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2010/08/22

特攻野郎AチームTHE MOVIE

たとえば、街にずっと気になっていたレストランがあって、今日はじめて窓ごしから店員に「入れますか?」と尋ねてみると、「今日は貸し切りです」とあっさり断られてしまう。ああ、残念。縁がなかったんだね―。

TVシリーズ「特攻野郎Aチーム」を一度も観たことのない僕が、『THE MOVIE』に感じたのもちょうど同じような気持だった。どうも僕はこの店の“よい客”ではなかったようだ。いや、作品がそれほどボロボロだったわけではないし、ジョー・カーナハン監督だっていつもながらの手堅い仕事をこなしていたのだが。

ひとつだけ言えるのは、僕にはあの、戦車がパラシュートで降下しながらドッカンドッカンと火を噴く絵ヅラに象徴されるものが、「貸し切りです」の言葉に聞こえた。CG多様でこれをやられたらもう「縁がなかった」と黙るしかないよね、という感覚。つまり、80年代テレビ史から迫り出してきたハチャメチャなAチームの面々が、むしろ2010年という時代との整合性を重視したい僕にとって“別世界の住人”あるいは“貸し切り中の店内”のようにすら見えたというわけだ。

クリストファー・ノーラン版の『バットマン』、J.J..エイブラムス版『スター・トレック』、ほぼ全編北京で撮られた『ベスト・キッド』、またはスタローンの『ロッキー・ザ・ファイナル』『ランボー/最後の戦場』などが現代の潮流に軸足を下ろして大胆なアップデートを図る中、『Aチーム THE MOVIE』はハチャメチャなノリの再興こそを第一に掲げて突き進んだ、その意味では全くもって稀有なる存在といえるのかもしれない。

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