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2010/08/31

キック・アス!

猫も杓子もヒーローになりたがる。いわば、ヒーローの自己申告制。そんな時代。そしてここにもひとり、ヒーローに憧れる高校生が即席のコスチュームを身にまとい、敢然と悪に立ち向かう。しかし、彼には特殊能力など何もない。挙げ句の果てには不良にボコボコにされ、車にはねられ、気がつくと病院で鉄の補強版が入れられている始末。。。

Kickass
かくして打たれ弱いだけが取り柄の新ヒーロー"Kick-Ass"の再起出発である。弱きを助け、強きをくじく。何が彼をここまでそうさせるのか。だが今回だけは勝手が違った。いつものボコりボコられ、それでもなお立ち向かっていく姿を見物人が携帯動画で記録し、それが瞬く間にYoutubeで爆発的に広がっていった。彼は動画配信時代の新ヒーローとして一躍世間の注目の的となっていく。また、彼の活躍に目をつけた悪党軍団、それに特殊技能を身につけた本当のヒーロー父娘などが入り乱れて、事態はますます複雑な様相を呈していく。

と、ここまで書くとアーロン・ジョンソン演じるKick-Assに注目が集まりがちだが、本作で最も活躍の場が多いのは間違いなくHit-Girl役のクロエ・モレッツだろう。まだ13歳の彼女が血しぶきをあげながら悪党を葬り去っていく様は、撮影現場ではそれなりに教育的配慮がなされているのだろうが、かなり衝撃が強い。マシュー・ヴォーン監督は彼女に子役の一辺倒な演技ではなく、明らかにいっぱしの女優並みの演技力の高さを要求し、彼女もまたそれに高いスコアで応えている。いまだかつて子役のこれほどまでにマッチョな活躍があり得ただろうか。

今後もマーティン・スコセッシによる「ユゴーの不思議な発明」や、北欧ヴァンパイア・ホラー『ぼくのエリ』のハリウッド・リメイクなど注目作が待機中。"Kick-Ass "の勇姿は彼女のブレイクの起源として長らく記憶に留められることになるだろう。

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2010/08/30

トルコにきてます

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ただいま筆者はイスタンブールに到着している、予定です。。。

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全米興行成績Aug.27-29

先週までの復習は各自こちらで行ってください。

【Aug.27-29 weekend 推計

01 The Last Exorcism (-) $21.3M
02 Takers (-) $21.0M
03 The Expendables (↓) $9.5M
04 Eat Pray Love (↓)$7.0M
05 The Other Guys (→) $6.6M
06 Vampires Suck (↓) $5.3M
07 Inception (↑) $5.1M
08 Nanny Mcphee Returns (↓) $4.74M
09 The Switch (↓)$4.7M
10 Piranha 3D (↓)$4.3M

*推計興収が僅差の場合、確定後にランキングが入れ替わる場合があります。

■8月の最終週は盛り上がりとは程遠いボックスオフィス結果となった。全興行収入の合計では『ファイナル・デスティネーション』が首位に立った昨年同時期に比べ8パーセントほど下回る1億1500万ドルという数字に。

■推定興収により暫定首位に立ったのは"The Last Exorcism"。イーライ・ロスがプロデュースを担った制作費たった200万ドル足らずというホラー作品だ。『エクソシスト』に連なる伝統芸にプラスし、流行のドキュメンタリー・タッチを盛り込んで新たなホラー表現の開拓に挑んだ野心作。今のところ観客の評価は軒並み低いようだ。ただし2位の"Takers"の推定興収とほとんど差が無いことから、現地時間で月曜以降の興収確定を受けての順位変動も大いにあり得る。3位には先週の覇者『エクスペンダブルズ』。累計興収は制作費8000万ドルをちょっと超えたあたり。『食べて、祈って、恋をして』も制作費6000万ドルをちょっとだけ超過。

■ジェームズ・キャメロンが9分間の未公開映像を新たに付与した"Avater special edition"は812館で封切られ、400万ドルの興収を記録。ランキング的には圏外の12位スタートとなった。

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2010/08/29

ファンタスティック Mr. Fox

何を今更と言われるかもしれないが、飛行機のなかでウェス・アンダーソン監督作"Fantastic Mr.Fox"を観た。

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原作は「夢のチョコレート・工場」や「ジャイアント・ピーチ」などの児童文学でもおなじみ、ロアルド・ダール。これが奇才ウェス・アンダーソンの手にかかると、『ザ・ロイヤル・テネンバウムス』『ライフ・アクアティック』の文脈にピタリとはまるストップモーション・アニメへと様変わりするのだから本当に驚かされる。

父さんギツネの声を演じるのはジョージ・クルーニー。母さんギツネにはメリル・ストリープ。冒頭、押し入った農場で罠にかかり天井からは鉄柵がガチャン。閉じこめられたふたりは焦るどころか、ここぞというタイミングで人生の方向性を決定づける重要な会話を交わす。「わたし、赤ちゃんができたみたいなの」「そうか。。。」 それから2年後、ふたりの暮らしにはひとりの少年が加わっている。反抗期なのか、オリジナルすぎるのか、とにかく扱いに困る奇妙な少年。それが彼らのひとり息子、Fox.Jrだった。

あまりにゴーイング・マイ・ウェイな父親と、彼の注意を惹きたい息子、それに付かず離れずの母親。家庭の事情で一時的に面倒観ることになった親戚の子供。周囲の奇妙な仲間たち。いつしか近隣する3軒の農場との大戦争が勃発し、彼らは一致団結して事に当たろうとするのだが。。。

ほらね、やっぱりいつものアンダーソン節。アンダーソンと彼のコラボレーターのノア・バウムバック手がける脚本は、すべてのキャラクターが彼らの過去作品からせり出してきたかのよう。この造形といい、動きの軽妙さといい、会話の練り込まれかたといい、一瞬一瞬にお家芸が尽くされて思わず溜息と笑いがこぼれる。

『ライフ・アクアティック』ではヘンリー・セリックの担当したストップ・モーション・アニメ部分に“ジャガー・シャーク”という伝説の生き物が登場する。対して本作では“オオカミ”がその役目を担っている。また、ウェス・アンダーソン作品ではときどき手を肩から天高くサッと挙げる合図が見られるのだが、このとき交わされるのもそれと全く同じものだった。このさりげない合図が、遠く離れてたかと思われたふたつの異なる存在を瞬時にして結びつけるのだ。

間違ってもアンダーソンの作品は宗教臭くない。が、それらは小さな小さなコミュニティにおける人間と神の対話のようにも感じられ、ちょっとだけ敬虔な気持ちに包まれた。

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トイレット

そうそう、ウィル・スミスもマドンナも、みんな日本製のトイレが大好きなのだ。アメリカで映画の勉強を積んできた荻上直子監督にとって、この文化的な差異は、「日米」「祖母と孫」という儚くも巨大な壁を描くにあたっての絶妙なる象徴として映ったのだろう。

それは日本からやってきた「バーチャン」とアメリカ人の孫たちの奇妙な共同生活のおはなし。全編英語。そして時折もたいまさこが、言葉を越えた超常的な存在感でその場を席巻し、瞬く間に本作の国籍を消滅させていく。

実は、筆者は『かもめ食堂』が苦手だ。北欧での出逢いと併走を描いたあの作品には人生の大切な要素“別れ”が存在せず、映画が終わってもあの物語が変わらずずーっっと続いていくことを考えると、それはそれで登場人物たちにとっては幸福なのかもしれないが、自分のバーチャルな体験として捉えるとちょっと恐ろしくなってしまった。。。というのは観客としての勝手な言い分だろうか。

だが『めがね』は違った。そこが日本かどうかもよくわからないリンボな島での出逢いと併走のみならず、別れと再会までをも輪廻転生のごとくグルリと描き、確実に物語の強度が増した。というか世界観が広がった。

そして本作『トイレット』はどうかというと、オープニングのシーンからして既にもう“別れ”なのである。荻上作品は同じ色調に見えて、少しずつ変化している。いや、むしろ、荻上監督にとっては“別れ”こそ重要なテーマのひとつであり、『かもめ食堂』での“別れの不在”は、反転するとむしろ、“言い尽くせないほどの別れ”だったのではないかとさえ思えてしまう。

荻上作品は確実に変化を遂げている。テーマ、題材、設定のどれをとっても、『トイレット』には彼女の映画作家としての覚悟を感じる。この映画が最高とまでは言わないが、何かが起こる前の助走のような、未知数のざわめきがある。

人は誰しも、トイレットの前に平等である。どんなに高名な偉人でも、傲慢な政治家でも、無防備な姿で腰掛けるしか術のない平等装置、トイレット。だがその形態は多種多様。イスラム圏ではとくに。。。

筆者は明日からイギリス→トルコに乗り込む予定です。

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2010/08/28

インセプションに影響を与えた今敏

英国の映画情報サイトEMPIREが今敏監督の訃報を伝える記事のなかで、『インセプション』のクリストファー・ノーラン監督の発言に触れている。

ノーラン監督はこれまでにも『インセプション』に主要なインスピレーションを与えた作品として今敏監督作『パプリカ』の名を挙げてきており、とりわけ主人公パプリカはエレン・ペイジ演じる「夢の設計者」というキャラクターを描くに当たり大きな影響をもたらしたという。

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2010/08/27

終着駅~トルストイ最後の旅~

トルストイと聞いて手垢のついたロシア文学の残骸と侮るなかれ。さすが革命直前のロシアに生きた文豪は老いてもなお素晴らしくパンキッシュな人生を歩んでいる。戦争従軍、宗教批判、農奴解放、財産放棄。あらゆるタブーを打ち破ってきた突き進む彼の周囲には、その威光にすがろうとする信奉者がいっぱい。そして最愛の妻ソフィアとも口論の絶えない毎日。そんなこんなでトルストイ、ある日とつぜん、ついにブチ切れた。

「俺は出てく!」

かくして、巨匠82歳の家出が幕を開けるのだが・・・

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実際のトルストイの生涯からインスピレーションを得た小説を、『素晴らしき日』『卒業の朝』のマイケル・ホフマン監督が脚色化。たとえフィクションだと分かっていても、ここには想像するだに楽しく、深く、一筋縄ではいかない多種多様な愛情のかたちが刻まれている。アメリカではアカデミー賞前哨戦に突如として注目を浴び、ミニシアター系ながらたくさんの観客を動員した。

初めに断わっておけば、本作はロシア語ではない。全編英語だ(製作国は、ドイツ、ロシア、イギリス)。トルストイの世界観をロシア語特有の口の奥から絞り出すかのような語調と共に読み込んでいる人にとっては冒涜にも等しい映像化なのかもしれない。が、同時に思うのだ。もしも本作がロシア語で、しかもロシア単独製作で作られたなら、これほど光に満ちた軽快なコメディに仕上がっただろうかと。

かくも本作はひとつの要素を捨てて、ひとつの要素を獲得した。そうやって取捨選択を繰り返すことで、この瞬間にしか生じえないトルストイ像を掘り起こすことに成功している。

また、この映画が最後に辿りつく“終着駅”という舞台設定には唸らされる。列車とは日々多くの人生を運び来るもの。トルストイを慕う多くの人たちがこの地を訪れ、そこで静かに頭を垂れる。この敬虔な表情に言葉など要らない。僕らもまた同じ。1時間50分の人生を経て、カメラはいま群衆にまみれる。観客の視点はその一部となり、いつしか僕らもこのパンキッシュな老人に対し自然体のうちに深々と頭を垂れていることに気づかされるだろう。

そして本作は終着駅が裏を返せば“始発駅”でもあることを教えてくれる。

きっとあの瞬間からトルストイの新たな人生が始まったのだ。列車は今なお走りつづける。その延長線上に、いま僕らがこの映画に接する瞬間も存在している。

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2010/08/26

ミレニアム3/眠れる女と狂卓の騎士

スウェーデン産『ミレニアム』の衝撃もこの第3弾が最終章。どうも作者スティーグ・ラーソンの脳内では5部作くらいの世界観が広がっていたらしいのだが、残念ながら彼は第1作目の世界的大ヒットも知らぬまま2004年に急逝している。死後、彼のパソコンの中に未完成の『ミレニアム4』が残されていた、なんていう逸話も聞こえてくるが、真相は定かではないし、権利の問題が複雑すぎて作品化はまだ当分のあいだ叶わないだろう。

Millenium_3_2 
さて、『眠れる女と狂卓の騎士』である。『ミレニアム/ドラゴン・タトゥーの女』→『ミレニアム2/火と戯れる女』と猪突猛進を続けてきたシリーズは最終章で更なる政府系秘密組織の存在を知ることになる。戦後のスウェーデン社会において公安警察と連携して諜報活動を行ってきたこの組織。『ミレニアム2』で明るみになった真実はまさに彼らの存在を危うくするものだった。すかさずお歴々が顔を合わせ、いかに事の収拾にあたるかについて協議がはじまる。一連の事件の真相解明に奔走する雑誌「ミレニアム」の面々も次々に生命の危険にさらされる。そして全ての謎の中心ともいうべきリスベットには、かつて幼かった彼女を陥れた精神病院長の魔の手が延びる。。。

さあ、この決着、どうしてくれんだ?とスクリーンにのめりこんだ。ラストを飾るのは壮絶な銃撃戦?それとも血なまぐさい報復合戦?いやいや驚くべきことに、本作が選んだ最後の趣向は、この手のジャンルとしてはあまりにオーソドックスな“法廷劇”だった。これがまた挑発的というか、確信犯的というか。いちばんオーソドックスながら、その実、もっとも過激な言葉の応酬が地肌にビリビリと伝わってくる。

また、リスベットのスタイルの変化にも目を奪われる。1作目ではショート・ヘア&無表情で宇宙人的な凄味を漂わせていた彼女は、2作目でややロング・ヘア&人間の感情を覚え始めたやや不安げな表情となり、この3作目ではついにぶっ飛んだ最終形態を獲得する。まるで超サイヤ人、いやあれはまさに実写版フリーザだ。

そして1作目で終始離れずに共闘したミカエルとリスベットが、2作目&3作目ではほとんど顔を合わせないのも大きなポイント。彼らの関係性の行方にも注目してほしい。ああ、でもこれでついに終わりなのか。こんなにも鋭利でグサッとくる過激ミステリーはもうしばらく現れないだろう。なお、デヴィッド・フィンチャーが監督を務め、007のダニエル・クレイグがミカエル役、ルーニー・マーラがリスベット役を演じる米リメイク版は2011年12月21日に全米公開。

ミレニアム/ドラゴン・タトゥーの女
ミレニアム2/火と戯れる女
ミレニアム3/眠れる女と狂卓の騎士


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2010/08/25

ロンドン滞在中

ただいま、このブログの筆者はロンドン滞在中です。

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Facebook創始者は困惑顔?

