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2010/03/01

全米ボックスオフィスFeb.26-28

先週までの復習は各自こちらで行ってください。

【Feb.26-28 weekend】

01 Shutter Island (→)
02 Cop Out (-)

03 The Crazies (-)
04 Avatar (↓) 
05 Percy Jackson & The Olympians The Wolfman (↓)
06 Valentine's Day (↓)
07 Dear John (↓)
08 The Wolfman (↓)
09 Tooth Fairy (↓)
10 Crazy Heart (↓)

■『シャッター・アイランド』が先週比46パーセント減の推計2,220万ドルを売り上げV2達成。10日間の累計は7,500万ドルとなり、製作費8,000万ドルまであとわずか。筆者も先週試写したばかりなのだが、孤島という“閉じた世界”で絵画のごとく点描されていくスコセッシのダークな映像美に心底圧倒された。今後、スコセッシ監督は日本の鎖国時代を舞台にした「沈黙」(遠藤周作)の映画化も予定しており、あらためて彼は『ギャング・オブ・ニューヨーク』のような大風呂敷を広げたものより、空間、空気ともに“閉じた世界”でこそ才能を発揮する監督なのだと実感した次第。などと巨匠に対して偉そうな言葉を口にしてみる。

■初登場"Cop Out"は2位発進。『ダイハード4.0』に飛び道具的出演を果たしたケヴィン・スミス監督がブルース・ウィリス&トレーシー・モーガンを主演に描くNY市警バディ・ムービー。といってもケヴィンらしく、ここで扱われるのは現金でも宝石でもなく、プロ野球カードなのだ。週末3日間の売り上げは推計1,860万ドル。

■3位は1973年発表のジョージ・A・ロメロ監督作『ザ・クレイジーズ』のリメイク版"The Crazies"。ブレック・アイズナー監督は05年までディズニーCEOを務めたマイケル・アイズナーの息子でもあり、映画監督としては『サハラ 死の砂漠を脱出せよ』で初登場NO.1を獲得している(このときは製作費が1億ドルを超過しており、親の七光りとも言われたものだが、今回の製作費は2,000万ドル程度に抑えてある)。週末3日間の売り上げは1,650万ドル。

■順位は落ちても記録は更新。4位の『アバター』はついに北米興収7億ドル達成。いよいよアカデミー賞授賞式も日曜(日本時間では月曜)に迫ってきたが、ご存じのとおり、本国ではオスカー大本命『ハート・ロッカー』のプロデューサーが業界関係者へ向け「あの5億ドル大作ではなく、本作を支持して!」と記したメールを一斉送信し、これが「協会員への直接的アピール、および特定候補者(作)に対する揶揄」という禁止事項に触れることから大問題へ発展。会員による投票締め切りは火曜日17時となっており、この事件によって『アバター』にもオスカー受賞への道が開けてきた、とする見方もある。

■オールスターキャスト映画『バレンタインデー』は3週目にして1億ドル突破。製作費も5000万ドル程度と報じられており、このコストパフォーマンスの高さは新たなジャンルとして定着していきそうだ。その代わり出演者ブッキングは大変そうだけど。

■ランク外では、先週桁違いの劇場売り上げアベレージ(一館あたり45,750ドル)を記録したロマン・ポランスキー監督作"The Ghost Writer"が尚も好調。先週よりも43館劇場数を増やし、いまだ2万ドルを超えるアベレージをキープしている。それに続きアベレージ18,900ドル近くを叩き出したのが、たった9館で限定公開のはじまった仏映画"A Prophet"。本国では仏版アカデミー賞にあたるセザール賞の作品賞を獲得したばかり。アカデミー賞では外国語映画賞候補として、カンヌ最高賞受賞作"The White Ribbon"(ドイツ)との対決に注目が集まる。

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