですが、結果的に12月公開からスライドしてきた一本の最新作がボックスオフィスに大旋風を吹き込むことになりました。一年でもっとも重要な繁盛期、サンクス・ギビング・デイに向けて、いよいよ実力派が出揃ってきた模様です。

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2008/11/18

アレックス・コックス来日!

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この人がいったい誰なのか、ひと目見ただけでピンと来たなら、あなたは相当な映画通です。彼こそ、5年の沈黙を破り新作を発表した“インディペンデント界の鬼才”アレックス・コックス!!

新作『サーチャーズ2.0』のプロモーションで来日したコックス氏。試写会後に「Q&A」が開かれました。どんなニヒルで刺々しい御仁なのかと覚悟していたら、写真のように穏やかで温かく、とにかく笑顔の絶えない方でした。

アレックス・コックスへのインタビューはこちら

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2008/11/17

『ヤング@ハート』

Young_at_heart_3   
雑誌やネットでもご紹介する機会を失し、試写さえ見逃していたこの作品。いつもはメジャー系しか上映しない近所のシネコンにて、思いもかけずこのミニシアター系作品がかかるという奇跡的事態が発生しておりましたので、これはお客さんのどんな反応が観られるだろうか?と勢い勇んで行って参りました。

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全米ボックスオフィスNov.14-16

先週までの復習は各自こちらで行ってください。

【Nov.14-16 weekend】

01 Quantum Of Solace(-) 
02 Madagascar: Escape 2 Africa(↓)
03 Role Models(↓)
04 High School Musical 3: Senior Year(↓)
05 Changeling(↓)
06 Zack and Miri Make a Porno(↓)
07 Soul Men(↓)
08 The Secret Life of Bees(↓)
09 Saw V(↓)
10 Beverly Hills Chihuahua(↑)

ついにアメリカでも『007』最新作がスタート。つい先日、英国でも大旋風を巻き起こした本作ですが、はたしてアメリカではどのように受け入れられたのでしょう?

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2008/11/15

『レッドクリフ PartⅠ』

11月1日の公開日前後は各メディアで物凄い露出でした。 いまさらここで感想を述べる必要もないでしょうが、『PartⅡ』の公開も来年の4月に決定し、本年度の劇場公開作品で最高興収となるかもしれないらしいこともあり、とりあえず触れておくことにします。

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2008/11/12

アジア・パシフィック・スクリーン・アワード

11月11日、オーストラリアのゴールドコーストで開催された「アジア・パシフィック・スクリーン・アワード」授賞式にて、このブログでもお馴染み、カザフスタン映画『トルパン』が最優秀作品賞を受賞しました。

おめでとうございます!

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全米ボックスオフィスNov.07-09

先週までの復習は各自こちらで行ってください。

【Oct.07-Nov.09 weekend】

01 Madagascar: Escape 2 Africa(-) 
02 Role Models(-)
03 High School Musical 3: Senior Year(↓)
04 Changeling(→)
05 Zack and Miri Make a Porno(↓)
06 Soul Men(-)
07 Saw V(↓)
08 The Haunting of Molly Hartley(↓)
09 The Secret Life of Bees(↓)
10 Eagle Eye(↓)

帰郷の影響で、ボックス・オフィスのチェックが遅れました。

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2008/11/06

『私のマーロンとブランド』インタビュー

10月26日にすべての日程を終了した第21回東京国際映画祭。その閉会式で「最優秀アジア映画賞」を受賞したのはクルド系トルコ人、フセイン・カラベイ監督による『私のマーロンとブランド』でした。

すでに複数の映画祭で受賞を重ねてきた本作は、トルコ・インディペンデント界が生み出した鮮烈な一作であり、イラク戦争によって引き裂かれた男女の姿を通して、現代に生きる人々の先入観や無理解といったものに大きく切り込んだ、実に勇気ある一作です。

閉会式前日、幸運にもフセイン・カラベイ監督にインタビューすることができました。はたして彼の口からどんな言葉が語られたのでしょうか。超ロング・ロング・ロング・インタビューをお届けします。

<あらすじ>

とある映画の撮影現場。 イラク版「スーパーマン」の主演として名高いクルド人(中年)俳優ハマ・アリと、イスタンブール出身の(ふとっちょ)女優アイチャが恋に落ちた。撮影が終わり、それぞれの祖国に帰っていくふたり。離ればなれになっても電話や手紙などで愛を確かめ合う期間が続くも、そんなさなか、アメリカによる容赦ないイラク攻撃が幕を開ける。繋がらなくなる電話。届かなくなる手紙。テレビでは空爆映像がリアルタイムで流れているのに、ふたりの実際の距離は、いま、こんなにも遠い。いつしかアイチャは我慢の限界に達する。もうジッとしてはいられない。彼女はハマ・アリの住むイラク北部を目指して命がけの危険な旅に踏み出していく・・・。