ニューヨークタイムズの8月21日付の記事によると、来月のニューヨーク・フィルム・フェスティバルでお目見えするデヴィッド・フィンチャー最新監督作"The Social Network"に対し、そのモデルとなったFacebookの創始者マーク・ザッカーバーグらはあまり快く思っていないようだ。現段階でFacebook首脳陣の数人もこの映画を試写済みだというが、気に入ってはいないと言う。

本作のプロデューサー、スコット・ルーディンによると、そもそもFacebook側は事前に脚本に目を通した際にも、製作サイドに対して大きな変更を求めてきたそうだ。ルーディンにとってFacewbook側との関係を密にするための接触だったが、この要求に折れることはできず、「我々は自分たちの作りたい作品づくりを行う」として最終的には物別れに終わった。

ザッカーバーグは最近の発言の中で、「正直なところ、Facebookについて何かを書く人は、ジャーナリズムであれ何であれ、事実に忠実であってほしいと願うよ。あの映画はフィクションだ」と語っているという。

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今敏監督、死去

『千年女優』『東京ゴッドファーザー』など世界的に評価の高いアニメーション作品を手掛けてきた今敏(こん・さとし)監督が亡くなった。その訃報は早くも海外にまで伝わっている。→FLICKS NEWS

心よりご冥福をお祈り致します。

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2010/08/24

スパイキッズ4、いよいよ始動

The Hollywood Reporter情報。ロバート・ロドリゲスが監督を務める"Spy Kids 4:All Time in the World"にジェシカ・アルバの起用が決まった。

ディメンション・フィルムの同人気シリーズはこの4作目でリニューアルを迎え、アルバは元凄腕スパイという経歴を持つママ役で登場。つまり、彼女の子供らがタイトルロールの“スパイキッズ”に変身する。

実生活でもママとして奮闘するアルバだけに、『ファンタスティック・フォー』とはまた違ったリアリティが期待できそうだ。パパ役&子役など、ただいま早急にキャスティング調整中。製作費は3000万ドル、来月からの撮影開始を予定している。

なお、The Hollywood Reporterの記者は、アントニオ・バンデラスをはじめとするカルメン家の面々の助演もありうるのではないか、と予測している。お姉ちゃんスパイ役を演じたアレクサ・ヴェガなんて、もう23歳でちっともキッズじゃなくなってるどころか、つい最近、婚約を果たしたばかりなんだそうだ。時が移り行くのは早いですね。

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日本ライトノベルが映画化へ

Variety情報。『ボーン・アイデンティティー』『ジャンパー』のダグ・リーマン監督が桜坂洋のライトノベル「All You Need Is Kill」を映画化に着手する模様。ワーナー・ブラザーズが製作を務める。

謎のエイリアンに襲われた地球を守るべく、入隊することを決める主人公。だが、最初の出撃にて生命を失い、気がつくとその前日に逆戻り。その繰り返し、繰り返し。かくして不思議な運命のループに入り込んだ彼はいつしかたくましい戦士となり、この闘いを終結へと導くひとつの可能性を見つけだす・・・なんて筒井康隆的!かつビル・マーレイ主演の『恋はデジャブ』をも彷彿とさせる。

本作をめぐっては、サム・ライミをはじめ数多くの監督らが興味を示していた。

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ピラニア3D、続編製作決定

The Hollywood Reporter情報によると、ディメンション・フィルムが早くも"Piranha 3D"の続編製作を宣言した模様。アレクサンドル・アジャ監督が続投するか否かはまだ未定。

同作は先週末に封切られたばかり。オープニング3日間の興行収入は1000万ドル程度にとどまり、週末の興行成績ランキングでも初登場6位とあまり奮っていない(ただし製作費は2400万ドルと比較的安価に抑えられている)。

というわけで今回の続編製作発表はディメンションらしい宣伝アピールであることは確実だが、一方で彼らが「高い評価を受けている」と語るのは本当で、各紙の評価はここ最近のホラー&パニック物では珍しいほどの高評価ぶり。この手のジャンルは批評で叩かれやすいだけに、そこまで絶賛される"Piranha 3D"、かなり気になる存在だ。

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『紅の豚』続編

日本のニュースが世界をぐるりと一回りして日本に返ってきた。「CUT」に掲載された宮崎駿監督へのロング・インタビューがnausica.net英文要約され、それを基にAin't It Cool Newsの記事が書かれ、またそれを経由してEMPIREが「宮崎監督、『紅の豚』の続編を構想中」と報じている。

そもそもこの映画の英題は"Porco Rosso"(欧米の作品には人物名がタイトルに来ることが多いですね。個を主張する文化ゆえでしょうか)。続編のタイトルは"Porco Rosso:The Last Sortie(ポルコ・ロッソ、最後の出撃)"とも紹介されている。1936~39年のスペイン内戦が舞台になる模様。まだまだ構想中の段階なので、スクリーンでお目見えするにはまだ何年もかかりそうですよね。

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2010/08/23

全米興行成績Aug.20-22

先週までの復習は各自こちらで行ってください。

【Aug.20-22 weekend 推計

01 The Expendables (→) $16.5M
02 Vampires Suck (-) $12.2M
03 Eat Pray Love (↓) $12.0M
04 Lottery Ticket (-)$11.1M
05 The Other Guys (↓) $10.1M
06 Piranha 3D (-) $10.0M
07 Nancy McPhee Returns (-) $8.3M
08 The Switch (↓) $8.1M
09 Inception (↓)$7.6M
10 Scot Pilgrim vs. the World (↓)$5.0M

*推計興収が僅差の場合、確定後にランキングが入れ替わる場合があります。

■新たに5作品が加わった今回のランキングだが、どれも頭一つ抜き出ることはなく、ドングリの背くらべ状態が顕著化している。実際、2位から6位までの興収があまりにも接近しているため、数字の確定と共にランキングの変動もありうる。今回のランキングはあくまで暫定と捉えて貰った方がいい。

■そんな中で『エクスペンダブルズ』の興収は先週比52%減とやや多めに客足を失いながらm、なんとかV2を達成。累計興収は6490万ドルに達している。製作費は8000万ドル。筆者も先週試写したばかりだが、80年代へのノスタルジーと&スタローンならでは体制への反発が楽しい映画でした。

■2位には初登場"Vampires Suck"。『トワイライト』をネタにしたコメディ的様相が強いものの、各メディアの評価は最低レベル。ちなみにこの作品、通常の新作が金曜日公開となるところを、あえて水曜日に前倒しており、そのせいで金曜~日曜が対象となる週末興収成績には初日(水曜日)の興収が反映されていない。もしも通常通りの金曜日公開だったなら、『エクスペンダブルズ』を倒して首位獲得という事態もありえたかも。

■3位の『食べて、祈って、恋をして』。(2週目)は先週比48%減と、まずまずの下げ止まり。累計興収は4700万ドル。公開直前にかなりの広告を打っていることもあり、製作費6000万ドル+αの利益を期待したいところだが。4位の新作"Lottery Ticket"は興収的に見ると全く冴えないが、1館あたりのアベレージで見るとTOP10圏内の中で最も高い数値(5,600ドル)を獲得している。これは黒人系の映画が本作のみだったため。70年代のホラー・パニックの再来"Piranha 3D"、エマ・トンプソンがタイトル・ロールを演じる英ワーキングタイトル社製作ファンタジック・コメディ"Nanny Mcphee Returns"も米観客の心をつかめなかった。ジェニファー・アニストン主演のロマンティック・コメディ"The Switch"も鳴かず飛ばず。

■評価は高いが興収的には散々な数字でスタートした"Scot Pilgrim v.s. The World"は「2週目で口コミが広まり下げ止まるかも」という筆者の予測もむなしく、先週比52.6%減。2週目の平均的な下げ幅が50%と言われているので、やや厳しい数値となった。各メディアでは「なぜ、スコット・ピルグリムはヒットしなかったか?」という検証記事なども執筆されたりと、専門家が見て「面白い」と想う映画が市場に反映されない状況に戸惑う声も多く聞かれる。どうも『Kick Ass』といい『ウォッチメン』といい、コアなファンが熱狂する映画には逆に大衆が追随しないという温度差現象が起きているようだ。

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ダルドリー監督作に進展

1977年生まれの作家ジョナサン・サフラン・フォアによる"Extremely Loud and Incredibly Close"の映画化が長らく進められている。

製作にスコット・ルーディン、脚本に『ベンジャミン・バトン』『フォレスト・ガンプ』、監督に『リトル・ダンサー』『愛を読む人』のスティーヴン・ダルドリー。これらに加え、現在、トム・ハンクス、サンドラ・・ブロックらが出演に向けて交渉中であることが分かったと、Thompson On Hollywood、EMPIRE、Deadlineなどが報じている。ワーナーブラザーズとパラマウントが共同製作を務める。

ジョナサン・サフランの作品は2005年に『僕の大事なコレクション』がリーヴ・シュレイヴァー監督、イライジャ・ウッド主演で映画化され話題になった。"Extremely Loud~"では9.11で父を失った9歳の少年が、父の残した鍵と一致する“入れ物”を探し続ける。文学的にかなり実験的な領域に飛びこんでいる部分も多く、それをいかに映像へと翻案していくか、作り手たちの腕の見せ所となる。

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2010/08/22

特攻野郎AチームTHE MOVIE

たとえば、街にずっと気になっていたレストランがあって、今日はじめて窓ごしから店員に「入れますか?」と尋ねてみると、「今日は貸し切りです」とあっさり断られてしまう。ああ、残念。縁がなかったんだね―。

TVシリーズ「特攻野郎Aチーム」を一度も観たことのない僕が、『THE MOVIE』に感じたのもちょうど同じような気持だった。どうも僕はこの店の“よい客”ではなかったようだ。いや、作品がそれほどボロボロだったわけではないし、ジョー・カーナハン監督だっていつもながらの手堅い仕事をこなしていたのだが。

ひとつだけ言えるのは、僕にはあの、戦車がパラシュートで降下しながらドッカンドッカンと火を噴く絵ヅラに象徴されるものが、「貸し切りです」の言葉に聞こえた。CG多様でこれをやられたらもう「縁がなかった」と黙るしかないよね、という感覚。つまり、80年代テレビ史から迫り出してきたハチャメチャなAチームの面々が、むしろ2010年という時代との整合性を重視したい僕にとって“別世界の住人”あるいは“貸し切り中の店内”のようにすら見えたというわけだ。

クリストファー・ノーラン版の『バットマン』、J.J..エイブラムス版『スター・トレック』、ほぼ全編北京で撮られた『ベスト・キッド』、またはスタローンの『ロッキー・ザ・ファイナル』『ランボー/最後の戦場』などが現代の潮流に軸足を下ろして大胆なアップデートを図る中、『Aチーム THE MOVIE』はハチャメチャなノリの再興こそを第一に掲げて突き進んだ、その意味では全くもって稀有なる存在といえるのかもしれない。

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2010/08/21

ポッパーさんにジム・キャリー

大人にも人気の高い児童文学「ポッパーさんとペンギン・ファミリー」。

DEADLINEによると、前々から進められてきたこの映画化の主演にジム・キャリーが決定した模様。これまでジャック・ブラック、ベン・スティラー、オーウェン・ウィルソンらが主演候補に挙がってきたが・・・。それもかなり安いギャラでのキャスティングになったようだ(その代わり、ヒットすれば利益配分されるケースが多い)。

なお、監督候補に挙がっていた『イカとクジラ』などで知られるノア・バウムバックもいつの間にか本企画をドロップ・アウトとしており、現在は『スパイダーウィックの謎』のマーク・ウォーターズがメガホンを取っている。

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ウルヴァリン2の監督候補?

ニューヨーク・マガジンのVULTUREが伝えるには、いよいよ動きを見せ始めた『ウルヴァリン2』の監督候補に『30デイズ・ナイト』『トワイライト:エクリプス』のデイヴィッド・スレイド、『フライトプラン』"Red"のロベルト・シュヴェンケが挙がっている模様。VULTUREの情報源は「スレイドで決まりだろう」と語っているようだが。。。

日本が舞台となる『ウルヴァリン2』は、ウルヴァリンと日本人女性(すでに婚約者が存在)が愛し合い、女性の父(ヤクザの親分?)の逆鱗に触れるというストーリーになる模様。どうも本作を報じる記事にはどれにでも「サムライ」の文字が踊っているようで、ほんとうにサムライが登場するんだろうか?

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「映画の中の喫煙」報告書

アメリカ疾病予防管理センターが、ヒット映画における“喫煙シーン”を集計・分析し、そのレポートを公表した。対象になった期間は約20年分。1991年~2001年は毎年の興収ベスト50を、2002年~2009年は毎週発表される興行収入ランキングの上位10作品を対象に進められた。

これによると喫煙シーン最多は2005年の3967件。だが、その以降は減少の一途をたどり、2009年は1935回にとどまっている。

なおかつ、昨年の対象作品の半分以上(75/145)は“喫煙シーン無し”だったという。

中でもG/GP/PG-13(つまり幼児~青少年向け)にレーティングされた映画においては、“タバコ無し”の割合がもうちょっと上がり61%(58/95)に及ぶ。が、一方、PG-13作品のうち54%(24/59)には依然としてタバコが登場するという。

たいへん面白い調査ではあるのだが、この報告書の執筆者自身、青少年向け映画にける喫煙シーンを規制しようと映画界に対して再三に渡り働きかけを行っている人のようなので、中立性の視点から言えばちょっと残念ではあるのだが。。。

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2010/08/20

今度のジョン・ウーは空を飛ぶ

『レッド・クリフ』の成功で波に乗るジョン・ウー監督は、目下、40年代のアメリカ義勇軍“フライング・タイガース”に焦点を当てた空中アクション巨編を企画中。その要となるクレア・リー・シェンノート役にリーアム・ニーソンを希望しているという。

といってもフライング・タイガーって何さ?って感じなのだが、ウィキペディアで検索してみて驚いた。なるほど、こんな歴史があったのか。ぺディア氏の解説を要約するとこんな具合だ。

30年代、蒋介石は中国の軍備が他国に比べて遅れていることを懸念し、友好国から軍事顧問を雇った。その中には米陸軍航空隊大尉だったシェンノートも含まれ、彼は中華民国空軍の訓練を司ると同時に、母国より米国人から成る義勇軍を募り、後に“フライング・タイガース”と称されるまでに活躍する軍団へと鍛え上げていった。その功績もあり、その後の米中関係がどんなに冷え込もうとも、中国人のあいだでシェンノートだけはずっと愛される存在でありつづけたという。

製作費は9000万ドル。IMAXとCreative Artist Agencyが共同で製作に参加しており、中国市場の開拓を狙った両社の思惑が見え隠れする。来月から中国にてプリ・プロダクションが始まる予定。

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世紀の珍発明の裏側に迫れ

映画の種がリサイクルされたかと思えば、逆に思わぬところからアイディアが降って涌いたりもする。

たとえば、これ、バイブレーター。

そもそもヴィクトリア朝のイギリスで誕生したこのアイテム、実は当時の女性たちが見舞われていた原因不明のヒステリー症状を改善するために医師によって考案されたものだという。

現在製作中の"Hysteria"は、ヒュー・ダンシーとジョナサン・プライスが医師役、ルパート・エヴェレットが科学者に扮し、この世紀の珍発明の生じた経緯を描くロマンティック・コメディ。マギー・ギレンホールがジョナサン・プライスの娘役を演じる。10月よりロンドン、ルクセンブルグにて撮影開始予定。

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タートルズも再映画化

巷でエコとかリサイクルとか言いすぎるせいか、映画界でもアイディアのリサイクルに歯止めがかからなくなっている。このたび米パラマウントが「ミュータント・ニンジャ・タートルズ」を再度シリーズ化して立ち上げるべく、『アイアンマン』の脚本家マーカム&マット・ホロウェイに、まずはドラフト執筆を依頼したことが分かった。

パラ側としては『トランスフォーマー』に継ぐプロジェクト化を視野に入れているようで、かつてTVアニメ版から銀幕デビューし、その後1993年の「第3弾」公開以降とんとご無沙汰していた実写映画版『タートルズ』がいかなる復活を遂げるのか、注目したいところだ(でも正直、日本人にはキツイよね)。

ちなみにパラマウントはあの『G.I.ジョー』の続編も企画中。次こそは映像だけじゃなく内容も面白く仕上げようと、現在『ゾンビランド』の脚本家レット・リース&ポール・ウーニックが構想を練っている最中だという。

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アダムス脚本家決定

ティム・バートン製作・監督版「アダムス・ファミリー」が少しずつ前進しているようだ。今回バートンがストップモーション・アニメとして構想中の本作に、脚本家コンビのスコット・アレクサンダー&ラリー・カラツェウスキーが参加することが決まった。バートンと彼らは『エド・ウッド』でも共に仕事をした仲。

スコット&ラリーは『マン・オン・ザ・ムーン』『ラリー・フリント』といった伝記モノでも名高い。

ふたりは現在、共同監督作として"Big Eyes"の映画化を進めている。これは60年代より「大きな目をした女の子」を描き続け徐々に頭角を現していった画家マーガレット・キーンにまつわる伝記モノなのだが、今回の「アダムス」の打ち合わせの際に彼らがティム・バートンにもその話を持ちだしてみたところ、彼もまたキーンの大ファンであることが判明。脚本に目を通した彼はすぐに乗り気になって、本作の製作を引き受けてくれることになったそうだ。これはめでたい。

にしても、バートンさん、ちょっと手掛けてる作品が多すぎやしませんか?

