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2009/05/15

スラムドッグ少年役の家屋が強制撤去

BBCの伝えるところによると、『スラムドッグ・ミリオネア』で主人公ジャマールの兄(幼少時代)を演じたアザルディン・モハメド・イスマイル君の住居が突如当局によって強制撤去されてしまったようです。以下の記事から要訳してお届けします。

http://news.bbc.co.uk/2/hi/south_asia/8049735.stm

今年のオスカー8部門を受賞した『スラムドッグ・ミリオネア』に出演した子役アザルディン・モハメド・イスマイルくんの暮らすムンバイのスラム地区の住居が、市によって強制撤去されていたことが分かった。当局によるとイスマイルくんの家族やその他の住人たちは政府管轄の土地に不法に居座り続けていたという。

彼らはムンバイにあるバンドラ・イースト近くのスラム街で、竹製の棒にビニールシートをかぶせたかたちの住居に暮らしていたが、当局はなんの事前説明もなしに強制撤去に踏み切ったという。

イスマイルくんの家族と『スラムドッグ~』のヒロインの幼少時代を演じたルビーナ・アリちゃんらは、映画が脚光を浴びたことで地元の当局から新たな住居の提供について約束されていたが、具体的にどうするかについてはいまだゴーサインが出ないままだった。

関連記事:日本版ロイター通信より
http://jp.reuters.com/article/entertainmentNews/idJPJAPAN-36682420090225

『スラムドッグ・ミリオネア』は現在までに世界で2億ドル以上を稼ぐヒットとなっており、ダニー・ボイルらはこれまでにスラム街で住む子役たちが教育を受けられるように基金を立ち上げ、イスマイルやアリらも生まれてはじめて学校に登録していた。

ボイルらはムンバイのスラムに暮らす子供らのために50万ポンドの寄付を行うことを発表した矢先のできごとだった。

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観客にとっては爆発的な勇気と元気をくれる映画でしたが、現地で暮らす子供らにとってはいまだにずっと進行形の物語だったんですね。映画を観るときにその狭い枠内だけじゃなくて、もっとスクリーンの外にまで拡がる世界を見つめていかなければ、リアルとフィクションとは永久に出逢うことなく、単なる“流行”としてフェイドアウトしてしまう気がします。この記事にそんなことを痛感させられました。
『スラムドッグ・ミリオネア』レビュー

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