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2008/11/04

『かけひきは恋のはじまり』

9.11テロ、イラク戦争と全世界が激動にさらされてきたブッシュ政権時代がようやく終焉を迎えようとしている。

人々が、とりわけアメリカ国民が誇りや希望を取り戻して前に進んで行かなければならないこの時代、ショーン・ペンは『イントゥ・ザ・ワイルド』であらゆるしがらみからの脱皮と力強い再生を謡い、そしてこれまでスティーブン・ソダーバーグと共に制作会社セクションエイト(兵役不適合という意味)作品として様々な社会的・政治的メッセージを発信し続けてきたジョージ・クルーニーは、映画界における一時代を牽引したセクションエイトをあっさりと解散させ、新たに設立した制作会社スモークハウスのもとで、古き良き時代を懐古したウェルメイドな最新監督作『かけひきは恋のはじまり』を発表する。

そのファーストカットに触れただけで「まさか!」と思う。なんとコミカルで楽しげな作風。しかしこのアメリカにとっての重要時、クルーニーがこの作品に何らかのメッセージを託していないとは到底思えない。はたして彼の目論見とは何だったのだろうか?

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2008/11/03

全米ボックスオフィスOct.31-Nov.02

先週までの復習は各自こちらで行ってください。

【Oct.31-Nov.02 weekend】

01 High School Musical 3: Senior Year(→) 
02 Zack and Miri Make a Porno(-)
03 Saw V(↓)
04 Changeling(↑)
05 The Haunting of Molly Hartley(-)
06 Beverly Hills Chihuahua(↓)
07 The Secret Life of Bees(↓)
08 Max Payne(↓)
09 Eagle Eye(↓)
10 Pride and Glory(↓)

全米ボックス・オフィスを論じる前に、米国と英国からニュース速報。まずは米国から。あのホアキン・フェニックスが俳優を辞めるそうです。これからは音楽活動に身を捧げるのだとか。

続いて英国から。「ジェームズ・ボンド」シリーズ最新作となる『007/慰めの報酬』が全英542館で封切られ、歴代1位となる初日興収494万ポンドを売り上げたとのこと。これまでの記録保持者は『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』(402.5万ポンド)。世界中で5億9,400万ドルを売り上げた前作『007/カジノロワイヤル』(2006)の英初日興収は290万ポンドだった。なお、『007/慰めの報酬』の全米初日は11月14日、日本での公開は1月とのこと。

ということで、ハロウィンを経ていよいよ大統領選を目前に控えた米国ボックス・オフィスをチェックしていきましょう。

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『ウォー・ダンス』

ドキュメンタリーとフィクションの違いは何だろう。

ある者は事実から目を背けぬために「ドキュメンタリー」を選び取り、またある者はカメラでは決して捉え得ない真実を描くために「フィクション」を選び取る。すべての作家が形にする映像のうちには少なからずメッセージ性が存在し、映画作りとはつまり、厳選されたあらゆる素材を「ストーリー」という名の装置に乗せ、やがて一点透視図法のように浮かび上がってきたメッセージへ向けてそれらを勢いよく解き放つことに集約される。

そうやって映画作品を見つめた時、ドキュメンタリーとフィクションの境界はいとも簡単に消滅し、両者は同じ穴の虎となる。深刻なドキュメンタリーを「泣ける映画、泣けない映画」「笑える映画、笑えない映画」といった単純明快な論理でぶった切ることも可能となる。誰かが言うだろう。両者を一緒くたにするなどとんでもない筋違いだと。しかし僕にはそうやって臆するあまり両者を同じ土俵上で扱わないことこそ、作品に対する冒涜だと考える。優れたドキュメンタリーは感情の起伏に富み、冒頭のたった3分足らずで商業映画を木っ端微塵に吹き飛ばす爆弾を秘めているのだ。

そして、『ハンサム・スーツ』や『レッドクリフ』といった話題作がひしめく現在、あらゆる上映作を平等に見つめてみたところで、『ウォーダンス/響け僕らの鼓動』ほど胸を打たれ、観客の鼓動を高鳴らせ、そして明日を生き抜くための圧倒的な希望を感じさせてくれる作品は他にはない。

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