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2010/08/19

クロッシング Brooklyn's Finest

もはや神話だ。マンハッタンの美しい夜景からイーストリバーを隔てた対岸に、その街ブルックリンはあった。『クロッシング』(原題"Brooklyn's Finest")はここの犯罪多発地域に生きる3人の男たちを主軸に、彼らの一方通行の人生が俄かに交差する瞬間を迎えるまでを、むせかえるほどの濃厚な筆致で描きだしていく。

Brooklyns_finest_2 

冒頭の会話からして象徴的だ。とある男がこう口にする。

「世の中に善悪の明確な境界線など存在しない。あらゆるものは“より善”か、“より悪”かだ」

この言葉が本作を定義づける。つまりこれは世に言う“クライム・サスペンス”とは様相を異にするわけだ。他のジャンルムービーのように「典型的な悪」だとか「正真正銘のヒーロー」といった単純化はあり得ない。この映画ではすべての登場人物たちがそれら未定義の領域で悩みに暮れ、家族、友情、後悔、裏切り、孤独に押しつぶされそうになりながらも一つの決断へとすがりついていく。そこに神はいるようで存在しない。突き進むか否かを決めるのは、人間の内に宿した強靭にして脆弱な意志の力のみ。あるいはこの街に息づく彼らこそ、ギリシア神話のごとく悩める神々なのか。

リチャード・ギア、イーサン・ホーク、ドン・チードルが主軸を成し、そこに名脇役たちが華を添える。観客はこの物語に『クラッシュ』や『バベル』の要素を見出すかもしれない。しかしここには“天使の羽根”のような映画的救済は見当たらない。そうした3つの闇を織りなす役者たちのリアルなまでに焦燥に駆られた演技と、それを圧倒的な統率力で束ねていくアントワン・フークアの執念深い演出力には本当に言葉を失ってしまう。

これらのキャラクターを分析するには、マイケル・サランデル著の"JUSTICE"を深く読み込むしかなさそうだ。ちょうどこの映画を試写した際にこの本を持ち歩いていた僕は、映画と本のテーマが激しく反響しあうのを肌身に感じることができた。この映画に派手さは微塵もないが、流行には惑わされない揺るぎなき映画ファンには必ず満足してもらえると思う。ちょうど昨年、『3時10分、決断のとき』に多くの観客が詰めかけたように。

そして数多くの観客がこの映画に接続することによって、この邦題の意図する真の意味での“クロッシング”が生まれていくのだと確信する。

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ノオミ・ラパスの輝ける未来

デヴィッド・フィンチャーによる英語版リメイク『ミレニアム/ドラゴン・タトゥーの女』の主演女優にルーニー・マーラが決定したことは既報の通りだが、この進捗状況に注目が集まるのと並行して、オリジナル(スウェーデン)版『ミレニアム』3部作で主演を務めたノオミ・ラパスへのハリウッドからのアプローチも激化しているという。

『ドラゴン・タトゥーの女』でリスベット・サランデルを演じるまで、彼女は演技の勉強をしたこともない全く無名の存在だった。それがあの体当たりの怪演で世界は一変した。

Dragontattoo_2 
Deadlineによると、現段階でワーナーは『シャーロック・ホームズ2』を、パラマウントは『ミッション:インポッシブル4』への起用をそれぞれ持ちかけているらしく(まだ本格的な交渉ではないようだが)、他にもリドリー・スコット、リドリー・スコットなど錚々たる顔触れとファースト・コンタクトを図っている模様。

ラパスとの面会者は皆あのレザージャケットにパッツンパッツンの髪型&コミュニケーション不全の態度を覚悟して臨むようだが、実際の本人はそれとは正反対の、美しく、屈託のない人物。そのギャップに誰もが衝撃を受けているようだ。

加えて、オリジナル版『ミレニアム』の全米配給を手掛けるミュージック・ボックスは、9月1日より始まるオスカーシーズンを前に、オスカー専門のパブリシストを雇ってノオミ・ラパスを主演女優候補入りさせるべく働きかけを行っていく構えのようだ。

こちらのオスカー・キャンペーンは『ピラニア3D』のようなギャグとしてではなく、真剣な話。しかも充分あり得る話としてハリウッド中が見守っているサクセス・ストーリーでもある。

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コブラ復活!

Deadline情報。寺沢武一原作の「コブラ」が再び映画化されることが決まった。

昨日「勝手にオスカー・キャンペーン」の話題をお伝えした『ピラニア3D』のアレクサンドル・アジャがメガホンを取る。ずっと「コブラ」のファンだった彼は、寺沢氏に根気強くアプローチしつづけ、ようやく今回の映画化権取得が叶ったという。

1978年生まれのアジャ氏曰く、「僕はずっとコブラを夢見ながら育ってきた。僕の日課といえば、学校終わって、家までダッシュして、テレビをつける。僕だけじゃない。西欧の子供たちはみんなそうだったんだ。多くの人たちにとって『スター・ウォーズ』に代わる存在は皆無だろうけど、僕と共同脚本のグレゴリーにとっては『スター・ウォーズ』に加え『コブラ』も欠かせない存在だったんだ」

「コブラ」といえば1986年のスタローン作品でも知られている。これから脚本執筆に入るアジャ監督は『ピラニア3D』の経験を生かして「コブラ」も3Dで製作したいと考えているようだ。

「絶対3Dでいくべきだよ。SFと3Dの相性は抜群だからね」

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2010/08/18

勝手にオスカー・キャンペーン

8月20日より全米公開を迎える『ピラニア3D』の面々が勝手にオスカー・キャンペーンを始めてしまった。

Piranha3d

これは出演キャストが正装で次々と映像に登場し、「たくさんあるんだから、1コくらいイイでしょう?」とか「CG使用の頻度でいえばアニメ部門候補ってのもありかも」などと勝手なアピールを繰り広げるというもの。ではそれをご覧いただこう。

続きを読む "勝手にオスカー・キャンペーン"

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UKFC存続をめぐる攻防

英国映画業界の発展を目的に運営されてきた英国映画協議会(UK Film Council)が新政権によるいわゆる“仕分け”によって廃止処分に決まったことを受け、国内外からの抗議活動が相次いでいる。

Ukcouncil
ハリウッドからはクリント・イーストウッドやドリームワークスの首脳のひとりスティーヴン・モーレンも財務相ジョージ・オズボーン宛てに書簡を送付。国内ではジェームズ・マカヴォイ、エミリー・ブラント、ビル・ナイをはじめ53人の映画人たちが抗議書に署名している。また、インターネットでも抗議活動は広がっており、Facebook上の"Save the UK Film Council"ページには5万人が登録、現時点で2万5千人が署名に加わっている。

ここまで騒ぎが拡大していることを危惧してか、エド・ヴェイツィー芸術担当大臣はUKFCトップのジョン・ウッドワードに対してかなり厳しい語調の質問書を送付していたことがわかった。ヴェイツィー氏の言葉を単刀直入に要約すると「君らがハリウッドを煽っているのではないか?映画業界の促進のことをまず第一に考え、保身はやめなさい」といったところ。

UKFCをめぐっては、「アンダーワールド4」の製作会社が当協議会の閉鎖を理由に撮影予定地をロンドンからバンクーバーへ変更したなんて噂も流れ、製作会社側はこれを完全否定しているという。

多くの国が緊縮財政に煽ぐ昨今、日本も決して他人事ではない。とくに映画業界は東京国際映画祭、日本アカデミー賞のたびに首相を招いて(それに乗るほうにも理由があるわけだが)政権のお墨付きを得ようとしているフシが例年以上に伺える分、今後どのように変動していくか注視が必要だ。

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スタジオVS特殊工房

米映画情報サイトでは、ソニー・ピクチャーズと特殊工房ハイドラックス(Hydraulx)のケンカが報じられている。そもそものことの始まりはソニー製作のエイリアン地球侵略絵巻"Battle:Los Angels"。本作にはハイドラックスもVFX担当として雇われているのだが、後々にソニーの担当者はハイドラックスが"Battle"と同様のエイリアン襲来モノを製作していることを知り愕然とすることになる。そのタイトルは"Skyline"。しかもこっちは低予算、なおかつ公開予定日も"Battle"よりも4カ月ほど早いときたもんだ。

これをきっかけにソニーは一気に攻撃開始。その言い分も「ハイドラックスは我々の("Battle"の)映画機材とアイディアを盗用した」というもの。「同様の作品を製作すると知っていれば、彼らに仕事を依頼することなど無かった」とも。エイリアン差し置いての場外乱闘が始まったというわけだ。

これに対してハイドラックス側は「言いがかりだ。ソニーは我々の作品が"Battle"よりも早く公開されることが気にいらないんだ」と語っている。

サンタモニカに位置するVFX工房ハイドラックスはこれまで『デイ・アフター・トゥモロー』『2012』『アバター』をはじめ膨大な数の特殊効果を手掛けている。

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2010/08/17

ヒュー・ジャックマンの決断

Deadline Hollywoodによると、ヒュー・ジャックマンは秋から撮影に臨むかと思われていたコメディ"Avon Man(エイボン・マン)"の主演を取りやめ、どうやら"X-Men Origins Wolverine"続編の準備にあてる構えのようだ。ここで言う準備とは肉体改造込みの役作りを意味する。そもそも彼は公民権運動ドラマ"Selma"でキング牧師を逮捕する保安官役を演じるために14キロほど体重を増やしたものの、この企画が財政難に陥ったことで再び体重を絞って他の映画企画に挑んでいた。そしてまだなお"Selma"が起動に乗らないことから、この機に思い切って身体を極限まで作りこむウルヴァリンへと舵を切ったものと考えられる。来年にも本格的なプロダクション開始か。

"Wolverine 2"はブライアン・シンガーが監督を務めるものと思われていたが、現段階ではまだ誰にも決定していないらしい。『ユージュアル・サスペクツ』『ワルキューレ』のクリストファー・マッカリーが脚本を執筆。昨年ジャックマンが来日した際に語っていたとおり、今作では日本が舞台となる。Deadlineには"Samurai story"と書かれているが、原作上のウルヴァリンが日本のヤクザの娘と婚約するエピソードはファンの間ではかなり有名な話だ。

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『ミレニアム』女優決定!

その衝撃はスウェーデンから始まった。原作、そして映画3部作が発表されるやヨーロッパを中心に爆発的なブームを呼び起こした『ミレニアム』シリーズ。その影響を受けてさっそくハリウッド・リメイク版も始動し、監督デヴィッド・フィンチャー、主演ダニエル・クレイグという最強の布陣が集結する中、本年度最も注目の集まっていた主演女優選びがついに終結。ソニー・ピクチャーズより詳細が発表された。

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3部作の第1弾『ミレニアム/ドラゴン・タトゥーの女』のタイトル・ロールにして全身黒づくめの天才ハッカー、リスベット・サランデル役に抜擢されたのは、ルーニー・マーラ。今年公開された『エルム街の悪夢』でヒロイン役を演じているが、何よりも全米10月公開のデヴィッド・フィンチャー監督作"The Social Network"に出演している信頼と実績が今回の決定打となったのではないだろうか。

サランデル役にはこれまで、エレン・ペイジ、キャリー・マリガン、ナタリー・ポートマン、ミア・ワシコウスカ、スカーレット・ヨハンソン、エミリー・ブローニング、ケイティ・ジャーヴィス、ソフィー・ロウ、サラ・スヌーク、レア・セドーなどの名前が挙がっていたが、そもそもオリジナル版に主演したノオミ・ラパスは本作に抜擢されるまでは全くの無名だったこともあり、リメイク版でもビッグネームの起用は避けたいとする意向が働いたものと思われる。

リメイク版『ミレニアム/ドラゴン・タトゥーの女』の全米公開は2011年12月21日。撮影は今秋よりスウェーデンにて開始となる。

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『ミレニアム/ドラゴン・タトゥーの女』(オリジナル版)レビュー
『ミレニアム2/月と戯れる女』レビュー

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2010/08/16

瞳の奥の秘密

1974年、ブエノスアイレス。全ての発端は血なまぐさい事件だった。美しい人妻が暴行され惨殺される。犯人逮捕に向けて捜査を始めた刑事裁判所の男女3人チームは、その途上でとある写真に隠された瞳に注目する。そこには何も語らずとも、微かな輝きの中に猛烈なる感情が渦巻いていた。「こいつが犯人だ」 彼らは確信する。取り調べが始まり、すべてが解決するかに思えた。しかし当時の特殊な政権下において、追い詰める側の彼らが、今度は生命の危険にさらされる事態に直面する。

あれから25年、事件の針は再び動き出そうとしていた―。

The_secret_in_their_eyes

この映画の中で忘れられないシーンがある。アルゼンチンといえばサッカー。本作にもそのスタジアムが登場し、大盛り上がりの観客席でチラリと被疑者の姿が目に飛び込んでくる。瞬時にして大観衆を押しのけてのチェイスが始まる。男はスタジアムから屋内へ逃げ入り、カメラもそれに必死に追いすがる。幾つかの乱闘を経て、男は上層階の窓から地上へと落下。それを追ってカメラも窓からフワリと舞う。そして着地。。。手持ちカメラで息つく暇もないほど臨場感たっぷりに活写されたこの長い長いシークエンス。騒ぎの後に心を落ち着けながらハッと気がついた。ああ!これ、全部ワンカットで撮ってたんだ!資料によるとこのあまりに骨太なシーンは撮影に9カ月をかけて準備したものだという。

