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2010/05/24

二度目のローラーガールズ

映画はお客さんのもとに届くことで初めて作品として完成されるものであるから、自分が心奪われた作品の公開初日には出来るだけメイン館に足を運ぶことにしている。そうやって生の反応に触れることで、自分が気付きもしなかった反応に気付かされる点も数多い。

そして今回向かったのは、『ローラーガールズ・ダイアリー』。

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本作についての詳しいレビューは拙ブログの記事をご覧いただくとして、僕はこれが完璧な映画だとは露ほども思っていない。しかし、そうでないがゆえに無性に惹かれるものがあった。洗練されすぎていない美徳というか、技術よりも気持ちで勝負しているというか。その真っ直ぐなひたむきさに惹かれる。そういうことって、よくありますよね?

日比谷にあるTOHOシネマズ シャンテでの第2回目の上映は、まずまずの客足だった。そしてこの土地柄のせいか上品な中年層が非常に多い。スポ根というジャンルと客層とが合致しているのかどうか多少不安だったが、この映画は最後の1ページで嵐の後の静けさのごとく、母と娘の関係性に爽やかな落とし所を持ってくるのだった。この点だけ取ってみると、確かに客層と合致している。

ちなみにエレン・ペイジはずっとSTRYPERと書かれたTシャツを着ている。これは92年に解散したへヴィメタ・バンドで、最近になって再結成してはいるものの、この主人公が同時代に彼らの楽曲を聴き込んでいるとは思えない。この矛盾がまた、母娘の関係性を示す上で重要なアイテムとなっていく。

Whipit1_2 
ボーイフレンドに「それ、ストライパーだよね?」と聞かれた彼女はこう答える。

"Yeah ! 80's christian heavy metal. I mean in the name of jesus we rock !"(そうなの、80’sのへヴィメタなの。キリストの名のもとにロックするのよ!)

つくづく凄い文化だなと思う。この映画もどこか80’sっぽいような。

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