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2009/10/31

パイレーツ・ロック

史上もっともロックした男たちは誰かと問われれば、僕は迷わずにこう答える。「タイタニックの船上で、最後まで演奏を続けた楽団だった」と。結局、人生なんて、沈みかかった船でどれだけプロフェッショナルに相手と繋がっていられるかに尽きるのではないか。その意味では誰もがロックする権利を持っている。で、この映画の原題は?

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THIS IS IT

マイケル・ジャクソンは死んでいない。
Thisisit

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2009/10/26

全米ボックスオフィスOct.23-25

先週までの復習は各自こちらで行ってください。

【Oct.23 - 25 weekend】

01 Paranormal Activity (↑)
02 SawⅥ (‐)

03 Where the Wild Things Are (↓)
04 Law Abiding Citizen (↓)
05 Couples Retreat (↓)
06 Astro Boy(‐)
07 The Stepfather (↓)
08 Cirque du Freak: The Vampire's Assistant (‐)
09 Cloudy With a Chance of Meatball  (↓)
10 Zombieland (↓)

ハロウィン・シーズンの風物詩ともなっていたシリーズ最新作『ソウ6』が、まさかの首位奪取ならず!週末興収は推計1,480万ドルにとどまり、これはシリーズ第2弾以降続いていたオープニング興収3,000万ドル超えの伝統を大きく覆すものとなった。代わりに数週間前より怪奇現象のごとく少しずつランキング上位へと忍び寄ってきた"Paranormal Activity"が遂に発火。週末3日間で推計2,200万ドルを売り上げ、累計興収を6,237万ドルとした。製作費は15,000ドルと言われており、ただいまの劇場数は『ソウ6』の3分の2あまり。つまり劇場、配給、製作ともにwin-winな関係性が生まれている。一方、先週の覇者『かいじゅうたちのいるところ』は3位へ後退。累計を5,396万ドルとした。6位には『ATOM』が登場。製作費と伝えられる6,500万ドルに対して、オープニング3日間の推計興収は700万ドルほど。そして、あれ?ハリー・ポッターの後継者かと期待されていた『ダレン・シャン』(Cirque du Freak)は3日間の推計興収が635万ドルほどと不発。渡辺健の出演もあり、3月の日本公開時には機が熟していることを願いたい。

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2009/10/25

春風!

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東京国際映画祭コンペティション部門に出品されている
エイト・タイムズ・アップ』のシャビ・モリア監督と主演女優のジュリー・ガイアさん。
2年分の春風がいっぺんに吹いたかのような、とても爽やかな二人でした。

ガイアさんのTシャツってば、超人ハルクですよ。
でもこの上に真っ黒なオータム・コートを着こなし
颯爽と六本木ヒルズ49階を去っていく姿には
性別にかかわらず誰もが「かっこいい・・・」と漏らすはず。

一方のモリア監督はとてもキュートな方でした。
小説や作詞、それに漫画の脚本なども手掛けているそうです。

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ムスッ

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東京国際映画祭のコンペティション部門に出品されているブルガリア映画
イースタン・プレイ』のカメン・カレフ監督にお話を伺いました。
ちょっと疲れた風だったので理由を尋ねると、

「映画祭では出来るだけたくさんの映画を観るようにしてるんだ。
滞在中、もう随分たくさん観たよ。で、夜はパーティーなどがあって
夜遅くまで大勢の人と話したりしてるから、もう睡眠不足で大変・・・」

そう言いながら、ふっと笑みを浮かべるのですが、
次の瞬間には笑みは消えていて、ちょっとムスっとした感じに。
シャイなのか、そういうブルガリアの国民性なのか、
またひとつ、異文化に触れた気がしました。

一部で評判のいい『ストーリーズ』を観ていないので何とも言えませんが、
僕は今回のコンペで彼の『イースタン・プレイ』がいちばん好き。

とても未熟で青臭い部分もあるんだけど、
それも含めて魅力的な、剥き出しの魂が刻まれている気がする。

この映画に触れて2週間あまり、
僕の心の内側では、まだまだ爆発が続いています。

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2009/10/24

名脚本家、登場!