『瞳の奥の秘密』は幾つかの異なるジャンルが独自の製法でブレンドされ、観客の瞳の奥で像を結ぶ。上記の追跡シーンなどは70年代のアメリカン・ニューシネマを彷彿とさせるザラザラした触感を残す。そこに捜査チームの男女の瞳の奥で交わし合うストイックな恋愛劇がドラマを盛りたて、また、殺された妻を想う夫の秘めたる感情が、数十年時が経過しようとも一向に変わらぬ哀しみの強さを物語る。

加えて、本編中ではほんの一瞬しか語られないが、アルゼンチン現代史も本作のベースを形作る重要な布石となっている。1974年といえば病死した大統領の後継としてその妻イザベル・ペロンが政権を取った年。本作がアカデミー賞外国語映画賞を受賞した際、ロイター通信では「イザベル・ペロン政権下は極右組織AAA(トリプルA)が暗躍した時代でもあり、反政府的と見られた数百人の人たちが行方不明になるなどキナ臭い事件が多発した」と解説が施されていた。本作で主人公らが置かれる立場は、戦前日本の特高警察が圧力をかけてくる状況と似ているかもしれない。

マホガニー調の色彩に黄金色の光明が差し込む中で、ひとりひとりの登場人物が宿した瞳の奥の輝き。物言わぬその佇まいが、溜息が出るほど濃厚で奥深い人間模様を刻み込む。殺人事件はきっかけでしかない。この映画は様々な要素がせめぎ合う現代史の途上で、彼らが置き去りにしてきた想いを今ようやく口にできるまでを描いた、長い長い道のりでもあるのだ。

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全米興行成績Aug.13-15

先週までの復習は各自こちらで行ってください。

【Aug.13-15 weekend 推計

01 The Expendables (-) $35.0M
02 Eat Pray Love (-) $23.7M
03 The Other Guys (↓) $18M
04 Inception (↓)$11.4M
05 Scot Pilgrim vs. the World (-) $10.5M
06 Despicable Me (↓) $6.8M
07 Step Up 3D (↓) $6.6M
08 Salt (↓) $6.4M
09 Dinner for Shmucks (↓)$6.3M
10 Cat&Dogs:The Revenge of Kitty Galore(↓)$4.1M


*推計興収が僅差の場合、確定後にランキングが入れ替わる場合があります。

■スタローンという男は、『ロッキー』といい『ランボー』といい、自ら脚本も手がけているだけに時流を読むのが本当に巧い。今や映画界における“マッチョ”の意味も大きく様変わりした中、果たして『エクスペンダブルズ』は観客にどう迎えられるのか?これは製作陣にとってひとつの賭けでもあったはずだ。そしてその結果は。。。興行成績ランキング堂々1位!

Expendables_2 この横並びのポスターカットが確信犯的に合成丸わかりなのが素晴らしい。ゴロツキどもはそう易々と修学旅行的な記念撮影になど応じないのだ!

80~00年代のアクションヒーローたちがタイトル通りの“消耗品”として集った本作。個人ではもはや映画の企画として成立しなくとも、彼らが束になってかかればまだまだマーケットは動くことが証明された。オープニング週末の観客層は61%が男性。だが逆をいえば39%の女性客を獲得しているわけで、この数字はデカイ。ちなみに観客の25歳以上が60%。製作費は8000万ドルだとか。

■2位にはジュリア・ロバーツ主演の『食べて、祈って、恋をして』。こちらもスターの力が市場に通用するのかどうかの重要な試金石といえる作品。エリザベス・ギルバートのベストセラー・メモワールを基に“等身大”アラフォー女性の自分探しの旅を丁寧に描いていく。こちらは女性客が7割を占めた。その割合に含まれない筆者もつい先週試写したばかり。バリの占い師が口にする「笑いなさい。顔だけでなく、心も頭も、そして内臓も」という言葉にはハッとさせられた。あなたは最近、内臓で笑ってますか?

■刑事アクション・コメディ"The Other Guys"は累計興収を7000万ドルに伸ばした。4位のインセプション』の累計は2億4860万ドル。

■今回、関係者にショックを与えているのは『ホット・ファズ』で名高いイギリス人監督エドガー・ライトの放つ"Scot Pilgrim v.s. The World"が芳しい興収を得られなかったことだ。主人公スコット・ピルグリムが一目惚れした女性の元カレ7人とレトロ(ファミコン)ゲーム感覚のファンタジックな戦闘を繰り広げる異色作。各紙レビューでは「独創的、ユニーク」として軒並み高い評価を得ており、予告編を観ただけでもこれはかなり要チェックの作品であると確信させられる。

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ヤギと男と男と壁と

歴史は周期で巡ってくる。そして人類はその節目節目にヤギを生贄に捧げてきた。戦争→反省→価値観の多様化→その揺り戻し。。。多分この繰り返しは何百世代続いてもずっと辞められないのだろう。本作はそういった歴史の過渡期を生き抜いた軍隊男たちの、嘘のような、本当の物語。

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時はベトナム戦争直後。人々があまりに多くの死体と血のしぶきに身をさらし、もうほとほと嫌になっちゃった頃合いに、あるニューエイジかぶれの男が軍隊の改革を訴える。最初は祈りやと瞑想といったスピリチュアルな方法論でラブ&ピースを標榜していた彼らだったが、次第に体内のフォースを操れば「カベを自在にすり抜ける」「眼力だけでヤギを殺す」といったスペシャルQの技が実行可能だとして、その実態が「超能力部隊」へと変貌を遂げていく。またその能力部隊をダークサイドに導く隊員もいたりして。。。

それから数十年後、イラク戦争を取材中の記者はとある不審な男に遭遇する。かつて超能力部隊の逸話を聞かされたことのある記者はピンとくる。これは奴だ。あの、とんでもない部隊の生き残りだと。どうやら男は何かの絶対的な感覚にしたがってこの砂漠地帯までやってきたようだった。記者はそれに随行して、謎の超能力部隊について明らかにしようと試みるのだが。。。

冒頭からして衝撃的だ。『アバター』の無慈悲な筋肉バカ将軍を演じたスティーヴン・ラングのドアップで幕を開け、至って真面目な顔をした彼がいきなり壁に向かって全力疾走…そして・・・!こんな感じで名優たちのちょっとイッちゃった表情と動きが鮨詰めにされたコメディ、といったところか。でもそれ以上に何かスクリーンを越境して胸に飛び込んでくるモノがあっただろうか、と振り返ってみる。

…ごめんなさい。よくわからない。タイトルも、題材も、キャストも全てがガッチリと固められ、魅力的。だが、それらがすべてスクラムを組んでぶつかっていったとき、その帰結部分で肝心のボールが一向に見当たらない。観客として必死に探してはみたのだが、そのままボールが見つからないまま、ゲームセット

物語について語るときによく「着地点」と人は言う。だがこの映画は文字通り、飛んでっちゃうのだ(それが許されるのは『赤い風船』と『天空の城ラピュタ』くらいだろう)。砂塵を撒き散らして上昇するヘリを見上げながら、「おいおい~!」って気持ちに陥った。そして恐らくユアン・マクレガーも、あの時、似たような気持ちだったと思うのだ。

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2010/08/15

米週末興行成績予報

最近、近しい友人たちによく聞かれるのが「エクスペンダブルズはどうなの?」ってこと。どうもスタローンという存在を「80年代の遺物」と捉えるか「現役続行中の不死身のオッサン」と捉えるか、観客側の我々が態度を決めかねているフシがある。作品そのものについては8月19日にマスコミ完成披露試写が組まれているので、そこで確かめることにしたいが、それに先んじてアメリカでは金曜日より一般上映が始まっている。さあ、米国民の反応はどうなのか?米媒体の週末興行成績予測をチェックしてみると、すでに予測ランキングが出来上がりつつあった。

それによると、1位は『エクスペンダブルズ』。週末3日間での興行収入は3500万ドル近辺となり、かなり手堅い評価を得ている模様。“アクション・ヒーロー”といったものが生きにくくなった現代に、あのスタローンがどんなビジョンを提示してくっるのか期待したいところだ。

ジュリア・ロバーツ主演の『食べて、祈って、恋をして』は興収2500万ドルほどで2位スタート。この上位2作で男性客、女性客の差別化がガッツリ進んだところで、3位には先週首位の"The Other Guys"、そして『ホット・ファズ』のエドガー・ライト最新作"Scott Pilgrim VS The World"は4位に落ち着くと見られている。

Scottpilgrimjpg

順位と興行収入(1100万ドルくらい)だけ見ると期待ハズレの感が強い「スコット・ピルグリム」だが、英国を中心に大きな支持を集めるライト作品だけに各紙のレビュー評価は軒並み高く、来週末の興収の下げ幅がどれほど抑えられているかによって口コミの浸透ぶりが測られることになる。ちなみにライト監督は、スピルバーグの『タンタンの冒険』でも脚本執筆に参加している。

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2010/08/14

ターミネーター3Dアニメ化?

『ターミネーター』をめぐっておかしな事態が巻き起こっている。そもそもT4を製作した(そして破産に至った)ハルシオン・グループから競売に出されていた『ターミネーター』シリーズの全権利はヘッジファンドのパシフィコーがすべて手中に収めた。が、ここにきていきなり他会社が「ターミネーターの3Dアニメーション版を製作します!」というプレスリリースを一斉に広め、関係者を困惑させている。

騒ぎの中心となっているのはハノーバー・ハウスという会社だ。ここの現CEOは『ターミネーター』(第一作)を製作したヘムデイル・ホーム・ビデオの元経営者エリック・パーキンソンという人物。彼が言うには、当時ヘムデイルが『ターミネーター』の権利を他社へと売却する際、そこに“アニメ化権”なるものは一切含まれておらず、現段階でその権利を保持するのは他でもない、パーキンソン氏自身なのだとか。

パーキンソン率いるハノーバー・ハウスはこの3Dアニメ企画を"Terminater3000"と銘打って起動させており、これに対してパシフィコー側はさっそく本企画は権利侵害だとして、即時停止を求める文書をハノーバー側へと送付している。

はたしてこのパーキンソンという男の主張は正しいのか?正しくないのか?いずれにせよ彼はパシフィコー側と早い段階で話し合いの場を持ち、パシフィコーと協力関係を取り結んだ上で3Dアニメ版の製作を本格化させたいと考えているようだ。

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ジャッジ・ドレッドが再映画化

世の中すべてタイミングだ。EMPIREによると、スタローンの新作『エクスペンダブルズ』が米週末興行成績NO.1を獲得しそうなこのタイミングを見計らって、現在製作中の映画版「ジャッジ・ドレッド」にカール・アーバン(『スタート・レック』)が主演することを初めてプロデューサー陣が正式に認めたという。

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監督は『バンテージ・ポイント』のピート・トラヴィス。撮影はまもなく南アフリカのヨハネスブルグで開始されるそうで、この都市名を聴けばすぐにピンとくる映画『第9地区』のスタッフらも多数参加する予定。今度の「ドレッド」は前回のような絵空事のSFアクションではなく、かなりリアリティを追究し、R指定も辞さないほどのハードなものになる模様。

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トイ3、アニメ歴代1位に

ウォルト・ディズニーは、金曜、『トイ・ストーリー3』の世界興収が9億2000万ドルを突破しアニメーション作品として歴代1位となる数字を樹立したと発表。これまでの覇者は『シュレック2』(9億1980万ドル)だった。

『トイ・ストーリー3』は現在、『アバター』の27億4000万ドルを頂点とする世界興収ランキングの13位につけており、同じディズニー作品としては『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』『アリス・イン・ワンダーランド』『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールズ・エンド』に続く4位。

なお、ちょうど4億ドルを越えたばかりの『トイス・トーリー3』のアメリカ国内興収は、依然として『シュレック2』の4億4100万ドルに届かず、世界で勝てて国内では勝てないという逆転現象を生み出している。

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ボイル新作、LFFにてお披露目へ

『スラムドッグ・ミリオネア』で作品賞オスカーを獲得したダニー・ボイルの2年越しの最新作"127 Hours"が10月に開催されるロンドン・フィルム・フェスティバルのクロージング作品に決定した。共にオスカーを受賞したサイモン・ビューフォイが脚本を手掛けているものの、今度は前作と一変、ボリウッドの群舞も出てこなければ、人生の答えを求めて主人公が猛ダッシュすることもない。

127hours_2 
主演は『スパイダーマン』のハリー・オズボーン役でお馴染みのジェームズ・フランコ。彼の演じる登山家アーロン・ラルストンは、2003年、ユタ州の渓谷で思わぬ人生の岐路に立たされた。突如の落石により腕を挟まれ、身動きが取れない状態で過ごした6日間。孤独なサバイバルの中で彼の脳裏を走馬灯のように様々な想いが駆けめぐる。このまま死ぬのか?それとも神はまだ彼を生かそうとしているのか?そして最後の瞬間、彼は生き残るためにひとつの重大な決断を下す。。。

生還者アーロン自身が手掛けた「奇跡の6日間」(小学館)を原作に、この動きの乏しい葛藤劇にいかなるボイル・マジックを駆使するのか注目が集まる。まだ『スラムドッグ・ミリオネア』以前は作品のクオリティ的に明らかな陰りが見え始めていたボイルが、その世界の頂点に立った自信と経験からいかなる布石を打ってくるのか楽しみでもあり、心配でもある。

ボイルは数か月前、2012年開催ロンドン・オリンピックの開会式にて芸術監督を務めることが発表されている。また2010年の年末にはロンドンの劇場にて彼の演出による「フランケンシュタイン」が上演される予定だ。

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2010/08/13

伝説の巨匠作にアフレック主演?

