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2009/06/29

全米ボックスオフィスJun.26-28

ポップ・ミュージックのひとつの歴史が終わった---そんな衝撃の訃報に触れ、誰もが動揺を隠せずにいた先週。この余波がボックスオフィスにどのような影響を与えるのか懸念されていましたが、心配無用、あの大ヒット映画の続編は順調なスタートを切った模様です。

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2009/06/26

『扉をたたく人』

300文字レビュー」とは、映画への想いをたった300文字に凝縮させる、とてもお手軽な文系スポーツ。というわけで、今回のお題は『扉をたたく人』です。

人に逢いたくなる。心を突き動かされる。
なにしろ61歳にして映画初主演である。遅咲きにもほどがある俳優、リチャード・ジェンキンス。でもこれがたまらなくいいのだ。妻を亡くし魂の抜けたような毎日を送る大学教授が、学会のため訪れたNYで思わぬ訪問者と対面する。その人―シリア出身の見知らぬ若者タレクにジャンベ(打楽器)を手習い、未知なる文化の扉を開いた彼だったが、やがてこの街を覆う厳しい現実に直面する・・・。人と人とは分かり合えるのか。平等な異文化交流はあり得るのか。初めての海外旅行でソーリーを連発していた自分を思い出す。それがサンキューへ変わった瞬間から本当の交流が始まるのだと知った。一度でだめなら二度、三度たたこう。あなたの扉は開いていますか?

扉をたたく人
監督:トム・マッカーシー
出演:リチャード・ジェンキンス、ヒアム・アッバス、ハーズ・スレイマン、ダナイ・グリラ
(2008年/アメリカ)ロングライド
6月27日(土)より、恵比寿ガーデンシネマにてロードショー

リチャード・ジェンキンスは『バーン・アフター・リーディング』でもおかしな役どころで出演しています。『扉をたたく人』に心底魅了された後でこの作品に触れると、まったく違った味わい方ができると思います。

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2009/06/24

『それでも恋するバルセロナ』

300文字レビュー」とは、映画への想いをたった300文字に凝縮させる、とてもお手軽な文系スポーツ。というわけで、今回のお題は『それでも恋するバルセロナ』です。

ウディ・アレン、縦横無尽
ひと夏のヴァカンスに繰り出したふたりの女性。その目の前に現れた芸術家アントニオ。自由奔放な恋を楽しむクリスティーナはさっそく彼に接近するも、まさかの非常事態に。一方、婚約者との堅実な人生を夢見るヴィッキーも彼に惹かれ・・・だがこの三角関係に“最終兵器”が投入されようとは誰も予想しなかった!ストーリーでこんなに文字数を取るほどウディ作品の人間模様は独創的で複雑怪奇。けれどその混線ぶりをウィット満載で簡潔に描けちゃうのが凄いところだ。いつしか成立する危なっかしい四角関係。みんな恋に関して笑っちゃうくらい自分勝手。そんなんで本当に良いの!?「全然OKさ!」どこからかウディの声が聞こえた様な気がした。

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それでも恋するバルセロナ
監督:ウディ・アレン
出演:スカーレット・ヨハンソン、ペネロペ・クルス、ハビエル・バルデム、
パトリシア・クラークソン、ケヴィン・ダン、レベッカ・ホール、クリス・メッシーナ
(2008年/アメリカ)アスミック・エース

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『バーダー・マインホフ/理想の果てに』

300文字レビュー」とは、映画への想いをたった300文字に凝縮させる、とてもお手軽な文系スポーツ。というわけで、今回のお題は『バーダー・マインホフ/理想の果てに』です。

世界が共有する「68年」、ドイツはこんな事態になっていた
怒髪天を衝くとはこのことだ。60年代後半、学生たちの怒りは激しさを増すばかり。国家権力の暴走に危機感を抱いた女性ジャーナリストのマインホフは、不思議な魅力を持つ活動家バーダーと「バーダー・マインホフ」グループを結成する。だが自由を希求したはずの闘争はいつしか爆破、脅迫、暗殺にまみれ、出口の見えない混沌に向かっていく・・・。アクション映画かと見紛うほどの爆破に次ぐ爆破。もうどれほど凄まじい状況だったのか呆然とさせられる。そのリアルな空気を知る作り手が、叙情性を廃し、ありのままを現代に伝えようとする姿勢が潔い。観客も一緒になって飲み込まれる2時間半の激流。半端な気持ちで臨むと吹き飛ばされるので、覚悟せよ!