P1010921

東京国際映画祭コンペティション作品『NYスタテンアイランド物語』で
念願の監督デビューを果たしたジェームズ・デモナコ氏にお会いしました。

これまで脚本家として『ジャック』『交渉人』『アサルト13要塞警察』、
それにTVドラマ「キル・ポイント」"crash"といった名だたる作品を
手がけてきた彼。つまりハリウッドきってのストーリーテラーなわけです。

さすがだなあ、と思ったのは、どの答えも決して長すぎず、短すぎず、
無駄もなく、なおかつ聞き手の胸を打つ言葉を組み入れながら語られること。
彼の頭の中で瞬間的にセリフの執筆が行われているのかもしれませんね。

映画大国アメリカの語り手として、どんどん多様化してくる世界の
“局地的なストーリー”にどうやって対抗していくのか、と尋ねると、
「おお…実は僕もよくそのことを考えるんです」と素直な胸の内を
明かしてくれたりもしました。

僕自身、ほんとうに勉強になりました。
ありがとうございます!

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革命せよ!

P1010916

東京国際映画祭のコンペティション部門に出品されているカナダ映画
少年トロツキー』より、ミスター・トロツキーことジェイコブ・ティアニー監督。

僕が日本語で繰り出した質問を直感的に汲み取り(多分カタカナ語などで)、
通訳さんが仲介する前に"Yes !"とか"That's right !"など
的確な言葉を返してくれる非常にクレバーな方でした。

作品を観てもそのクレバーさは一目瞭然です。

P1010923_4

革命シールを頂きました。
これ一枚で、内なる革命が成就するとか、しないとか。

TIFFでの受賞うんぬんに関わらず、
この監督ならば
これからも独自ワールドを開拓し、
たくさんのファンを獲得していけることでしょう。

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2009/10/23

美女と野獣!

P1010913_3

東京国際映画祭コンペティション部門に出品されている『激情』より、
セバスチャン・コルデロ監督、主演女優のマルチナ・ガルシアさん。

・・・まさに美女と野獣!

上映後には劇場前で大勢のお客さんのサイン&握手攻めに合い、
それはそれは凄いことになってました。

インタビュー中、「映画界の可能性」について伺ったところ、
マルチナさんが威勢よく、

「中南米の今後に注目よ!」

はい!注目させていただきます!

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2009/10/21

エリックを探して "Looking for Eric"

最高だ。最高過ぎる。
ロンドン‐成田間の飛行機の中で、往復3回も観てしまった。

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『エイト・タイムズ・アップ』TIFF

300文字レビュー」とは、映画への想いをたった300文字に凝縮させる、お手軽な文系スポーツ。今回のお題はTIFF(東京国際映画祭)のコンペ作『エイト・タイムズ・アップ』です。

フランス映画といえば小難しい人生哲学やウィットに富んだ会話などを楽しむものだと決めつけている僕みたいな人間にとって、この映画は目からウロコだ。主人公はバツイチの女性エルザ。家賃が払えず大家に追い出されそうになりながらも、面接試験に落ちまくりでなかなか就職できない。いつしか自信すらも失いかけていた矢先、同じ悩みを抱えた中年男性と出逢う…。この男ときたら、ギョロ目で挙動不審で頭も丸く禿げあがっているが、それでもエルザは次第に心の安らぎを感じ、七転び八起きで一歩前進したところには必ず彼が現れる。これは神様のご褒美?それとも運命なのか?葛藤つづきの人生。しかしそこに吹きそよぐ風、注ぎ込む光の感触がとても心地よい。

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主演女優のジュリー・ガイエは『ぼくの大切なともだち』『メトロで恋して』『NOVO』などに出演。飄々と相手役を演じたドゥニ・ポタリデスは『サガン‐悲しみよ こんにちは- 』や『レセ・パセ 自由への通行許可証』で存在感を残しています。

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2009/10/19

全米ボックスオフィスOct.16-18

先週までの復習は各自こちらで行ってください。

【Oct.16 - 18 weekend】

01 Where the Wild Things Are (-)
02 Law Abiding Citizen (‐)

03 Paranormal Activity (↑)
04 Couples Retreat (↓)
05 The Stepfather (-)
06 Cloudy With a Chance of Meatball (↓)
07 Zombieland (↓)
08 Toy Story/Toy Story2 (↓)
09 Surrogates(↓)
10 The Invention of Lying  (↓)

