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2009/03/23

全米ボックスオフィスMar.20-22

WBCも終盤へと差し迫る中、劇場には不吉な暗示に満ちた超大作が出現。AIG問題やUSAチーム敗退などに加え、アメリカ国民の心をますますダークに染め上げそうなきもしますが・・・週末ボックスオフィスを覗いてみましょう。

先週までの復習は各自こちらで行ってください。

【Mar.20-22 weekend】

01 Knowing(-) 
02 I Love You, Man(-)
03 Duplicty(-)
04 Race to Witch Mountain(↓)
05 Watchmen(↓)
06 The Last House on the Left(↓)
07 Taken(↓)
08 Slumdog Millionaire(↓)
09 Tyler Perry's Madea Goes to Jail(↓)
10 Coraline(↓)

●まずは、"Taken"が絶好調の主演リーアム・ニーソンの奥様、ナターシャ・リチャードソン(英国演劇界の重鎮トニー・リチャードソンと名優ヴァネッサ・レッドグレイヴの娘にもあたる)の訃報に触れなければなりません。『ネル』『ファミリーゲーム』をはじめ印象的な出演作は数知れず。最近では『いつか眠りにつく前に』で母娘共演も果たしていました。スキー中のアクシデントが原因だったそうです。心より追悼の意を表します。

●ニコラス・ケイジ主演のSFスリラー"Knowing"が3300館規模で封切られ、首位スタート。40年ぶりにタイムカプセルから取り出された一枚の画用紙。そこには人類の命運を左右する数字が記されており・・・。オープニング3日間の興収は2,481万ドルで、同系作品の『地球が静止する日』の3,048万ドルや『ハプニング』の3,050万ドルといった数字には届かなかった。ニコラス・ケイジの主要作を並べてみると『ナショナルトレジャー2』が4,480万ドル、『ゴーストライダー』が4,539万ドル、『ワールド・トレード・センター』が1,873万ドルという具合になっている。監督は『ダークシティ』(僕が個人的にもっとも敬愛する作品のひとつ)や『アイ、ロボット』を手がけたアレックス・プロヤス。

●2位となったのはポール・ラド主演の"I Love You, Man"。彼女との結婚式を控えた男が"Best Man"(花婿付添人)選びに奔走するコメディだ。興収は1,800万ドルにとどまったが、製作費もそれほどかかっていないはず(非公表)なので、決して悪い数字ではないだろう。今のご時世、コメディ・ムービーは最も割よく稼げるジャンルであることは他の作品が実証済みなので、今後はこの手の作品が大量生産されるかも。

●3位にはクライヴ・オーウェン、ジュリア・ロバーツ主演で贈る「企業」VS「企業」のスパイ合戦を描いた『デュプリシティ/スパイは、スパイに嘘をつく』がランクイン。“ジェイソン・ボーン”シリーズの脚本家にして『フィクサー』で監督デビューを果たしたトニー・ギルロイの第2作目にあたる。日本では5月1日全国公開。豪華キャストの共演が話題ではあるが興収は1,440万ドル程度にとどまった。ちなみに公開規模が違うので単純に比較はできないが、『フィクサー』の国内興収は4,900万ドルだった。

●3週目の『ウォッチメン』は興収こそ672万ドルと低迷してきたが、累計は1億ドルにリーチ。本作は全世界でほぼ同時に公開しており、その興収をすべて合わせると製作費1億5,000万ドルも間もなく回収完了する模様だ。そして今週末はいよいよ日本公開。果たしてどのような審判がくだるのか注目したいところ。

●日本では4月18日より全国公開となる『スラムドッグ・ミリオネア』は、さすがに19週目もTOP10圏内をなんとかキープ。累計を1億3,720万ドルとした。製作費は1,500万ドルと言われているので、アメリカ国内だけで10倍の利益を上げたことになる。

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"Knowing"のアレックス・プロヤスの『ダークシティ』は“知る人ぞ知る”名作カルト作品!ダークなビジュアルの中にアイデンティティを揺るがすような荒唐無稽なストーリーが展開します。『ガレージ・デイズ』はプロヤスがオーストラリアで制作したカラフルなバンド・ムービー。これもスピーディーでとても見せ方がすごく面白い。どちらもオススメです。

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