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2009/10/10

『アニエスの浜辺』

300文字レビュー」とは、映画への想いをたった300文字に凝縮させる、お手軽な文系スポーツ。今回のお題は『アニエスの浜辺』です。

はたして一言でドキュメンタリーと呼んでいいものかどうか。仏の女流監督アニエス・ヴァルダによるこの「自伝風エッセイ」は、81歳となった今もなおウィットに富んだ語り口で周囲の何者をも魅了し、四角い映像の聖域を隈なく創造性の泉で満たしていく。とりわけベルギーの浜辺で幾多の鏡を絶妙な角度でセッティングした“海と光のインスタレーション”は圧巻だ。「自画像」というモチーフながら、あえてカメラ背後の撮影スタッフが鏡に映りこむその構造は、彼女にとっての「スタッフ=家族=人生」という観念を詩的に告白しているかのよう。心の内にある想いを映像によって流暢に語り尽くす113分。ただただ左脳を刺激されっぱなしだった。

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