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2010/05/15

イタリア激震のドキュメンタリーがカンヌで上映

カンヌの特別上映枠で、イタリアの女性監督サビーナ・グザンティによるドキュメンタリー"Draquila:L'Italia che trema(Italy Trembles)"が披露された。評判は上々。スタンディング・オベーションまで飛び出したという。

本作は2009年4月6日にラクイアで発生し300人以上が犠牲となり、8万人が家を失った大地震を扱っている。が、“激震”の意味するところは他にもある。グザンティ監督は本作で全身全霊を込めてシルヴィオ・ベルルスコーニ首相を糾弾しているのだ。曰く、「ベルルスコーニはドラキュラである」と。

要はこうだ。

地震発生前、首相は女性問題を取りざたされ、国民の間では支持率が低迷していた。その絶体絶命のタイミングでラクイアに災害が降りかかり、その対応によって世間の目をそらし、なんとか人気を回復させた。しかし現状を見よ。首相が約束した新しい住居の建設は進んでいないし、市民は倒壊の恐れのある住居に足を踏み入れることを禁じられ、ラクイアの復興は依然として目処が立たず瓦礫の山の状態でゴーストタウンと化したままだ。そして首相と防災局長官との間にはキナ臭い絆も噂され。。。

グザンティ監督は地震直後のラクイアの状況、市民の焦燥、それに関係者のインタビュー映像を加えながら、首相の欺瞞をひとつひとつ明らかにしていく。

この映画の告発に対する反応だが、もちろん政府は大激怒。文化相は「これは紛れもないプロパガンダだ!」として今回のカンヌ参加をボイコットした。一方、先週より封切られた本国では、物議の煽りもあって予想以上の大ヒットを記録しているという。

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