『崖の上のポニョ』

渡英前のバタバタで試写を観れず、帰国後も財布の中に前売り券を眠らせたままの状態で、ひと月半。もうそろそろ混雑は解消されたろうと重い腰を上げて近所のシネコンへ向かうと、なんとだだっ広い客席に、観客は僕ひとりでした。

935828208_111そんな感じで、ちょっと贅沢な、ちょっと申し訳ないような感じで始まった、一足遅い『崖の上のポニョ』鑑賞。

皆さんはこの映画、どう思いました?

僕はというと、こんな感じでした。

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『赤い風船』

1956年にアルベール・ラモリス監督が刻印した映画の奇跡『赤い風船』が、同監督作の『白い馬』と同時上映になって現代によみがえる。

50年経っても、このフィルムに刻まれた魔法の威力は失せることがない。マジックのような、ファンタジーのような、とにかく目を奪われずにいられない至福の時間がここには詰まっている。

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『きみの友だち』

思春期の心の彷徨をいつも繊細なタッチで紡いでくれる重松文学。

彼の奏でる物語に深く共感し、生きる勇気をもらった読者は数知れない。そんな重松が「自分の子どものために書いた」と語る名作「きみの友だち」が、とびきりの優しさに包まれた映画として生まれ変わった。

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『いま ここにある風景』

300文字レビュー」とは、映画への想いをたった300文字に凝縮させる、とてもお手軽な文系スポーツ。というわけで、今回のお題は『いま ここにある風景』です。

その男の手にかかれば、デストピアはアートへと変貌する

変わり行く地球の姿をカメラに納め続ける写真家エドワード・バーティンスキー。その撮影旅行を追ったドキュメンタリーが遂に公開となる。彼の写真は消費社会の残骸を恐るべき感性で切り取り、それを見た者が口をあんぐりと空けて固まってしまうほど美しく圧倒的なSF的世界に仕立て上げてしまう。しかも今回の旅先は中国ときたもんだ。オートメーション化された巨大工場、真っ赤に変色した河川、山峡ダム周辺の沈み行く村々。ここでも彼の写真は恐るべき破壊力を持って像を帯びる。僕らの心は環境問題という枠組みを超えて静かに震え、そして途方に暮れる。きっとこのやるせない余韻から僕らの第一歩が始まっていくのだ。そう信じるしか術はない。

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いま ここにある風景
監督:ジェニファー・バイチウォル
出演:エドワード・バーティンスキー
(2006年/カナダ)カフェグルーヴ、ムヴィオラ
7月12日より東京都写真美術館ホール、シアターイメージフォーラムにて公開

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『ハプニング』

300文字レビュー」とは、映画への想いをたった300文字に凝縮させる、とてもお手軽な文系スポーツ。というわけで、今回のお題は『ハプニング』です。

トンデモ監督が送るシチュエーション・スリラーは、今回も賛否両論の予感。

大都市に異常事態が発生。人々が何かに突き動かされるように自ら死を選び始めたのだ。新種のサイバー・テロ?それとも超常現象?情報は錯綜し、人々はただひたすら逃げ惑う。そんな中、高校教師のエリオットはひとつの信じられない仮説に行き着くのだが…。『シックスセンス』のシャマラン監督は、ヒッチコックの『鳥』にオマージュを捧げたクラシカルな物語運びの中で異様なトンデモぶりを発揮。でも「おいおい!」といくら観客に突っ込まれても気にせず我が道を突き進むところに本作の不気味な魅力がある。インド系監督らしく、思わぬアジア的な価値観を付与する姿勢も斬新といえば斬新か。それはそうとシャマラン監督、今回はカメオ出演なしですか(*)?

*「おりょんキネマ」のおりょんさんの情報でシャマラン監督はちゃんとカメオ出演していたことが判明。しかし顔は見せていないようです。こりゃ、わかるわけない!

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ハプニング
監督:M・ナイト・シャマラン
出演:マーク・ウォルバーグ、ズーイー・デシャネル、ジョン・レグイザモ
(2008年/アメリカ)20世紀フォックス映画
7月26日(土)日劇3ほか全国ロードショー

実はM・ナイト・シャマラン、大好きです。特に世間から抹消されかかった『レディ・イン・ザ・ウォーター』はいまだに大傑作だと信じています。

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『BUG/バグ』

 『エクソシスト』『フレンチ・コネクション』で有名なウィリアム・フリードキン監督が、トレイシー・レッツによるオフ・ブロードウェイを映画化。『BUG/バグ』を作り上げた。

 たいていの映画は受け入れる容易があるのだが、正直、こんなに評価の分かれる作品は久しぶりだ。多分8割くらいの反応は「ひどすぎる!」「映画じゃない!」「駄作極まりない!」といったものだろう。でも僕は違った。批判を承知で言えば、これは見方によってはとんでもない傑作として許容しうる作品なのではないだろうか。

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『スピード・レーサー』

 『マトリックス』のウォシャウスキー兄弟による最新監督作『スピード・レーサー』。今回はモノクロームではなく極彩色の光源の中、やっぱり漫画みたいなカット割でレーシングカーを爆走させる。

 猛スピードで疾走中の車体を次々にシームレス(合成映像なのでワンカット撮影とは言えないが)で映し出し、いざレーサーの顔へとズームしたかと思うと、まるで時の流れが変幻自在であるかのように涼しげな表情がゆっくりとアップになってワイプのごとく真横へと流れていく。

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