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2010/03/22

桃まつり~うそ~

渋谷ユーロスペースにてレイトショー公開中の『桃まつり~うそ~』。11人の女性監督たちが「うそ」をテーマに撮り上げた短編作品集だ。全作品を拝見したなかで、僕の心を鷲掴みにしてくれたのが、玉城陽子監督の『1-2-3-4』だった。

Film_ott_01_3ブルースのカウントを取るかのようなタイトル・コールと共に、4人の男女の10年史が語られる。それぞれがアートを志し同じ屋根の下で生活を共にしていたあの頃。そして思い描いていた絵とはだいぶ違うものになった今現在。

短編のキャパシティを越え、どんどんバックグラウンドが広がり、たった25分のうちに映画のタイムマシン機能が10年間の移ろいをしっかりと根付かせる。

過去と現在との邂逅に、さりげなく弾き語りが持ち込まれるのも絶妙だ。そのギター音が鳴り響くとき、同時に役者の表情を克明にとらえゆくカメラワークにも注目。

誰にでも10年前と、10年後の場所がある。理想と現実がある。街がどんどん変わっていく中で、想いを置き去りにした場所がいくつもある。

『1-2-3-4』を観て、無性にあの場所に帰ってみたくなった。今どうなってるのか、とても怖いけれど。そして今から10年後、またこの映画を観る時の印象は大きく変わっていると思う。

素晴らしい作品をありがとう。この監督の名前は忘れずにおこう。

1-2-3-4
監督・脚本:玉城陽子
制作・脚本・編集:金子裕昌、撮影:清水信貴、音楽:金谷有理
出演:樋口史、上馬場建弘、半田さち子、金谷有理
(25min. HDV 16:9)

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