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バーダー・マインホフ/理想の果てに
監督:ウリ・エデル
出演:マルティナ・ゲデック、モーリッツ・ブライプトロイ、ヨハンナ・ヴォカレク、
ナディア・ウール、ヤン・ヨゼフ・リーファース、シュティペ・エルセク

(2008年/ドイツ)ムービーアイ
今夏、シネマライズほか全国ロードショー

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2009/06/22

『愛を読むひと』を掘り下げてみる

愛を読むひと』を掘り下げると、そこにはいったい何が出てくるだろうか。以下、映画を観た方以外は絶対に読まないでください。

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全米ボックスオフィスJun.19-21

『トランスフォーマー/リベンジ』の公開を今月24日に控えたこの一瞬の隙をついて、コメディ勢が息を吹き返す大波乱が発生。そんな中でチャートNO.1への階段を一気に駆け上ったのは、なんとあの旧ラブコメの女王でした。

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2009/06/19

人生に乾杯!

おじいちゃんとおばあちゃんがこんなに元気だと気持ちがいい。

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『HACHI/約束の犬』

かつてモンティ・パイソンがたった15秒でプルーストの「失われたときを求めて」を要約しようとしたことに敬意を表し、ここでは新作映画をたった300文字で語りきります。というわけで、今回のお題は、『HACHI/約束の犬』。

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2009/06/18

『3時10分、決断のとき』

かつてモンティ・パイソンがたった15秒でプルーストの「失われたときを求めて」を要約しようとしたことに敬意を表し、ここでは新作映画をたった300文字で語りきります。というわけで、今回のお題は、『3時10分、決断のとき』。

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2009/06/17

『愛を読むひと』

300文字レビュー」とは、映画への想いをたった300文字に凝縮させる、とてもお手軽な文系スポーツ。というわけで、今回のお題は『愛を読むひと』です。

愛のひとことでは片付けられない、人間性の謎。
舞台はドイツ・ベルリン。無機質な街並みに土砂降りの雨。少年マイケルは歳の離れた女性と出逢い、身体を重ねるようになる。彼女は決して笑わない。そして不思議なお願いをする。本を読み聞かせて、と。その後、姿を消した彼女は、数年後、思わぬ形でマイケルの前に現れるのだが・・・。本作でオスカーを受賞したウィンスレットは、押し殺した感情の奥にそうしなければ生きられない人間の苦しみを体現する。そこで貫かれるひとつの秘密。なぜ?どうして?激動のドイツ史に拮抗するこの個人のあり方があまりに脆弱で歯がゆく、それゆえ激しく胸を揺さぶる。そして名優ブルーノ・ガンツが、今回は戦中と戦後を繋ぐ中立的な役どころを演じるのも見逃せない。

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愛を読むひと
監督:スティーヴン・ダルドリー
出演:ケイト・ウィンスレット、レイフ・ファインズ、ブルーノ・ガンツ、デヴィッド・クロス
(2008年/アメリカ・ドイツ)ショウゲート

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『ノウイング』

300文字レビュー」とは、映画への想いをたった300文字に凝縮させる、とてもお手軽な文系スポーツ。というわけで、今回のお題は『ノウイング』です。

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2009/06/16

『ディア・ドクター』

300文字レビュー」とは、映画への想いをたった300文字に凝縮させる、とてもお手軽な文系スポーツ。というわけで、今回のお題は『ディア・ドクター』です。

本年度、最も注目すべき一本。
見逃せない。なにしろ笑福亭鶴瓶を『ゆれる』の西川美和が調理するのだ。彼の役どころは村で唯一のドクター。その献身的な仕事ぶりには村人からの信頼も厚く、時には思わぬ奇跡を呼び寄せもする。若き研修医は彼の姿に地域医療の可能性を見出していくが、そんな矢先にドクターが失踪。しかも後日、彼は無免許医だったことが発覚する・・・。『ゆれる』とスタイルは違うが、今回も人間性の暗部が深く、そして笑いを交えた分、より巧妙にえぐられる。本作に触れたら最後。あの鶴瓶おなじみの笑顔が、これからはまったく違って見えてくるはず。これは法や道徳による善悪の話などではない。あらゆる人間社会に偏在する原初的な愛の物語なのだと、僕は受け止めた。

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ディア・ドクター
監督:西川美和
出演:笑福亭鶴瓶、瑛太、余貴美子、井川遥、松重豊、岩松了、
笹野高史、中村勘三郎、香川照之、八千草薫
(2009年/日本)エンジンフィルム+アスミック・エース

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2009/06/15

全米ボックスオフィスJun.12-14【確定】

先週に引き続きボックス・オフィスの異変は続行中。誰もがノーマークのR指定のコメディがまさかのV2を成し遂げたのだ。対する巨匠、ベテラン・コメディアンの最新作はどんな結果を残したのか?週末ボックスオフィス・チャートを見ていきましょう。