伝説の映画監督、テレンス・マリック。これまで10年間に1本とか、そういう割合で傑作を世に送りだすことで知られていた仙人のごときこの御仁だが、長らく完成の待たれるブラッド・ピット主演の"The Tree of Life"がよくやく一段落ついたのか、新たな企画のキャスティングの動きが本格化している。

これまでに『ニューワールド』でも主演したクリスチャン・ベイルを筆頭に、ハビエル・バルデム、レイチェル・マクアダムス、オルガ・キュリレンコらと話し合いがもたれていたようだが、ここにきてThe Wrapは「ベイルの代わりにベン・アフレックが決まりそう。加えてレイチェル・ワイズのパブリシストが彼女の出演を認めた」と報じている。

実はベン・アフレック出演のウワサはこの1日のうちにパッと広まったものなのだが、その出所となったThe Playlistのエピソードが情報源としてはちょっと頼りない。曰く、「ベン・アフレックとその妻ジェニファー・ガーナーは、テレンス・マリックの故郷バートルズビルの釣り具屋を訪れ、ベンは店員に対して『今度この街で新作を撮影するんだ。漁師の役なんで、釣りのスキルが必要なんだよ』ってなことを話した」。確かにオクラハマ州ではマリック新作の撮影が10月より開始予定で、ベンの話はこのタイミングに一致する模様。だが、現時点でベンの代理人は何もコメントを返していないという。

本企画は未だにタイトルも具体的なストーリーも明かされていないが、ベルリン映画祭にて発表されたおりには「ロマンティック・ドラマ」「力強く感動的なラブストーリー」とだけ説明されている。

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ベスト・キッド

驚いたのはその上映時間だ。なんと140分。果たして、いじめられっ子のシンプルな大逆転ストーリーにそんなにも長時間が必要だろうか。。。いや、必要だったのである。これは『ベストキッド』(89年)の骨格を残しつつも、『北京バイオリン』と天下一武道会のエッセンスをプラスして、なおかつその最上段にジャッキー先生の枯れた魅力をも鎮座させた中身の濃いエンタテインメント。また、これらを通して観客がどっぷりと北京の街をバーチャルトリップできるのも嬉しい限りだ。

Karatekid_2

カンフーとはつまりダンスである。コレオグラフィー。序盤は一方的な攻撃(つまり、いじめ)が続き、アクションが不協和音を奏でる。が、鉄拳制裁に対しジャッキーがいざ応戦状態に入ってからは突き、蹴り、跳ね、構えにすべてリズムとハーモニーが生まれ、澱むことなく流れていく。そうそう、この感じ!これこそ僕らが生まれて最初にジャッキーを見て驚き、瞬く間にトリコになってしまった原体験だ。

でも、この映画はカンフーだけじゃない。それ以上に演技の部分で心に沁みる。それぞれのキャラクターが抱える孤独を、その痛みをあからさまに強調するのでなく、それらが他の何かで補われ、キャラクターの表情に少しずつ変化を灯していく過程によって巧みに描き出すのである。

それこそ見どころはジャッキーである。こんなにも無口で、なおかつ枯れに枯れてドライフラワーのようになったジャッキーがあってよいのだろうか。『新宿インシデント』ではカンフーを用いない生身のジャッキーが話題になったが、本作では強さと共に大きな弱さを併せ持ち、期せずしてジェイデン・スミスを弟子として迎えることによって、心に秘め続けてきた想いがようやく鏡面的に浮かびあがっていく。

ジェイデンとジャッキーはまるでふたつでひとつの魂のようだ。ジェイデンを見つめることはジャッキーを見つめることでもあり、そして逆もまた真なり。ジェイデンが上着を拾い、ハンガーにかけ、はずし、着て、また地面に落とす。それは何も彼だけの基礎トレーニングではない。そのときジャッキーも確実に心の中でその動作を反復し、それによって鍛えられる心の筋肉がいつしか彼自身を孤独から解放していくのを肌を持って実感しているのだ。

だからこそ、ジェイデンが武道大会で勝ちあがっていくたびに、まず最初にジャッキーの表情に目が行った。最初はあんなに塞ぎこんでいた彼が今では諸手を挙げて全身全霊で友を祝福している。その無邪気なまでの変貌ぶりを目の当たりにしてはじめて、彼が長らく失っていたものの重さに気づかされる。幼いころから絶対的なヒーローだったはずのジャッキーに、こんなにも胸を突き動かされたのは本当に初めての経験だった。

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2010/08/12

シャーロック!

Sherlockbbc_3
ロバート・ダウニーJr.主演の映画版『シャーロック・ホームズ』は世界興収5億2300万ドルを記録し、さらにはDVD&ブルーレイでも大ヒット中だが、その人気に対抗して天下のBBCが一風変わったホームズを世に送り出し脚光を浴びている。それが「シャーロック」。なんとここで描かれるのは現代版ホームズ&ワトソンの活躍劇だという。さすがに国民的な人気を誇る名探偵の冒険だけに、若者からお年寄りまでTVの前に腰かけた視聴者はそれなりに衝撃を受けたようだが、原作の要素をアップグレードさせて脚本内に折り込む巧みな構成とキャストの好演も手伝い、日曜日分の放送では700万人がその成り行きを見守ったとか。英国人口が6000万人ほどということを考えると、これは凄い数字だ。

製作者もよっぽど視聴者の反応が怖かったんだろう。「シャーロック」はその初期製作としてまずは60分の未公開パイロット版が作られ、後日、今回放送された90分スペシャル版3本が作られた。ひとつの可能性としてこの時点で国民の非難轟々により「無かったことにします」なんて事態も充分あり得たわけだが、結果的に両者ともに大満足で次なるシリーズ化を待ち望む態勢が整ったことになる。

Sherlock_holmes_bbc_3    
BBC側もさっそく製作続行を決め、次はどのタイミングで、どのくらいのエピソードを投下するかについての協議が始まっている。

あ、そうそう、キャストに触れるのを忘れていた。ホームズ役にはベネディクト・カンバーバンチ。『つぐない』では不敵な笑みを浮かべながら屋敷に入り込む“兄のお友達”という重要な役を演じ、スピルバーグの最新作"War Horse"にも出演が決定している。ワトソン君には『銀河ヒッチハイク・ガイド』『レンブラントの夜警』に主演したマーティン・フリーマン。脚本家として英国で大人気を誇る長寿SFシリーズ「ドクター・フ―」(これが本当に面白いんだ)の主要ライター、スティーヴン・モファットが参加したことも成功の一因を担っているのかも。映画版『シャーロック・ホームズ2』の製作も楽しみだが、こちらのBBCドラマも進展にも期待したい。

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ハングオーバー監督、伝記映画を企画中

The Hollywood Reporterによると、『ハングオーバー』で世界的大ヒットを飛ばしたトッド・フィリップス監督が伝説のコメディアン故ジョン・ベルーシの伝記映画を開発中とのこと。フィリップスは製作として参加するが、果たして監督まで引き受けるかどうかについてはまだハッキリしていない。脚本執筆は『幸せのちから』のスティーヴン・コンラッドが担当する。

Bluesbrothers

「サタデーナイト・ライブ」出身で『アニマル・ハウス』『ブルース・ブラザーズ』などの数々のヒット映画に出演したベルーシは、1982年、ドラッグの過剰摂取により急死。33歳だった。

ビル・マーレイ、ダン・エイクロイド、チェビー・チェイスらと同様、TV出身コメディ俳優の礎を築いてきた彼だけに、キャスティングにも注目が集まる。『ハングオーバー』の怪演でブレイクしたザック・ガリフィアナキスや、ジャック・ブラックの名も可能性として挙がっているらしいが。。。さてどうなる?

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トイ3、UK史上NO.1アニメに

英国では『トイ・ストーリー3』が公開3週間で5152万ポンドのチケットセールスを記録し、歴代アニメ興収記録を塗り替えた。ガーディアンの情報を基に順位を概観するとこうなる。(ここでのランキングがすべて2010年8月11日時点のものです)

【英国:アニメ作品興収ランキング】
1位 トイ・ストーリー3
2位 シュレック2

3位 トイストーリー2
4位 シュレック3
5位 シンプソンズ・ザ・ムービー
6位 モンスターズ・インク
7位 ファインディング・ニモ

これをアメリカにおけるアニメ作品興収ランキングと比較すると、

【米国:アニメ作品興収ランキング】
1位 シュレック2
2位 トイ・ストーリー3
3位 ファインディング・ニモ
4位 ライオン・キング
5位 シュレック3
6位 カールじいさんの空飛ぶ家
7位 シュレック
8位 Mr.インクレディブル
9位 モンスターズ・インク


となっており、『シンプソンズ・ザ・ムービー』なんて128位まで顔を出さない。

その国の歴代興収、とりわけアニメ興収はご当地の国民性を垣間見る上でもたいへん興味深い。では最後に日本におけるアニメ興収ランキングはどうかというと。。。

【日本:アニメ作品興収ランキング】
1位 千と千尋の神隠し
2位 ハウルの動く城
3位 もののけ姫
4位 崖の上のポニョ
5位 ファインディング・ニモ
6位 
モンスターズ・インク
7位 ゲド戦記
8位 ポケットモンスター ミュウツーの逆襲
9位 トイ・ストーリー3

いくら日本はジブリ天下とはいえ、『トイ・ストーリー1&2』それに『シュレック』シリーズに全く入り込む余地がないところが特徴的だ。

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米国の「サザエさん」的なこのアニメが、英国で爆発的な人気を誇るのはなぜなんだろう?

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やっぱり審査員、やりません

「アメリカン・アイドル」の審査員人事にまたもや波乱発生だ。サイモン・コーウェルとエレン・デジェネレスの降板枠のひとつにはジェニファー・ロペスが落ち着くものと思われていたが、PEOPLEによると交渉の席で両者の主張は平行線をたどり、ここにきてロペスの就任はなくなったとのこと。また、The Hollywood Reporterによると、エアロスミスのスティーヴン・タイラーについては依然として交渉継続中のようだ。

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イースタン・プロミス2情報

アメリカで9月公開の『ジャック・メスリーヌ』。そのPR取材の中で主演のヴァンサン・カッセルが『イースタン・プロミス』の続編について発言している。すでに脚本を読み終わった彼は「とにかくそのデキがいいんだよ!」と大絶賛。どうやら、ロンドン裏社会に巣食うロシアン・マフィアのキリル(ヴァンサン)とニコライ(ヴィゴ・モーテンセン)が母国ロシアへと舞い戻る物語のようだ。

Eastern
『イースタン・プロミス』でコラボレーションしたデヴィッド・クローネンバーグ監督とヴィゴとヴァンサンは、現在ポスト・プロダクション中の最新作"A Dangerous Method(フロイトとユングの師弟関係&確執を描いた心理ドラマ。フロイト役にヴィゴ、ユング役にマイケル・ファスベンダー)"でも再集結を果たしている。

The Playlistによると、クローネンバーグ監督は目下、次回作としてまた別の企画を温めており、まだ正式発表はされていないものの、恐らくドン・デリーロ原作「コズモポリス」に落ち着くのではないかとみられている。本作はコリン・ファレルとマリオン・コティヤールが出演予定。「イースタン・プロミス2」にゴーサインが出るのはその後か。

ヴァンサン・カッセルと「イースタン・プロミス2」との間にはまだ契約など一切結ばれておらず不確定なものも多いが、ヴァンサン自身は「お呼びがかかれば、いつだって駆けつける」と断言しているそうだ。

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スタローン、続編を熱望

いよいよ全米で今週末公開となるスタローン監督・脚本・主演作『エクスペンダブルズ』。LAタイムズによると、スタローンは現時点で既に続編についても構想済みという。その詳細こそ明らかにされてはいないものの、もしも叶うならば単なるサプライズ的な内容などではなく、とにかく「徹底的にやる」とのこと。

『エクスペンダブルズ』は今からもう2年以上も前のアメリカン・フィルム・マーケットの頃から取り引きされていたが、スタローンの国際的知名度あってもパートナー探しにはかなり苦戦したと言われている。

今のところ、週末3日間の興収は3000万ドル台との見方が強い。製作費は推定8000万ドル。

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アベンジャーズの撮影開始日

Marvelavengers
ハルク、アイアンマン、それに現在撮影中のマイティ・ソーやキャプテン・アメリカら、とにかくマーベル・ヒーローが必要以上に大集合する"The Avengers"。その撮影開始日が2011年2月に決定した。全米公開日が2012年5月4日なので、丸々15カ月も間が空くことになる。3カ月は撮影に使われ、残りの12カ月は特殊効果などのポストプロダクションに使われる予定。

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2010/08/11

ミュージカル版スパイダーマン初日決定

Turnoffthedark_2 
あのスパイダーマンのブロードウェイ・デビュー作"SPIDER-MAN TURN OFF THE DARK"の公演初日が決定した。プレビュー公演が11月14日、本公演が12月21日から。ブロードウェイ・ミュージカルとして史上もっとも製作費をかかった本作は、演出・脚本を「ライオン・キング」や映画『タイタス』『フリーダ』などで名高いジュリー・テイモアが、音楽をU2のBONO&THE EDGEが手掛ける(オフィシャル・サイトにアクセスすると、誰がどう聞いても“U2印”なメロディーが迎えてくれる)。ピーター・パーカー役にはロックバンド"Carney"のボーカル、リーヴ・カーニー。彼はトロントとヴェニスで初披露となるテイモア最新作"Tempest"でも主演を務めている。ticketmaster情報によると、チケット料金は$67.5~$140。

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2010/08/10

中国にて興収記録樹立

AP通信情報。中国で7月22日に封切られた「唐山大地震(英題:Aftershock)」の勢いが止まらない。すでに「建国大業(英題:The Founding of a Republic)」が持つ国産映画の興収記録(ドルに換算して)6200万ドルを抜き去り、7900万ドルにまで到達している。

Aftershock_3 
本作は1976年に河北省唐山市で発生し24万人もの生命を奪った直下型地震を題材に、幸せな家族を襲った突然の悲劇と、そのとき生き分かれた母と娘の32年ぶりの再会、その後の交流を感動的なタッチで描き、中国の劇場は号泣の涙で溢れているとか。

監督はフォン・シャオガン。そう、中国における「日本ブーム」の火付け役とも言うべき国産映画『狙った恋の落とし方。』(北海道がロケ地に使われている)を手掛けた人でもある。

製作費は中国映画としては巨額の2000万ドル。その半分を唐山市が捻出しているという。特殊効果のエキスパートを韓国から招聘したり、『ロード・オブ・ザ・リング』でおなじみ、ニュージーランドのウェタ・ワークショップの協力を仰いだり、ポス・プロをフランスのテクニカラーが担当したりと国際的な技術協力もふんだんに盛り込まれている。

ちなみに、中国での歴代興行収入NO.1は『アバター』の2億400万ドル。果たして「唐山大地震」はこれを追い抜けるか?

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ティム・バートン次回作の公開日決定

ディズニーが新たに2本の話題作の全米公開日を発表した。どちらも1年半くらい先の話になるが。。。まずはティム・バートンの"Frankenweenie"が2012年3月9日、続いて『ファインディング・ニモ』や『ウォーリー』のアンドリュー・スタントン監督作"John Carter of Mars"が2012年6月8日。

Frankenweenie_2

"Franken~"は。かつてバートンがディズニーのアニメーター時代の1984年に手掛けた短編実写のリメイク版だ。自動車事故で愛犬を亡くした少年が電流実験によって蘇生を試みるという、まさに「フランケンシュタイン」の少年&犬版。ベースとなる物語はそのままに、2012年版ではこれがストップモーション・アニメーション、しかも3Dになって生まれ変わるという。ただし当時の面影をしのばせるべく色彩だけは白黒のままのようだ。

"John Carter~"は、「ターザン」(本日こちらも3D映画化をお伝えしたばかりだが)の著者エドガー・ライス・バロウズによるSFクラシック「火星の巨人ジョーグ」が原作となる。こちらも3Dにて公開。

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ヒット映画の潮流

さきほどロサンゼルス・タイムズで見つけた次の一言が印象的だった。

We'd rather the actor share the screen than dominate it.
我々はその俳優がスクリーンを支配するよりも、シェアしあってほしいのだ。

ここでいう“その俳優”とは実にウィル・フェレルを差すもので、この記事自体、"The Other Guys"が週末興行収入ランキングで首位を飾った理由について考察したものなのだが、よくよく考えると大スターが大スターたりえなくなってきている最近のエンタメ潮流を解き明かす一助にもなりそうだ。

トム・クルーズの『ナイト&デイ』はなぜ世界的に苦戦しているのか?

『インセプション』の夢泥棒がディカプリオの単独犯だったなら、この映画は成功しただろうか?

なぜ、マーヴェル・コミック映画はヒーロー単独ではなく、『アベンジャーズ』にて“ヒーロー連合”を志すのか?

