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2009/06/17

『愛を読むひと』

300文字レビュー」とは、映画への想いをたった300文字に凝縮させる、とてもお手軽な文系スポーツ。というわけで、今回のお題は『愛を読むひと』です。

愛のひとことでは片付けられない、人間性の謎。
舞台はドイツ・ベルリン。無機質な街並みに土砂降りの雨。少年マイケルは歳の離れた女性と出逢い、身体を重ねるようになる。彼女は決して笑わない。そして不思議なお願いをする。本を読み聞かせて、と。その後、姿を消した彼女は、数年後、思わぬ形でマイケルの前に現れるのだが・・・。本作でオスカーを受賞したウィンスレットは、押し殺した感情の奥にそうしなければ生きられない人間の苦しみを体現する。そこで貫かれるひとつの秘密。なぜ?どうして?激動のドイツ史に拮抗するこの個人のあり方があまりに脆弱で歯がゆく、それゆえ激しく胸を揺さぶる。そして名優ブルーノ・ガンツが、今回は戦中と戦後を繋ぐ中立的な役どころを演じるのも見逃せない。

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愛を読むひと
監督:スティーヴン・ダルドリー
出演:ケイト・ウィンスレット、レイフ・ファインズ、ブルーノ・ガンツ、デヴィッド・クロス
(2008年/アメリカ・ドイツ)ショウゲート

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