『マルコヴィッチの穴』『アダプテーション』の鬼才スパイク・ジョーンズによる最新作『かいじゅうたちのいるところ』が初登場。オープニング3日間で推計3247万ドルのチケットセールスを売り上げ、首位に立った。一部の海外メディアの評価では「子供向けにしてはダークすぎる」など不安視する意見も見られるものの、CGと着ぐるみの融合を図ったナチュラルな特殊映像は、これまでのジョーンズ作品とまた違った境地へと到達している。なお、製作費は1億ドルとみられている。同じく初登場"Law Abiding Citizen"はジェイミー・フォックス、ジェラード・バトラー主演の復讐劇。こちらは推計興収2,125万ドル。先週のスパーク以来、トップ10の中の急先鋒と化した幽霊現象ムービー"Paramormal Activity"は、週末3日間でさらに推計2,016万ドルを売り上げ、累計を3371万ドルとした。先週の王者"Couples Retreat"は1,800万ドルほどを計上し、10日間の累積興行収入を6,334万ドルとした。製作費の7,000万ドルまであと一息。

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2009/10/17

『激情』TIFF

300文字レビュー」とは、映画への想いをたった300文字に凝縮させる、お手軽な文系スポーツ。今回のお題はTIFF(東京国際映画祭)のコンペ作『激情』です。

ギジェルモ・デル・トロ(『パンズ・ラビリンス』)製作の本作は、一見ダーク・ファンタジーとも見まごう奇妙な愛のかたちが全編を貫く。建設現場で働く南米移民、ホセ・マリアは、移民をさげすむ周囲の視線にすぐさま激高する危険な男。あるとき不運にも人を殺めてしまい、愛するローサが仕えるお屋敷に逃げ込むのだが…。屋敷内に彼の存在を知る者はいない。亡霊のように、はたまたローサの守護天使のように暗闇をさまようマリア。かつてキム・ギドクが似た発想を用いたこともあったが、スペイン産でなおかつ移民監督の手による本作はまた違う意味合いを持つ。なにより「屋敷」を国家や人格の象徴としても想起させる筆致の強さには見ごたえがある。

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『マニラ・スカイ』TIFF

300文字レビュー」とは、映画への想いをたった300文字に凝縮させる、お手軽な文系スポーツ。今回のお題はTIFF(東京国際映画祭)のコンペ作『マニラ・スカイ』です。

カンヌで注目を浴びた"Kinatay"のメンドゥーサ監督を筆頭に、フィリピンでは独立系映画が勢力を伸ばしていると聞く。そんな中から登場したレイモンド・レッドとは一体何者なのか。彼の13年ぶりの長編となる本作では、大都市マニラで肉体労働に身をやつした男が故郷で暮らす父の治療費を稼ごうと危険な仕事に足を突っ込んでいく。気温と湿度に相乗して蓄積されていくフラストレーション。最初はダメ男のどん底日誌としてなかなか感情移入が難しい。だが、瞬時、男の目に狂気が走る。発火。そして緊張のるつぼに雪崩れ込むクライマックス。この圧倒的な演出力を称賛するとともに、冒頭の「この物語は事実に基づく」の文字が重く圧し掛かった。

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『永遠の天』TIFF

300文字レビュー」とは、映画への想いをたった300文字に凝縮させる、お手軽な文系スポーツ。今回のお題はTIFF(東京国際映画祭)のコンペ作品『永遠の天』です。

冒頭、レスリー・チャンの歌声が流れ、涙腺が緩んだ。これは秀作なのかも!とポジティブに捉えた瞬間、事件は起きた。あまりにも惨い。しかも幼い娘の目の前で…。本作は90年初頭から北京オリンピックまで、不幸な境遇に育った男女が、遠距離、SARS、家庭内不和、***(ネタばれ)に翻弄されながらも無垢な愛を紡ぐ物語だ。各種イベントがあまりにてんこ盛りで、何度か匙を投げそうになったが、いったんインジケーターの針が振り切れると逆にスクリーンへ釘付けに。それもこれも主演級の若手たちが健気に役を演じきっているせいだろう。20年もの時間旅行が終わるとき、達成感の溜息とともに、自分が2つ3つ老け込んだ気分になった。