なぜ、スタローンは最新作『エクスペンダブルズ』で錚々たるアクション俳優をタイトル通りの“消耗品”として大量出演させることを選んだのか?

もちろん「シェア映画」の中には首をかしげるものもたくさんある(たとえば『特攻野郎Aチーム』とか・・・)。が、世の中のヒットチャートから「スター映画」が激減してきていることだけは事実のようだ。

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スピ監督、欠席の理由

7月31日にクリントン元大統領&現国務長官夫妻のひとり娘チェルシーさんが挙式を迎え、錚々たるゲストが参列した。プライバシーの保護、テロの警戒、あるいはキリスト教とユダヤ教の宗教混合というスタイルもあってか、会場周辺は物々しい警備態勢に包まれ、詳細は未だにほとんど伝わってこない。だが、ここにきて参列者として名前が挙がっていたスティーヴン・スピルバーグ監督が実は欠席していたことが明らかとなっている。

ではスピ氏、婚礼を失礼して何をやっていたのか?

その頃、彼は英国デヴォン州にてダートムーア産の馬や豚たちに囲まれていた。おっと、これは何も比喩表現などではなく、文字通りの意味で、だ。というのも来月から撮影開始となる最新作"War Horse"のプリ・プロがいよいよ大詰めとなり、入念な打ち合わせ&視察に追われていたようだ。

"War Horse"はマイケル・モーパーゴが1982年に発表した小説が原作だ。父親が買い与えた馬と少年との物語。日々、友情を育みあう彼らだったが、やがて彼らの周囲にも戦争の影が。遂に父の手で軍隊に売り飛ばされてしまう愛馬だったが、諦めきれない少年はその消息を探し求めてフランスの戦闘最前線へ。。。ジェレミー・アーヴィン、ピーター・ミュラン、エミリー・ワトソン、デヴィッド・シューリス、ベネディクト・カンバーバッチらが出演。アメリカでの公開予定は2011年8月10日。

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ターザンが3D化?

果たしてこのニュース自体にどれほどのバリューがあるというのか。Variety情報によると、『バイオハザード』などに携わってきたコンスタンティン・フィルムのロバート・クルツァーがエドガー・ライス・バローズ著「ターザン」の映画化権を取得したとのこと。3Dアニメーションとして製作される模様。

3D元年と言われる今年、観客&製作側もようやくこの映像技術との付き合い方が分かってきたのではないか。つまり、2D→3Dへと即席コンバージョンを経た映画はその特殊演出の一貫性と密度に欠けること。そして猫も杓子も3D化すればよいのではなく、どうやらキャラクターの動き(アクション)の中にも3Dに適したものとそうでないものとがありそうだ、ということ。。。

と、先の『ターザン』ニュースに翻ってみると、スパイダーマンの元祖とも言えるスウィンギングなアクションは3D技術にピッタリだし、何よりもコンスタンティン・フィルムは9月公開の『バイオハザード4』を3D撮影にて製作している実績がある。いちばん肝心なキャラクター造型がどうなるか心配ではあるが、まずは“企画”として頭の隅にちょっとだけ置いておいても良さそうだ。

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特別編の新たな9分間

この夏、全米で『アバター<特別編>』が公開される(日本での公開は10月16日)。そこで新たに披露される追加映像は9分間に及ぶ。

MTVがジェームズ・キャメロン監督から聞き出したところによると、それらは「ツーティ(ナヴィ族戦士でジェイクのライバル的存在)の死」「Sturmbeest(パンドラに住む動物とのこと。今回初めての登場となり、最終決戦にも登場する)狩り」「ナヴィの反乱(森林を破壊しながら進むブルドーザーにナヴィが攻撃を加えるアクションシーン)」などに渡る模様。

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アバター続編は、まず小説から

MTVがジェームズ・キャメロンから新たな「アバター」情報を聞き出している。続編についてはまだスタジオ側と交渉中だが、キャメロンは新たなアイディアについて地道にメモを書きためているとのこと。そして映画に至る前段階として、まずは小説を執筆する予定だという。

キャメロンによると、今のところシリーズは全3部作で完結。今後の2作品は『ロード・オブ・ザ・リング』などと同じように一気に連続して製作・撮影していきたいとのこと。

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2010/08/09

イーストウッドが抗議文

現在、英国の映画界は新政権が英国映画協議会(UK FILM COUCIL)の廃止を発表したことで大揺れに揺れている。リーアム・ニーソン、ビル・ナイ、ジェームズ・マカヴォイ、エミリー・ブラントらが率先して閉鎖反対を主張する中で、ついに海外より最強の援軍が現れた。その人こそ、クリント・イーストウッド御大。このたび彼が英国財務相ジョージ・オズボーンに対し、協議会廃止に抗議する文書を送付したことが明らかになった。

彼は最新作"Hereafter"のロンドン・ロケにおける協議会側の協力体制を高く評価しており、もしもこの機関を廃しするならば、外国資本による映画撮影の機会をこの国から著しく減少させることになるだろうと指摘し、「廃止の件について再度熟慮されますよう謹んでお願い申し上げます」と書き記しているという。

先月末に突如廃止が発表されたこの協議会は、2000年の労働党政権によって設立され、以来900本に渡る英国映画を製作支援してきた。他にも国内外に英国映画を紹介したり、劇場施設への設備投資、映画ロケの国内誘致などの活動も行ってきた。

追記 (August10, 2010 11:33am)
ただし、新政権は同協議会がもたらすメリットに比べて役員報酬が高額過ぎるとして、その官僚的体質にメスを入れ、その資金源となる「国営くじ(The National Lottery)」収益を有効活用したいとの思惑もあるようだ。日本と同じく深刻な財政難に見舞われている国だけに、これが英国流「仕分け」ということなのだろう。

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全米興行成績Aug.06-08

先週までの復習は各自こちらで行ってください。

【Aug.06-08 weekend 推計

01 The Other Guys (-) $35.6M
02 Inception (↓) $18.6M
03 Step Up 3-D (-) $15.5M
04 Salt (↓)$11.1M
05 Dinner for Shmucks (↓) $10.5M
06 Despicable Me (↓) $9.4M
07 Cat&Dogs:The Revenge of Kitty Galore (↓) $6.9M
08 Charlie St. Cloud (↓) $4.7M
09 Toy Story3 (↓)$3.0M
10 The Kids Are All Right (↑)$2.6M


*推計興収が僅差の場合、確定後にランキングが入れ替わる場合があります。

■4週目の『インセプション』、首位の座より脱落。代わりにボックスオフィスを制したのはウィル・フェレル率いる刑事アクション・コメディ"The Other Guys"だった。

Other_guys_2 
■フェレルにとっては前作『マーシャル博士の恐竜ランド』の手痛い失敗以来となるこの新作。2作品を隔てた1年2か月という期間も、彼とその周辺が前作でこうむった傷の深さを物語っている。製作費は9000万ドル~1億ドル。監督は「タラデガ・ナイト」「俺たちステップ・ブラザーズ」「俺たちニュースキャスター」(以上、3作ともに日本未公開)のアダム・マッケイ。

check! ウィル・フェレル主演作の米興行収入BEST3
1. エルフ $173.4M / 2. タラデガ・ナイト $148.2M / 3. 俺たちフィギュアスケーター $118.6M

■2位へ退いた『インセプション』の累計興収は2億2773万ドルに達した。これから2度目、3度目のご鑑賞をお考えの方は、その前に是非こちらの妙技をご覧ください

■加えて、『怪盗グル―の月泥棒』が先週中に2億ドルを突破。3週目の『ソルト』は累計9000万ドルを越え、今週中に1億ドル突破する見込み。

■3位には初登場"Step Up 3-D"がランクイン・3D効果とダンス・パフォーマンスとの合わせ技に今後のシリーズ展開の可能性が託されたが、残念ながら興行的には2D映画だった前2作のオープニング興収を下回る結果になったどころか、前2作に比べて3D割増料金を徴収していることから、観客動員的には、より少なめ、となる。

■そして今週10位にランクインしたのは"The Kids Are All Right"。実は本作、公開からとうに5週が経過しているのだが、封切後ジワジワと浸食していく観客の数は止められず、いよいよTOP10圏内へ突入!そのストーリーも独創的だ。人工授精によってレズビアン・カップルのもとに生まれてきた姉弟が、いつしか自分たちの遺伝子上の父親を探し出し、コミュニケーションを図ろうとするコメディ。アネット・ベニング&ジュリアン・ムーアが“母親×2”を演じ、その生活に闖入する“遺伝子上の父親”に、先日“新ハルク”役にも抜擢されたマーク・ラファロ。ふたりの子供たちを『アリス・イン・ワンダーランド』のミア・ワシコウスカと『ダレン・シャン』のジョシュ・ハッチャーソンというフレッシュな人材が占めている。

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2010/08/08

スコセッシ監督、TVへ進出

アメリカでは土曜日にTCA(Television Critics Association)が開催され、HBOからのプレゼンテーションとしてマーティン・スコセッシ監督が登場した。といっても、彼自身は現在、ロンドンにて3Dファンタジー「ユゴーの不思議な発明」の撮影中で、この日も衛星回線を使っての会見となった。

映画の申し子と言われるマーティン・スコセッシだが、このたび彼はHBOのもとで2つのテレビ企画に関わっている。1つめは禁酒法時代のギャング物"Boardwalk Empire"。彼はすでにスティーヴ・ブシェミ主演のこの第一話を完成させ、かなりの手ごたえを感じている様子。スケジュールさえ許せば今後も他のエピソードもいくつか手掛けたいそうだ。もうひとつのTV企画はミック・ジャガーと共に辿るロックンロールの歴史モノとのこと。

Boardwalkempire_2 
なぜ彼はこのタイミングでTVに魅せられてしまったのか。どうやらスコセッシとHBOは、この10年ばかし、映画の枠にとどまらず、物語の世界やキャラクターを長いタームで形成していけるような自由な作品作りを模索してきたようだ。まずテレビできっかけが生まれ、それが映画へと膨らんでいくというような、ひとつの可能性。。。70年代、80年代、90年代には起こり得なかった00年代TVシリーズの興隆が、スコセッシの目にはかつての“懐かしき60年代”の再訪として映っているようだ。

うーん、僕らはえてして「またTVドラマかよ・・・」と肩を落としたりもするわけだが、スコセッシの場合は時代をぐるっと一周したうえで全く別の価値を見出していたとは。自ら率先して3D技術へと飛び込んだ「ユゴーの不思議な発明」といい、今回の"Boardwalk Empire"といい、この人の時代への適応力には驚かされます。

それはそうと、遠藤周作原作の「沈黙」の映画化は?

いつの間にかIMDbのdevelopment リストからも姿を消している(またかよ!)。

まあ彼自身が「ライフワーク」と語っている企画なので、焦りは禁物。長い目で、少しずつ少しずつ温めていってもらいたいものですね。

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ロシア火災の被害はここにまで

ロシアの大火災が止まらない。すでに50名以上の犠牲者を出し、家を失った人も数万人に及ぶというが、広範囲に及ぶ災害の影響は首都モスクワにまで及んでいる。見た目には霧のようにも受け取れる薄い空気の被膜は辺り一帯に充満し、これを直接吸い込んで生活を続けると、一日にタバコ数箱分の煙を体内に摂取したのと同じレベルの健康被害に侵されるという。

つい先ほど、本田圭佑の所属するCSKAモスクワの試合も延期されたとのニュースが聴こえてきたが、もちろん映画業界も例外ではないのだ。『ナイトウォッチ』『ウォンテッド』のティムール・ベクマンベトフ監督が製作を務め、モスクワでのロケが進められていた"The Dakest Hour"もついに一旦カメラを止め、しばらく様子を見ることになった。

『ラスベガスをやっつけろ!』や『ファイトクラブ』でアートディレクションを担当したクリス・ゴラックが監督する本作は、エイリアン猛攻に侵されたモスクワで若者たちが必死に生き抜こうとするSFスリラーだ。ベクマンベトフの製作工房Bazelevsを使ってデリケートな3D撮影が続けられてきたが、背後から迫り出してくるケムリだけはどうしようもなかったようで、製作元のニュー・レジェンシー&サミットエンタテインメントも今回の苦渋の判断に至った。出演は、エミール・ハーシュ、マックス・ミンゲラ、オリヴィア・サールビー、レイチェル・テイラーら。

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フェレル復活!

全米の週末ボックスオフィス予測が出回りはじめた。どうやら今週末は『インセプション』が首位を退き、ウィル・フェレル&マーク・ウォルバーグ主演の"The Other Guys"に軍配が上がる見込み。

Other_guys

本作はフェレルが共にヒット連発してきた盟友アダム・マッケイ(監督・脚本)と組んで送るアクション・コメディ。デスクワーク大好きのアレン刑事(フェレル)と血気盛んでタフガイなテリー刑事(ウォルバーグ)はチーム結成早々失敗の嵐。そんな凸凹ぶりが幸いしたのか、いつしか彼らは巨大犯罪へと巻き込まれていく。。。製作費はコメディとしてはあまりに巨額の9000万ドルにも昇る。金曜~日曜のオープニング興収は3500万ドル近辺に落ち着きそう。

サタデー・ナイト・ライブ出身のフェレルはこれまで「俺たちニュースキャスター」『俺たちフィギュア・スケーター』などで人気を築いてきた。が、昨年の6月末に公開された『マーシャル博士の恐竜ランド』は渾身の力でもって“超コケ”を記録。製作費1億ドル以上ながら、米国内興収は5000万ドルにも満たず。さらに本作はゴールデン・ラズベリー(最低映画)賞の候補入りを果たすも、結局この“笑い”のチャンスさえモノにできず。癒えかけた傷に多大な塩を塗り込む結果となった。

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ちなみにウィル・フェレル主演作を米国興収順に並べると、1位から「エルフ」、「タラデガ・ナイト」『俺たちフィギュアスケーター』「俺たちステップブラザース」「俺たちニュースキャスター」という流れになる。ただし日本での劇場公開作は『フィギュアスケーター』一本のみ。あとはみなDVDスル―。

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2010/08/07

セラフィーヌの庭

映画を観ながら久々に息ができなくなった。セラフィーヌ・ルイという画家のことも知らなかったし、彼女が描いた絵も目にしたことはなかった。けれど芸術家としての彼女の魂は、その精神的に危なげな相貌も含めて、太古より人間が内に宿してきたプリミティブな感覚をまざまざと呼び起こしてくれる。またこの映画『セラフィーヌの庭』そのものも、人々が初めてセラフィーヌという才能を知ったときと同じ衝撃を、スクリーン・レベルで呼び覚ましてくれるのだ。

Seraphine
セラフィーヌは歩く、歩く。そして家政婦として懸命に床をこすり、わずかな日銭で画材道具を買い求める。それに自分の特殊なやり方で調合した絵の具を駆使し、一筆一筆、彼女が敬愛してやまない神への賛美のごとく、色彩を散りばめていく。

彼女は少し精神を病んでいるようだった。絵を描き始めたきっかけについても「守護天使のお告げなの!」と嬉しそうに語る。誰の手ほどきも受けていないその作法はまさに彼女にしか見つめ得ない独自の世界観を提示していた。その才能を、たったひとり、ドイツ人の画商が見出し、しばしば目をかけるようになる。いつしか戦争がはじまり、そして終わり、平和な時代が訪れたかと思えば、また不況がやってきた。それでも彼女の絵画は変わらなかった。祈りのように。歩みのように。

Seraphine3_2 
劇中、誰かが彼女の絵を評してこう言う。

驚いたわ。なんという絵なの。
昆虫が後ろに隠れているみたいに、花や葉がうごめいて見える。
それらはまるで、哀しげな目や、ちぎられた肉のよう。
恐ろしい絵ね。

セラフィーヌの絵は一見ほんとうに恐ろしい。が、スクリーン上で幾たびも目にするにつけ、観る者の心を静かに和らげてくれる気配に満ちている。そう、劇中、セラフィーヌが何度も両手いっぱいに大樹を抱きしめ、その鼓動に耳を澄ませたように。彼女が生きた当時、自分もドイツ人画商のようにその絵の価値を見出し得たかどうかに自信はないが、それでも今こうして観客と彼女の絵画との間に同調が生まれるのは、まさにこの映画の力と言えるだろう。

だがここで本作は「セラフィーヌの発見」が内包したジレンマをも提示する。長らく、手掛けた絵画を人に知られることなく、まるで世捨て人のように暮らしてきたセラフィーヌ。そのワンルームの間借り部屋は小型の修道所のようだった。そこに手を差し伸べたドイツ人画商は、一見、彼女にとっての唯一の理解者に見える。だが、仮に彼がセラフィーヌのことを見出さずそっとしておいてあげさえすれば、彼女は相変わらず部屋に閉じこもって絵を描き続け、その後の“悲劇”は起こらなかったかもしれないのだ。

僕らはいま、ひとつの問いに直面する。

その才能は、奇跡は、究極的に誰のためのものか?

