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2008/11/03

全米ボックスオフィスOct.31-Nov.02

先週までの復習は各自こちらで行ってください。

【Oct.31-Nov.02 weekend】

01 High School Musical 3: Senior Year(→) 
02 Zack and Miri Make a Porno(-)
03 Saw V(↓)
04 Changeling(↑)
05 The Haunting of Molly Hartley(-)
06 Beverly Hills Chihuahua(↓)
07 The Secret Life of Bees(↓)
08 Max Payne(↓)
09 Eagle Eye(↓)
10 Pride and Glory(↓)

全米ボックス・オフィスを論じる前に、米国と英国からニュース速報。まずは米国から。あのホアキン・フェニックスが俳優を辞めるそうです。これからは音楽活動に身を捧げるのだとか。

続いて英国から。「ジェームズ・ボンド」シリーズ最新作となる『007/慰めの報酬』が全英542館で封切られ、歴代1位となる初日興収494万ポンドを売り上げたとのこと。これまでの記録保持者は『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』(402.5万ポンド)。世界中で5億9,400万ドルを売り上げた前作『007/カジノロワイヤル』(2006)の英初日興収は290万ポンドだった。なお、『007/慰めの報酬』の全米初日は11月14日、日本での公開は1月とのこと。

ということで、ハロウィンを経ていよいよ大統領選を目前に控えた米国ボックス・オフィスをチェックしていきましょう。

●"High School Musical 3"が2週目も1,500万ドルを計上し、首位をキープ。10日間の興収は6,175万ドルに達する。そもそもの予算が3300万ドル強と言われているので、これはかなり美味しいビジネスになっている。今後もシリーズ化が進みそうだが、出演者らはまだ伸るか反るか結論を出していない。ちなみにハロウィン当日は観客数が激減したという。翌日からはまた持ち直したと言うから、やはりハロウィンとなると、みんな怖い映画を観たがるんですね。

●とはいえ、先週の活況とは打って変わって、全体の低迷ぶりが顕著なボックス・オフィス。『アメリカン・ギャングスター』『ビー・ムービー』が封切られたした昨年の同時期と比べると、トップ12までの合計興収は38パーセントも下回るのだとか。

●インディペンデントの雄と言われながらちゃっかり『ダイハード4』に出演なんかしちゃったりもするケヴィン・スミス監督の最新作"Zack and Miri Make a Porno"が、ボックスオフィス2位に食い込んだ。腐れ縁の男女ザックとミリー(セス・ローゲン&エリザベス・バンクス)が互いに借金に首が回らなくなり、どういうわけかポルノビデオ制作で起死回生を計ろうとするのだが、その過程で互いを想う気持ちは少しずつ加速していき・・・。興収は1,000万ドルほど。"Pinapple Express""Knocked Up"などでヒットを飛ばしてきたセス・ローゲンへの期待を考えるとちょっと物足りない出だしだ。オフィシャルサイトを訪れると年齢入力まで求められるというポルノ使用だが、もちろん2700館規模の全米公開作品なのでこれらは全部「ネタ」です。(レーティングは一時NC-17に陥りかけたが、なんとかR指定を死守したとのこと)。

●『ソウ5』はワンランク・ダウンで3位。10日間の興行収入は4,580万ドル。製作費が1,100万ドル弱と伝えられているので、こんな回収率の優れたシリーズは、今後もハロウィンの風物詩としてずっと延命していくことでしょう。

●4位には先週の限定公開(15館-20位)から1850館規模へ拡大されたクリント・イーストウッド監督作"Changeling"。最愛の息子を誘拐されたシングルマザー(アンジェリーナ・ジョリー)が、奇跡的に帰還したその息子が別人なのではないかと疑念にかられていく。タイトルは生まれたばかりの赤ん坊を妖精がこっそり取り替えてしまうという民話に由来している。現在までの累計興収は1,000万ドルほど。ちなみに78歳になるクリント・イーストウッドは次回作"Gran Torino"(監督&出演)も完成に近い状態だという。巨匠に衰えなし。

●5位に初登場したのはティーンエイジャー向け学園ホラー"The Haunting of Molly Hartly"。訳あり女子学生が新たな生活を求めて歩み始めた学園生活。順調かと思えた日常に不吉な影が・・・。恰好のハロウィン向けムービーもこれまた不吉な600万ドルほどの興収と低迷気味。しかし製作費はもっと少ない500万ドルほどだと言う。本当だろうか?(制作会社は製作費に関してよくウソをつきます)

チワワは5週目にして累計収入8,400万ドル。

●日本では『容疑者Xの献身』に負けっぱなしで影を潜めている『イーグル・アイ』は、全米公開6週目にして累計収入9,250万ドル。これでも製作費8,000万ドルからちょっと利益が出た、という程度なので万々歳とは言えないご様子。10週目くらいまで粘って待望の1億ドルを超えられるかどうか。

●ランク外13位ではガイ・リッチーの最新作"RocknRolla"が826館で限定公開中。ジェラード・バトラーを主演に迎えた快作で良好な稼働ぶりを見せているという。

●で、お久しぶりの観察日誌。16週目の『ダークナイト』はいまだ149館で公開中。とはいうものの、累積興収は5億2,000万ドル台に留まり続けており、DVDリリース日の関係もあることから、さすがにもう『タイタニック』の6億ドルを越える雰囲気はなくなってきた(僕自身、「これはいける!」と捲し立てていたものだったが)。

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