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『ロード、ムービー』TIFF

300文字レビュー」とは、映画への想いをたった300文字に凝縮させる、お手軽な文系スポーツ。今回のお題はTIFF(東京国際映画祭)のコンペ作品『ロード、ムービー』です。

おんぼろトラックに乗り込んで青年は砂漠をノロノロ走る。荷台には父親から受け継いだ頭髪オイル2箱と、年代物の映写機。途中“スタバ”で少年が同乗し、次に老人、さらにはロマの女性までもが仲間入り。あてどない珍道中は続いていく…。ところどころの煮え切らなさに目をつむっても、定番の 巡回上映シーンには思わず胸が熱くなる。荒野に映える真白なスクリーン。光の魔法に見入る村人たち。いまだ人間に純粋という概念があるならば、それはスクリーンを見ているときの表情にこそ尽きる。そう信じられるほど本作は僕らに映画の原体験を追想させてくれる。なお、キス&ヒロインの胸ポチもあり、インドでは上映不可能。国外での公開を目指すようだ。

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2009/10/16

イースタン・プレイ

追記:本作は東京国際映画祭にて『イースタン・プレイ』という仮題で上映され、見事グランプリを受賞。その後、『ソフィアの夜明け』という邦題を付与され日本公開に至りました。

ブルガリアといえばヨーグルトと琴欧州…そんな固定観念をぶっ飛ばす人間ドラマの登場だ。メインとなるのは麻薬中毒から脱しつつある芸術家の兄と、ネオナチ組織に足を踏み入れた弟。彼らが壁にぶちあたり、もがき、それでもやがて心を重ね合わせて絆を求める様を、時に痛々しく、時に眩い光とともに描いていく。その象徴たる街<ソフィア>の情景はさながらもう一人の主人公とも言えるのだろう。新人監督ゆえエピソードを起動するときの唐突さが気になる。だがそんな弱さも含めて、この映画にどんどん惹かれていく自分に気づいた。その魅力の多くは、繊細さと荒々しさを兼ね備えた兄役の俳優の賜物。彼は撮影直後に惜しくも亡くなったという。その意味でこれはまさに魂のフィルムなのだ。

以下、東京国際映画祭にてネット媒体用に行ったカメン・カレフ監督インタビューの模様を、参考資料として全文掲載しておきます。

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2009/10/13

『悪夢のエレベーター』

300文字レビュー」とは、映画への想いをたった300文字に凝縮させる、お手軽な文系スポーツ。今回のお題は『悪夢のエレベーター』です。

堀部圭亮の初監督作はタイトル通りの地味な日常が舞台へ変わる。そしてこのスタッフの入り込めない閉所こそ製作者にとっての最大の悪夢かつ挑戦であったことは容易に察しがつく。そんな極限状態に閉じ込められた4人の男女。イケメン、ヤクザ、ゴスロリ、エスパー(コードネームみたいだな)とキャラがひしめく中、事態は“脱出”に向けて予想もつかない展開に…?細かなカット割りからセリフの間合い、音楽との調和、ジャンルの横断、全体を貫くテーマに至るまで、「この人、本当に細かく映画を見続けてきた人だな」と感心する仕上がり。途中から新人作品であることなど失念している。後の大監督の記念碑的第一歩として語り継がれる珍作になるかも。

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2009/10/12

全米ボックスオフィスOct.09-11

先週までの復習は各自こちらで行ってください。

【Oct.09 - 11 weekend】

01 Couples Retreat (-)
02 Zombieland (↓)

03 Cloudy With a Chance of Meatball (↓)
04 Toy Story/Toy Story2 (↓)
05 Paranormal Activity (↑)
06 Surrogates (↓)
07 The Invention of Lying (↓)
08 Whip It (↓)
09 Capitalism:A Love Story (↓)
10 Fame (↓)