この命題に対し本作は、ささやかなラストシーンにて、セラフィーヌを一本の大樹へと向かわせる。彼女は歩く、歩く。カメラは引きの状態でその様子をじっと見つめ続ける。

そこに明瞭な答えなど存在しない。が、この穏やかで神々しく、鮮烈なイメージこそ、セラフィーヌの感情に深く深く寄り添って導き出された、いつわりない“答え”のような気がしてならない。

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トムの賃金、大幅カット?

ニューヨーク・マガジンのエンタメ・ブログVultureが、「『ミッション:インポッシブル4』でのトム・クルーズの出演料、大幅にカットか?」と伝えている。一時は俳優組合が彼に保証する最低賃金(これを"scale"と呼ぶ)を受け入れたとの情報もあったが、そこまでは至らなかったようだ。それでも前払いのギャラはこれまでの『ミッション~』に比べてかなり安価に設定される模様。こういう場合、仮に映画がヒットしたときに支払われる利益配分ギャラのほうは多めに契約され、この結果、損得ナシになることが多い。M:i-4がヒットすれば、の話だが。

トム・クルーズの最新作『ナイト&デイ』(製作費1億2000万ドル)は米国内興収7400万ドル、世界興収1億8500万ドルほど。ここ30年来トップをひた走ってきたトム・クルーズにとってはかなりの苦境といえる。今の立ち位置をジム・キャリーやエディ・マーフィーと比較する例も多いが、敏腕プロデューサーでもあるトムだけにここで大きく流れを変えるセルフ・プロデュースぶりに期待したいところだ。

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2010/08/06

終わりじゃないの?

ハロウィンの風物詩としてすっかり定着した感のある「SAW」シリーズ。今年の第7弾"Saw 3D"はその名が示すとおり初の3D仕様が施され、なおかつシリーズ最終章とも謳われているが、本日ニューヨークポストが伝えたところによると、ここにきて「もしかしたらラストじゃないかも?」との声が上がり始めている模様。しかもその出所が連続殺人犯ジグゾウの前妻を演じたベッツィ・ラッセルというから信憑性は高い。曰く、

「もともとはSaw7が最後だと思ってたんだけど、脚本家が8に繋がるアイディアを思いついたの。その中身が素晴らしくって。私も観たくてたまらないわ」

ただし、Sawシリーズは昨年のハロウィンに彗星のごとく現れた究極のインディーズ映画『パラノーマル・アクティビティ』に大きく水を開けられ、その存在価値が問われ始めている。今年は早々に3D化を発表するなどしてラストイヤーを派手に盛り上げようと画策しているが、新たなハロウィン王座を狙って『パラノーマル・アクティビティ2』が再参戦を決めるなど、誰もがすんなりと勝たせてくれないのが現状だ。8がアリかナシか、すべては興行の数字次第。

ちなみにSAWシリーズは史上もっとも成功したホラーシリーズとして先月末ギネスブックに登録されたばかり。この快挙が8推進派を後押ししているのは間違いない。

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『ミレニアム』続報

デヴィッド・フィンチャーが準備中のリメイク版『ミレニアム/ドラゴン・タトゥーの女』に進展があった。原作未読の人、あるいはオリジナル(スウェーデン産)映画をご覧になってない方にはちんぷんかんぷんだとは思うが、我慢していただきたい。

キャスティングの新情報である。昨日このブログでもショーン・ペン&ロビン・ライトの正式離婚のニュースをお伝えしたばかりだが、Deadlineによるとそのロビン・ライトが雑誌「ミレニアム」の女編集長にして主人公ミカエルの愛人でもあるエリカ・ベルジェ役として交渉入りした。

そしてもうひとり。Varietyによると、政財界に強い影響力を持つヴァンゲル・グループの一員マルティン・ヴァンゲル役としてステラン・スカルスガードに打診が行っているという。

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ジョニー・トー、中国本土を見据える?

一時は隆盛を極めた香港映画界だが、今では中国本土に押されっぱなし。ジョン・ウー、ピーター・チャンといった破格のスケールで映画の撮れる才能が新天地へと流れて大成功を収める中、香港の最後の砦と言われるジョニー・トー監督はどうなのだろう?

AP通信によると、『エグザイル/絆』『冷たい雨に撃て、約束の銃弾を』のジョニー・トー監督は現在香港で"Don't Go Breaking My Heart"を撮影中。きっとスタイリッシュなアクションだろうと思いきや、なんとジャンルは“ロマンス”だという。

彼の目論見は中国本土における新たなジャンルを開拓することにもあるという。「すべての映画がビッグバジェットのカンフーアクションである必要はないのです。そろそろ変革のとき。我々が目指すのは、若い世代に支持してもらえるラブストーリーです」。 その目論見もあって本作の主演にはダニエル・ウー、ルイス・クーといった香港俳優と共に、中国の女優ガオ・ユエンユエンをもキャスティング。ちなみにこの取材は本土メディア用に行われ、トー監督は広東語ではなく、北京語で答えた。彼は言う。

「いまや香港と本土を隔てるカベはなくなりました。状況は確実に変わってきている。我々はともに中国の一部なんです」

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ギリアム、またも窮地に?

WEB版MTVの取材にてテリー・ギリアム本人が映画製作の窮地を語り、それを発信源に「ラ・マンチャの悲劇、再びか?」と各媒体をにぎわせている。彼の発言をそのまま引用すると、彼の最新作「ドン・キホーテを殺した男」は現在"financial hiccup(財政的シャックリ)"状態なのだとか。

かつてジョニー・デップを主演に進められていた「ドン・キホーテを殺した男」がどんどん泥沼にはまっていった経緯はドキュメンタリー作『ロスト・イン・ラ・マンチャ』に詳しいが、先頃、この企画はユアン・マクレガー&ロバート・デュバルを主演にようやく再軌道に乗り始めたばかりだった。それで、ようやく「プリ・プロダクション」まで漕ぎつけたかな?という頃合いに、またもや一進一退。主演&スタッフともにまだ製作は続行中だが、この先、良くも悪くも、様々な決断がくだされていくことだろう。

「たしかにいつも通りのことさ。でもそれが問題なんだ。哀しいのはこの状態に慣れっこになっちゃうことで、ある意味、感覚が麻痺していってるってこと。それはクリエイティヴな仕事にとって良いことじゃないよ。自分自身を最良のレベルにまで高めていって、さあ、いよいよ!ってときに、シャックリ。。。エネルギーは突如にして行き場を失う。まったくやりきれないよ。」

ギリアムは8月5日、ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンにて行われたアーケード・ファイアのライブWEB中継に映像監督として携わったばかりだが、この仕事の依頼はギリアムがまさに「ドン・キホーテ」で立ち往生している最中に舞い込んだそうだ。彼は長年アーケード・ファイアに魅せられてきたひとりでもある。トラブル続きで落ち込んでいたギリアムはリフレッシュする意味でも「彼らの依頼に心から感謝している」と語っている。

数週間のインターバルを経て、ギリアムはこれから再び「ドン・キホーテ」の製作現場に復帰する。困難はつづく。でも忘れちゃいけない。彼の作品はこれまでにも挫折を克服することで更なる創造力の強靭さを獲得してきた。主演俳優の急死というとんでもない事態を乗り越えた『Dr.パルナサスの鏡』だって、結果的にあんなに素晴らしい解決策を見出し、観客をあっと驚かせたではないか。ドン・キホーテは彼自身だ。さあ、つっこめ!回る風車の中へ!

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2010/08/05

トニー・スコットの次回作は?

LAタイムズが「トニー・スコットの次回作候補にジョン・グリシャムの『アソシエイト』が浮上か?」と報じ、各媒体がザワついている。パラマウント製作&シャイア・ラブ―フ主演で長らく温められてきた「アソシエイト」は、名門大学出身の若手弁護士が謎の男たちに脅迫され、超大手弁護士事務所でのスパイ活動に従事する羽目になる法廷&陰謀モノ。『ディパーテッド』でオスカー受賞の脚本家ウィリアム・モナハンが脚色を手掛けている。

トニー・スコットはデンゼル・ワシントン&クリス・パイン主演のアクション"Unstoppable"が完成したばかり。次回作としてはミッキー・ローク、ジェイソン・ステイサム、ハビエル・バルデム揃い踏みの"Potsdamer Platz"とミッキー・ローク&シャイア・ラブ―フ共演予定の"Hell's Angels"が候補に挙がっていたが、実質的にはこれに「アソシエイト」が加わった合ったうえで、トニー監督の最終決定が待たれることになる。

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ザ・コーヴ監督、訴える

The Hollywood Reporter情報。『ザ・コーヴ』の監督を務め、写真家としても名声を誇ってきたルイ・シホヨス氏が、1994年に撮影した自身のスチール作品を無断使用されたとしてCBSとBBCを訴えた。

肝心の画像は先述のTHRリンクをクリックすると見ることができる(これは無断使用にあたらないの?)。これまでマイクロソフト、IBM、ソニー、タイム・マガジンなどなど、たくさんの企業や媒体に画像使用を許諾してきたシホヨス氏。過去には無断でi-phoneアプリのデザインとして使われるなどしてアップル社を訴えたこともある。

『ザ・コーヴ』をめぐっては相手の同意を得ないでカメラを回したり、禁じられた領域に無断で侵入するなど、オキテ破りの手法を次々と繰り出してみせたシホヨス氏だが、ひとたび自分の権利が侵害されると訴訟まで起こしちゃうんですね。。。

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ミルクの大逆転、再び

まるで『ミルク』のクライマックスを再現するかのようなニュースだ。

カリフォルニア州の住民投票でいったんは可決された「提案8号=同性婚を認めない」が、その後の反対派側の提訴により、4日、連邦地裁の違憲判決を勝ち取った。ただし、8号支持者はすでに今回の判決の差し止め請求を行っており、実質的な決着がつくのはまだまだ先のことになりそうだ(恐らく最高裁にまでもつれ込むことだろう)。

ちなみに『ミルク』には「提案6号」なるものが登場する。これは「教職に就いている同性愛者をその性的嗜好を理由に解雇することができる」とする内容だったが、ハーヴェイ・ミルクらが率いるゲイ・コミュニティの反対運動が実を結び、カリフォルニアでの住民投票では否決された。これが1978年のできごと。ミルクはそれからひと月も経たないうちに、同僚によって射殺された。

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オン・ザ・ロード進捗状況

フランシス・フォード・コッポラが30年来あたため続けている企画、"On the Road"。60年代のビート・ジェネレーション、つまり言葉が既存の文学のしがらみから抜け出して風のように自由になりたかった時代におけるバイブルにも等しい原作小説をもとに、あのロードムービーの旗手ウォールター・サレス(『モーターサイクル・ダイアリーズ)が監督を務める。この待ちに待ったプロジェクトがようやく今月から撮影スタートに入る。

長年待っただけあり、キャスティングも壮観だ。これまでにもキルステン・ダンスト、クリステン・スチュワート、サム・ライリー、ギャレット・ヘドランドらの名前が発表されていたが、これら人気と力を兼ね備えた若手に加え、Deadline情報によると、このたびデヴィッド・クローネンバーグ監督作"Dangerous Method"でフロイト役を終えたばかりのヴィゴ・モーテンセンと、フェルナンド・メイレレス監督作にてジョニス・ジョップリン役が決定しているエイミー・アダムスの参加が決定した模様。

本作"On the Road"の製作は変わらずコッポラ翁が担い、『モーターサイクル・ダイアリーズ』のホセ・リベーラが脚本を手掛けている。

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ショーン・ペン&ロビン・ライト、離婚

長らく付いたり離れたりを繰り返していたショーン・ペン&ロビン・ライトが正式に離婚した。ふたりの子供たちもそれぞれ16歳、19歳になっており、年齢的にも大丈夫な年頃と判断したのだろうか。

昨日、9月4日より公開のロバート・デ・ニーロ主演作『トラブル・イン・ハリウッド』を試写したばかりなのだが、実はこの作品にショーン・ペン&ロビン・ライトが顔を出している。しかもロビン・ライトが演じるのは前夫(デ・ニーロ)との円満離婚のためにふたり揃ってセラピーへ通うという、なんとも自虐的な役。うーん、昨日の今日なので、映画の延長か!?と頭が少し混乱してしまった。。。

What_just_happened_2

ちなみに『トラブル・イン・ハリウッド』(原題"What Just Happened")は全米公開で手痛く大コケしてしまった作品なのだが(製作費2500万ドルに対して、国内興収は100万ドル程度)、意外や意外、本作はハリウッドの内幕モノとしてかなりのリアリティと哀愁を秘め、なおかつ映画ファンにとっても爆笑ポイントに満ちた珍品だった。

名優と謳われながら実はこの10年、ロクな作品に出ていないデ・ニーロの、デ・ニーロのための、ほんとうに久々の快作。

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財産の半分を寄付する人たち

ビル・ゲイツと米投資家のウォーレン・ビュフェットが立ち上げた慈善キャンペーン"Giving Pledge"をご存じだろうか。これはふたりが中心となり世界の富豪たちに「財産の半分以上を慈善事業に寄付しましょう!」と呼び掛けるもの。同調者はこの運動にコミットメントする旨を、法的な縛りはないものの、ちゃんと文書にて宣言しなければならない。

「誰がそんな馬鹿なことにカネを使うかよ!」と当初は手厳しい反応も多かった。が、フタを開けてみると、なんと現在までに38人ものビリオネアたちがこれに賛同を示している模様。その顔触れにはCNNの創始者テッド・ターナー、「ヒルトン・ホテル」で名高い一族の長バロン・ヒルトン、ニューヨーク市長マイケル・ブルームバーグ、そして。。。おおっ!我らが映画人、ジョージ・ルーカスの名前も!

