« 世界初の映画版アリス | トップページ | 全米ボックスオフィスMar.12-14 »

2010/03/08

全米ボックスオフィスMar.05-07

先週までの復習は各自こちらで行ってください。

【Mar.05-07 weekend】

01 Alice in Wonderland (-)
02 Brooklyn's Finest (-)

03 Shutter Island (↓)
04 Cop Out(↓) 
05 Avatar (↓)
06 The Crazies (↓)
07 Percy Jackson & The Olympians (↓)
08 Valentine's Day (↓)
09 Crazy Heart (↑)
10 Dear Johnm (↓)

■アカデミー賞雑感から。サンドラ・ブロックによる史上初のオスカー&ラジー同時受賞(対象作品は違うが)、キャスリン・ビグローによる女性監督として初めてのオスカー受賞(作品賞&監督賞)、脚色賞&外国語映画賞でのまさかのサプライズなど、エポック・メイキングなことだらけ。

■『ハート・ロッカー』は昨年のこの時期、インディペンデント・スピリット・アワードにもノミネートされたが、当時はそれほど騒がれなかった。2009年後半になってようやく機が熟したという感じ。社会、政治、流行。何事にもタイミングが大きくかかわってくる。

■たしかに『アバター』は誰もが認めるこの不況下最大の産業的快挙であり、その対極にあったのが「予算は少なくともアイディアとガッツで乗り切れる!」というまさにインディペンデント・スピリットの権化のごとき『ハート・ロッカー』の存在だった。そして今回の結果だけをみると、アカデミー会員はその総意として、1万本に1本の奇跡よりもあらゆる映画のなかに平等に宿る根源的な精神にこそ微笑みを贈ったことになる。

■ちなみに『ハート・ロッカー』はオスカー受賞作としては史上もっとも累計興収の低い作品となった。これは候補発表の際には大方の劇場上映を終え、DVD販売へと切り替わっていたせいである。

■さて、肝心の北米興業収入ランキングである。こちらも波乱が起こった。ティム・バートンの3D絵巻『アリス・イン・ワンダーランド』が当初の予想を大きく上回り、オープニング3日間で推計1億1,630万ドルを売り上げた。『アバター』のオープニング週末興収が7,700万ドルだったことからも、肝心なのはこの勢いが今後どれほど持続するかに尽きる。製作費は2億ドルと報じられている。

■リチャード・ギア、ドン・チードル、イーサン・ホーク、ウェズリー・スナイプスそろい踏みのクライム・サスペンス"Brooklyn's Finest"は2位。偶然にも昨日の日曜洋画劇場で放送された作品は同じアントワン・フークア監督作『ザ・シューター/極大射程』でしたね。推計興収は1,350万ドルと『シャッター・アイランド』とほとんど差がないことから、興収確定後の順位変動もあり得る。『シャッター~』は今週中に1億ドル超えか。

■"Cop Out"は先週比50%近く下落し、推計興収945万ドル。10日間の累計興収は3000万ドルと、製作費をギリギリ回収できた段階だ。同じく先週公開の"The Crazies"も製作費2000万ドルを超えて10日間の累計興収は2741万ドル。

■アカデミー賞にて惜しくも作品賞、監督賞を逃した『アバター』だが、累計興収は尚もあがり、7億2,000万ドルまで到達。商売的、技術的には間違いなく本作がNO.1だ。

■ちなみに、1館あたりのアベレージ興収では『アリス・イン・ワンダーランド』が31200ドルと高稼働ぶりを見せつけた。これはもう超えられないと思いきや、ランキングのずっと下に登場した"The Secret of Kells"がアベレージ4万ドルの数字を叩き出した。たった1館での限定公開とはいえ、アカデミー賞長編アニメ部門のサプライズ候補入りの影響は大きい。

↓この記事が参考になったら押してください

TOP】【レビュー】【TWITTER

|

« 世界初の映画版アリス | トップページ | 全米ボックスオフィスMar.12-14 »

全米BOX OFFICE」カテゴリの記事

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/137483/47753366

この記事へのトラックバック一覧です: 全米ボックスオフィスMar.05-07:

« 世界初の映画版アリス | トップページ | 全米ボックスオフィスMar.12-14 »