ヴィンス・ヴォーン主演のコメディ"Couples Retreat"が、配給元さえ予想しなかった好調なオープニング成績(3,530万ドル)を打ち立て、ボックスオフィスの首位を飾った。ヴォーン自らが製作と脚本も手がけた本作はリゾートでのグループ・セラピーに参加した4組のカップルの物語。先週の王者"Zombieland"は約40パーセント落ちの1,500万ドルを計上し、10日間の累計を4780万ドルとした。これは製作費のダブルスコアに相当する。3位の『くもりときどきミートボール』はヒットの基準とされる「1億ドル」ラインまであと一息。さらに今週もっとも注目が集まっているのが、先週までの限定上映から5位にまで急浮上してきた"Paranormal Activity"。『ブレアウィッチ・プロジェクト』とも比較されるこの作品は、若いカップルが自宅内で起こる超常現象をカメラに収めようとするフェイク・ドキュメンタリーで、公式サイトの予告編が功を奏してか、ツイッターやfacebookを通じてどんどん口コミが広がっていったという。製作費も格安の1万5,000ドルと伝えられている。


そしていよいよ今週末からは全米でスパイク・ジョーンズ監督作『かいじゅうたちのいるところ』"Where the Wild Things Are"が公開。

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2009/10/11

少年トロツキー "The Torotsky"

いまのこの世の中に共産主義!?
ひとりの青年の死に物狂いの闘いは成就するのか?
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2009/10/10

『アニエスの浜辺』

300文字レビュー」とは、映画への想いをたった300文字に凝縮させる、お手軽な文系スポーツ。今回のお題は『アニエスの浜辺』です。

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2009/10/08

『クヒオ大佐』

300文字レビュー」とは、映画への想いをたった300文字に凝縮させる、お手軽な文系スポーツ。今回のお題は『クヒオ大佐』(10月10日ロードショー)です。

旬な俳優が結婚詐欺師を演じるとは、いかにも調子に乗っている感じがする。おそらく堺雅人もそのように考えたはず。で、導き出された彼の役作りは、こちらの想像を覆すものだった。時は湾岸戦争が始まった頃、真白な軍服に身を包み、チョビ髭つきの爽やかな笑顔でどこからともなく現れた日系アメリカ人将校クヒオ大佐。女性たちは彼の片言かつエレガントな魅力にことごとく騙されていく、はずだったが…。コミカルな幕開けとは裏腹に、堺の立ちふるまいには常に不可思議なニュアンスが滲む。それは可笑しくもあり、哀しくもあり、時代が直面した闇でもあるかのよう。彼の“笑顔”の真意が明かされる時、どこか厳粛な気持ちに陥ってしまったのは僕だけだろうか。

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高利益をもたらす女優は誰だ?

経済誌フォーブスのネット版が「映画スタジオに最も利益を還元してくれる女優さんリスト」を発表しています。

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2009/10/06

『私の中のあなた』

幼くして難病を宣告された娘のため、両親は遺伝子治療によって彼女と適合性の高い次女を儲ける。生まれた瞬間から姉の命綱となってきた妹。一家は幸福に暮らしてきたはずだった。やがて妹が自分の生きる権利を主張するまでは…。

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『アバンチュールはパリで』

ホン・サンスをご存じだろうか。とりあえずはその冠に「鬼才」と付けるのがよいだろう。キム・ギドクが体育会系の鬼才ならば、ホン・サンスは文科系の鬼才。作中とくに大きなハプニングがあるわけでもないが、他愛もない会話の積み重ねがおのずとキャラクター同士の微妙な均衡状態を浮き彫りにする。時にフフフと笑わせ、また時にヒリヒリと痛い。その総体は無色透明ながら少々クセのあるガス入りミネラルウォーター、といったところか。とにかく奇妙な監督なのである。

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2009/10/05

全米ボックスオフィスOct.02-04

先週までの復習は各自こちらで行ってください。

【Oct.02 - 04 weekend】

01 Zonbieland (-)
02 Cloudy With a Chance of Meatball (↓)

03 Toy Story/Toy Story2 (-)
04 Surrogates (↓)
05 The Invention of Lying (↓)
06 Whip It (-)
07 Fame(↓)
08 Capitalism: A Love Story (↑)
09 The Informant!(↓)
10 Love Happens (↓)
赤文字は興収確定後に順位が変動したことを表しています。