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2009/06/12

『レスラー』

 ダーレン・アロノフスキー監督といえば、これまで『π』『レクイエム・フォー・ドリーム』『ファウンテン 永遠につづく愛』など、テーマ、演出ともに“超感覚的”な作品がトレードマークとなっていたが、彼が『レスラー』で選んだあまりに土臭い題材に度肝を抜かれた。それは『ファウンテン』でヒュー・ジャックマンが涅槃の境地に達してフワリと空中浮遊してしまうのを埋め合わせるかのように、足がしっかりと接地した作品だったのだ。

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2009/06/10

『トランスフォーマー/リベンジ』

 スティーブン・スピルバーグ(製作総指揮)とマイケル・ベイ(製作総指揮・監督)とがコンビを組むのも今回で3度目。統制される社会のメタファーとして捉えうる『アイランド』のような作品にはそのコンビネーションの意味もあっただろうが、さて『トランスフォーマー』に関してはふたりが組む必要性はあったのだろうか?ジェリちゃん(ブラッカイマー)と組んでも同じ結果が出たのではないだろうか・・・とまあ、多少ひねくれたリアクションを決め込んでしまうのはこの最新作が(今回も)あまりに超大作なわけであり、こんなところで「凄い!」やら「傑作なのだ!」などと綴ってみてもなんの意味も持たない自分の無意味さを身につまされてしまうからだ。 

 しかし1作目に『激突!』『グレムリン』『ET』『未知との遭遇』などスピルバーグがら過去に携わってきた作品群のオマージュらしきものが散りばめられていたように(その後、シャイア・ラブーフが『インディ』シリーズに出演したことで、本シリーズはそことも接点を持ったことになる)、2作目にもスピルバーグ×ベイのコンビネーションにしか刻めないイコンが必ずあるはずだ。

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2009/06/08

全米ボックスオフィスJun.5-7

デヴィッド・キャラダインが謎の死を遂げたとのニュースが世界中を駆けめぐった週末。ボックスオフィスではディズニー=ピクサー作品が相変わらずの強さを見せ付けるも、それを打ち落とす勢いのコメディ映画の秀作が登場。さてさて、気になるランキングの結果は?

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2009/06/07

『マン・オン・ワイヤー』

 昨夏、イギリスで観たドキュメンタリー映画"Man on Wire"が、晴れて日本でも6月13日より全国順次公開される運びとなりました。時は1974年、今は無きニューヨークのツインタワーに一本の線を張り、その上を優雅に歩き渡った男の話です。映画の感想はすでにこちらに掲載済みですが、日本での試写を拝見していろいろ想うところもありましたので(何よりも“字幕付き”でしたし)、あらためてレビューします。

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2009/06/05

『ターミネーター4』

 80年代、殺人サイボーグに襲われるしがないウェイトレスのもとに謎の男が飛び込んできて、「あんたを守る!なぜなら救世主の母なのだから!」と告げた。それは以後のエンターテインメント文法を激変させたSF映画の金字塔である前に、格差社会に生きるひとりの女性が掴みえた究極の人生大逆転絵図だったと僕は思う。

 それが女性の社会進出めざましかった当時の潮流と呼応するものであったことは明らかだが、その一方で『ターミネーター』シリーズは、聖書におけるヨセフ(もっとも本シリーズは処女懐妊ではなく、しっかりとセックスシーンが描かれるが)以上に「父性」というものを邪険に扱ってきたことも事実だ。

 そして我々は『ターミネーター4』を迎える。『ターミネーター3』のクライマックスでジョン(・コナー)とケイトをアダム&イヴ化させた“審判の日”以後の未来をはじめて描いた作品となる。「来るべき時」を描かずに観客の想像力に任せることはこのシリーズのひとつの美学であったはずだが・・・と不平を言い出せばキリがないが、それでも『ターミネーター4』はなんとか作り手がプレッシャーを克服し、見応えのある作品に仕上がっていた。

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失礼いたしました

こちらのページに掲載しておりましたレビューは個人の判断により一旦掲載を停止いたしました。まだ完成作品を拝見していない段階で感想を書き連ねることは、現在懸命にラストスパートしてらっしゃるすべての作り手の方々、そしてファンの方々にとって極めて失礼にあたると感じたためです。どうかご理解いただけますと幸いです。

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2009/06/01

全米ボックスオフィスMay29-31

スーザン・ボイルが英国オーディション番組の優勝を逃し、北朝鮮がさらなるきな臭さを漂わせた週末。ボックスオフィスにはミュージアム&ターミネーターに続く更なる台風の目としてディズニー=ピクサー作品が投入された。もはや失敗することが許されぬ一大ブランドに、全米興業はどのような審判を下したのか?

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