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2009/06/16

『ディア・ドクター』

300文字レビュー」とは、映画への想いをたった300文字に凝縮させる、とてもお手軽な文系スポーツ。というわけで、今回のお題は『ディア・ドクター』です。

本年度、最も注目すべき一本。
見逃せない。なにしろ笑福亭鶴瓶を『ゆれる』の西川美和が調理するのだ。彼の役どころは村で唯一のドクター。その献身的な仕事ぶりには村人からの信頼も厚く、時には思わぬ奇跡を呼び寄せもする。若き研修医は彼の姿に地域医療の可能性を見出していくが、そんな矢先にドクターが失踪。しかも後日、彼は無免許医だったことが発覚する・・・。『ゆれる』とスタイルは違うが、今回も人間性の暗部が深く、そして笑いを交えた分、より巧妙にえぐられる。本作に触れたら最後。あの鶴瓶おなじみの笑顔が、これからはまったく違って見えてくるはず。これは法や道徳による善悪の話などではない。あらゆる人間社会に偏在する原初的な愛の物語なのだと、僕は受け止めた。

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ディア・ドクター
監督:西川美和
出演:笑福亭鶴瓶、瑛太、余貴美子、井川遥、松重豊、岩松了、
笹野高史、中村勘三郎、香川照之、八千草薫
(2009年/日本)エンジンフィルム+アスミック・エース

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