"Zonbieland"がスタジオ推計2,500万ドルを売り上げボックスオフィス第1位を獲得。製作費は2,360万ドルと言われており製作側もまずは一安心といったところか。このバイオレンス・コメディにアビゲイル・ブレスリンが参戦しているのも注目。ちなみに過去のゾンビ映画としては『ドーン・オブ・ザ・デッド』(04)が同程度の製作費かつ同程度のオープニング収入で、最終的には6,000万ドルほどに達している。3位には新たに3Dバージョンとなった『トイ・ストーリー』&『トイ・ストーリー2』が2週間限定で登場し、推計1,250万ドルを売り上げた。料金は2本で1本分。2010年の『トイ・ストーリー3』公開へ向けた復習編としての位置づけか。4位と5位の推計興収では現段階でかなりの僅差で、数字の確定後に逆転もあり得る→確定後、修正しました。6位と7位はスタジオ側がほぼ同額の推定興収(485万ドル)を発表しており、8位の推定興収も僅差であることから、こちらも火曜日以降に順位変動がありうる→確定後、修正しました。ドリュー・バリモアが製作費1,500万ドルで初監督した"Whip It"は、主人公(エレン・ペイジ『ジュノ』)が猛々しいローラーゲーム(Roller Derby)の世界に飛び込んでいくガールズ・ムービー。ドリューが製作した『チャーリーズ・エンジェル』でもこんな体育会系のノリがあったような。対して、先週の限定公開(4館)で高い数字を叩き出したマイケル・ムーア最新作『キャピタリズム/マネーは踊る』は962館にまで拡大を果たした。

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111分の本編中に75の楽曲が流れるという"Whip It"。そのセンスの良さも話題になっています。オリジナル・サウンドトラックではその中から19曲をセレクト。

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2009/10/04

『あの日、欲望の大地で』

300文字レビュー」とは、映画への想いをたった300文字に凝縮させる、お手軽な文系スポーツ。今回のお題は『あの日、欲望の大地で』です。

『バベル』『21グラム』などのイニャリトゥ作品で知られた脚本家ギジェルモ・アリアガが、長年温めてきた物語で監督デビュー。大地で燃え上がる炎の鮮烈なイメージを媒介に、彼のトレードマークともいうべき「交錯するエピソード」が静謐に紡がれていく。そこに折り重なるのは3人の女性の人生だ。寒風吹きすさぶポートランドの海辺とニューメキシコの荒野を両軸に彼女らがそれぞれの温度、色彩、世代を体現していく様には、上映中よりむしろすべてが繋がったその直後からジワジワと感慨が押し寄せてくることだろう。そこには脚本にのみ責任を負う脚本家の姿は存在しない。物語と映像の最上の可能性を導き出そうとする映像作家の本気度に心奪われた。

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アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督の名を世界に知らしめた『アモーレス・ペロス』の1エピソードがギジェルモ・アリアガの実体験に想を得ているのは意外と有名なお話。

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2009/10/02

『ワイルド・スピードMAX』

300文字レビュー」とは、映画への想いをたった300文字に凝縮させる、お手軽な文系スポーツ。今回のお題は『ワイルド・スピードMAX』です。

01年以降、カー・アクションという普遍的ジャンルのアップデートを一手に担いつづけてきた『ワイルド・スピード』。すでにシリーズ最大のヒットを記録している本作(第4弾)は1作目のキャストが再集結し、演技やドラマ性といった面ではこれまで一番の成熟味を見せる・・・なーんて細部は正直どうでもいいのだ。要はアクションを魅せてナンボではないか。その点、台湾出身のジャスティン・リン監督は1&2の骨太さにこそ欠けるものの、坑道や高速道などを間一髪ですり抜けていく閉塞感の連続で、観客未体験の見せ場を新提案。背中にミョーな汗をかく瞬間が度々訪れる。CO2削減の叫ばれるご時世、次回作では環境面での取り組みにも期待したい。

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Auschwitz6

英語ツアーの開始は13時半。胸に小さなワッペンを貼り、先ほど僕が止められた入場口を通り抜ける。貸与されたヘッドフォンの周波数チャンネルを合わせると、"Can you hear me?"と男性の声が語りかけてきた。声の主は誰か?いつの間にか参加者の前にはサングラスの人物が姿を現していた。どうやら彼が僕らのガイドということらしい。

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