ルーカスの誓約書には「富の大部分を教育改善に捧げたい。それらは人間がこの先生き残って繁栄していくのに欠かせない重要な分野だから」と記されているという。

ちなみにフォーブスが発表した今年3月時点の世界長者番付によると、ビル・ゲイツ(資産530億ドル)とウォーレン・ビュフェット(470億ドル)はそれぞれ2位と3位にランキング。気になるジョージ・ルーカスの資産は30億ドルにのぼり、これは世界ランキング316位にあたる。1位に君臨するのはメキシコの通信事業などを牛耳り、NYタイムズへの多額の出資などでも知られるカルロス・スリム・ヘル(535億ドル)。

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2010/08/04

コディの快進撃はつづく

脚本家ディアボロ・コディの快進撃はつづく。昨日もコディ&ジェイソン・ライトマンの再コラボ作"Young Adult"製作のニュースが報じられたばかりだが、今日になってThe Hpllywood Reporterは新たに「コディ執筆のコメディ、FOXにてTVパイロット版製作へ」と報じている。現段階では"The Breadwinner"というタイトルしか明かされていないが、コディは本作で製作総指揮も務める予定。

ジュノ』で脚本賞オスカーを受賞した彼女は、その後ショウタイムでTVシリーズ"United States of TARA"を立ち上げ、今夏日本でも公開となった『ジェニファーズ・ボディ』の脚本も執筆。シャーリーズ・セロン主演の"Young Adult"は今年の10月から撮影開始。

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ミレニアム2脚本家決定?

スティーグ・ラーソン原作で映画版も欧米を中心に大ヒットを記録中の『ミレニアム』シリーズ。そのハリウッド版がデヴィッド・フィンチャー監督のもとで現在着々と進行中なのは既報の通りだが、本日のDeadline情報によると、第一作目『ミレニアム/ドラゴン・タトゥーの女』(のハリウッド版)を手掛けたばかりのスティーヴ・ザリアンが引き続き『ミレニアム2/火と戯れる女』(のハリウッド版)の脚本も手がける可能性が出てきた模様。ザリアンはすでにソニー・ピクチャーズ側と交渉入りしているという。

通常、シリーズ物は1作目の客入り・興収などを見極めたうえで2作目以降のゴーサインが出されるが、このシリーズに関してはソニーも「3作セット」で先手先手に行動を起こしている様子がうかがえる。とくに主演のダニエル・クレイグはこうしているうちにもMGMが売却先を見つけ「007」シリーズの再スタートを宣言する可能性が付きまとうので、その合間を縫って行われる『ミレニアム』製作は仕上がりが早いに越したことは無い。

ちなみにスティーヴ・ザリアンは『シンドラーのリスト』でオスカー受賞、ほかにも『アメリカン・ギャングスター』『ハンニバル』『アメリカン・ギャングスター』などで知られ、ハリウッド版『ミレニアム』では製作総指揮も務めている。

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もっとも稼いだ女優は誰だ?

フォーヴスがハリウッド女優の2009年6月~2010年6月における収入ランキングを発表した

これによると、1位に輝いたのは今年のオスカー&ラジーで主演女優賞を獲得したサンドラ・ブロック。期間中に彼女が稼ぎ出したギャラは5600万ドルに昇る。昨年度のサンドラはまさに低リスク、高リターンを地でいく活躍ぶりで不況期の映画界に貢献した。『あなたは私の婿になる』は製作費4000万ドルながら米興収3億2000万ドル、『しあわせの隠れ場所』は製作費3000万ドルながら米興収3億1000万ドル。これらの作品ではサンドラ級にしてはかなりの低価格ギャラが支払われ、その分、大ヒット後の利益配分でかなりの額が彼女のもとへ転がり込んできた格好だ。

2位には2人が同率ランクイン。まずはリース・ウィザースプーン。このところスクリーンから遠のいている彼女だが、すでに撮影の終わっている公開待機作のギャランティー&化粧品メーカー“エイボン”のグローバル・アンバサダーとしての収入を合わせた3200万ドルが彼女にこの順位をもたらした。つづいてキャメロン・ディアスが登場。『ナイト&デイ』と『シュレック4』のギャラがその大半を占めるが、前者は全米でかなりの不作ぶりを露呈してしまったので、実質的にはこの順位もシュレック様様ということになる。この人気シリーズは本作をもって終了ということもあり、今後のディアスがトップ集団に食らいつくためには何らかの新機軸が必要となるだろう。4位は『バウンティ・ハンター』のジェニファー・アニストン、5位にはSATCのジェシカ・パーカー。彼女は映画&ドラマ以外に香水ブランドにも進出している。

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サンドラが主演女優部門でラジー賞を獲得した"All About Steve"。知らぬ間にこんなタイトルに変貌してDVDリリースされてました。。。

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2010/08/03

中国で外国映画が配給されるには

AP通信によると、先ごろ『インセプション』の中国公開が決定した模様。「んなこと、ニュースとして伝えるまでもねえ」と思われそうなので、ここで外国映画が中国で公開されるための条件を簡単にご紹介しよう。この国では国産映画を守る意味でも外国からの映画輸入が極度に制限されている。もちろん当局による検閲つきで。

その認可本数は年間たったの50本に過ぎない。これらは大きく2種類に分けられる。ひとつは中国の配給会社が権利元から版権を丸々買い取ってしまうもの。これが30本。

もうひとつは作品がもたらした利益に応じて権利元に印税が支払われるもの。これが20本。『インセプション』のような米スタジオ作品はこちらのパターンに組み込まれる。となると米スタジオ間でもこの数少ない枠をめぐって激しい争奪戦が繰り広げられるわけだ。

ちなみにクリストファー・ノーラン監督が手掛けた2008年の『ダークナイト』は米スタジオの判断で中国公開が見送られた。映画の内容を想いだしてほしい。中国当局が目を尖らせそうな描写が含まれてるでしょ?逆に『2012』は映画のクライマックスで中国側にとってとびきり美味しい“見せ場”を盛り込んだことでも知られる。『ベスト・キッド』がオール中国ロケなのも、ここらの配給の流れをスムーズにするためなのは言うまでもない。うーん、どちらもソニー作品か。シタタカな戦略である。

もちろん米側はこれらの輸入枠制限を不服として、WTO経由で再三にわたり「市場開放」を訴えているわけだが、なかなか改善には至っていないのが現状だ。

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JUNOコンビ、再び?

DEADLINE情報によると、『ジュノ』のジェイソン・ライトマン(監督)&ディアボロ・コディ(脚本)が"Young Adult"で再タッグを組む可能性が出てきたという。本作はヤング・アダルト小説のゴーストライターがいつしか自らの人生を追い求めようとする物語。主演にはシャーリーズ・セロンの名が挙がっている。

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映画ヒットはアーティストのお陰?

Deadline情報によると、若干16歳ながらYouTubeでの音楽活動をきっかけに大スターへと変貌したジャスティン・ビーバーのライフストーリーをパラマウント・ピクチャーズが3D映画として製作する模様。監督として『不都合な真実』のデイヴィス・グッゲンハイムが交渉入りしているという(update! 8月3日時点で正式離脱した模様)。ジャスティン自身が主演する。公開日は2011年の2月11日を予定。

YouTube、Facebook、twittterを通じてティーンを中心に人気を拡大させてきたジャスティンは、Youtubeでの最多再生回数を誇るアーティストとしても知られている。試しに彼の"Baby"を検索してみると、なんと再生回数、2億7000万回!

ちなみにジャスティンは『ベスト・キッド』のエンディング曲で主演ジェイデン・スミスとコラボレート。この収録風景を綴ったビデオ映像がティーンの間で効力を発揮し、この映画を予想外の全米大ヒットへ導いたとの見方も強い。

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男たちの枠外乱闘

いよいよ8月13日に全米公開を迎えるスタローン最新監督・主演作『エクスペンダブルズ』。

Exclexpposter_3ジェイソン・ステイサム、ジェット・リー、ドルフ・ラングレン、ミッキー・ローク、ブルース・ウィリス、シュワルツェネッガーといった錚々たる強面軍団が同じ虎の穴に放り込まれることでも注目が集まっているが(これにセガールとヴァンダム、スナイプスが加われば最高の俳優再生工場なのに!)、このたびYouTube上ににちょっと変わった宣伝ページが登場した。そこに投稿されているのは女性インタビュアーの質問にスタローンが威勢良く答えるというごく単純なものなのだが、だんだんと様子が。。。わっ!YouTubeでこんなこともできるのか。

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リンカーン役、辞めました

イギリスの朝の情報番組GMTVでリーアム・ニーソンが「もうリンカーン役はやりません」と発言したことが話題になっている。ここでいうリンカーンとは、もちろんスピルバーグが長らく温めてきた第16代アメリカ合衆国大統領の伝記映画の主役のこと。かねてより『シンドラーのリスト』の監督&主演コンビが再タッグを組むというニュースだけが先行し、その後、企画自体が具体化する気配は一向に感じられなかった。当のスピルバーグも目下、自身初の3Dアニメーションとなる『タンタンの冒険』と、続く児童文学の実写映画化"War Horse"の準備で大忙しの状況だ。

この模様をネットでいち早く伝えたDigital Spyによるとリーアムは番組内で"I'm not actually playing Lincoln now. I was attached to it for a while, but I'm now past my sell-by date.(現段階でリンカーンを演じる予定はないよ。確かにしばらくのあいだ関わっていたけれど、もう私は賞味期限切れだよ)"と語ったようだ。こちとら肝心のTV番組を観ていないので、果たして"sell-by date"がどのようなニュアンスで使われたのかイマイチ理解に苦しむところ。「この役をやるには歳を取りすぎた」ってこと?それとも「僕がこの企画に関わっていられる有効期限はもうとっくに過ぎたよ」ってこと?

ちなみにリンカーンがフォード劇場で暗殺されたのは56歳のとき。1952年生まれのリーアム・ニーソンは、この企画のゴーサインを待つうちにいつの間にか主役の享年を2つも上回ってしまったことになる。

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2010/08/02

インセプション音楽の秘密

現在、とあるYouTubeの投稿に注目が集まっているのをご存じだろうか。投稿者はこの中で『インセプション』のメインテーマとエディット・ピアフの有名曲との類似性を指摘してみせている。

というのも、劇中、深層心理から聞こえてくるうめき声のように不気味な高鳴りを見せるホーンセクション部分が、ピアフの “Non, je ne Regrette Rien(水に流して/私は後悔しない)”の前奏部分をスロー再生したときに聞こえる音色と酷似しているというのだ。本編をご覧の方はご存じのように、ピアフのこの楽曲はコブを中心とする“インセプション”チームが夢のまた夢から離脱する際の“キック”として使用していたもの。蛇足ながらコブの妻を演じたマリオン・コティヤールはピアフの伝記映画『エディット・ピアフ/愛の賛歌』にて主演女優賞オスカーを獲得した人でもある。

当の作曲家ハンス・ジマーはニューヨークタイムズの取材に対し「別に秘密にしておこうと思ってたわけじゃないよ。これらは意図的であるばかりか、謎に満ちたこの映画のひとつの大きな要素なんだ」と答えている。どうやらこのアイディアはクリストファー・ノーラン監督に端を発するもので脚本の時点ですでに折り込み済みだったようだ。そしてジマー氏によると、実のところ『インセプション』のあらゆるスコアに何らかの“Non, je ne Regrette Rien”のエキスが注入されているという。

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全米興行収入Jul.30-Aug.1

先週までの復習は各自こちらで行ってください。

【Jul.30-Aug.1 weekend 推計

01 Inception (→) $27.5M
02 Dinner for Shmucks (-) $23.3M
03 Salt (↓) $19.2M
04 Despicable Me(↓)$15.5M
05 Cat&Dogs:The Revenge of Kitty Galore (-) $12.5M
06 Charlie St. Cloud (-) $12.1M
07 Toy Story3 (↓) $5.0M
08 Grown Ups (↓) $4.5M
09 The Sorcere's Apprentice (↓)$4.3M
10 The Twilight Saga:Eclipse(↓)$3.9M


*推計興収が僅差の場合、確定後にランキングが入れ替わる場合があります。

■金曜日の興収では確かに"Dinner for Shmucks"が競り勝っていたものの、土日で『インセプション』(拙ブログのレビューはこちらから)の猛烈な巻き返しが起こり、結果、3週連続で首位不動のまま週末興業を終えた。『インセプション』の累計興収は1億9330万ドルに達している。

■惜しくも2位となった"Dinner for Shmucks"はスティーヴ・カレル&ポール・ラッド主演、『オースティン・パワーズ』シリーズのジェイ・ローチが監督を務めるコメディ"。そのほかの初登場組は『キャッツ&ドッグス2』が興収1250万ドルしか上げられず、無念の5位スタート。3D作品も勝ち負けがはっきりつく時代となってきた。観客側の嗅覚が鋭くなってきたということか。製作費は8500万ドルと伝えられる。一方、『ハイスクール・ミュージカル』で大人気を博したザック・エフロン主演作"Charlie St.Cloud"も初日こそ彼のファン層が劇場へ詰めかけデイリー・ランキング4位を記録したが、翌日からは右肩下がりで週末興収も1260万ドルにとどまった。

■対して『ソルト』(拙ブログのレビューはこちらから)の興収は先週比47パーセント落ち。通常だと新作は2週目で平均50%ほど落ちるので、まずまずの下げ止まり方といえる。累計興収も堅実に7080万ドルに達した。4週目の『怪盗グル―の月泥棒』も新作群の勢いに飲まれることなく4位を獲得。製作費7000万ドルほどながら累計興収は1億9000万ドル台に突入している。本作で声優を務めるのはスティーヴ・カレル。つまり今週は彼の出演作が2つもTOP10入りしたことになる。

■『トイストーリー3』(拙ブログのレビューはこちら)は累計3億9000万ドル到達間近。すでに『アリス・イン・ワンダーランド』を越えて2010年の興収NO.1の地位を確立し、『アバター』を王座とする米歴代興行ランキングにおいても『スターウォーズ/エピソード3』を抜いて11位に漕ぎつけている。

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Gleeが受賞!

米カリフォルニア、ビバリー・ヒルズにてテレビ批評家協会賞の授与式が開催された。今年の頂点に輝いたのはフォックスの学園ミュージカル・コメディ"Glee"。同番組は最優秀番組賞、最優秀新番組賞、それにジェーン・リンチが最優秀俳優賞(コメディ部門)に輝いた。

現在WOWOWで放映中のHBOの戦争ドラマ「ザ・パシフィック」は、<テレビ映画・ミニシリーズ、スペシャル部門(これら3つが一緒くたになっている)>において最優秀賞を獲得した。

その他の受賞作一覧はこちら

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マドンナ監督、パリ入り

マドンナ監督(こう書くと変なカンジ。。。)は現在パリにて、08年の『ワンダーラスト』(原題Filth and Wisdom")に続く最新作"W.E."の撮影中だ。

本作でメインとなるのはエドワード8世&アメリカ人にして既婚女性ウォリス・シンプソンの愛の行方。離婚を認めない英国国教会の束縛から逃れるため、1936年、エドワードは意を決して王位を捨てる。晴れてふたりは結ばれるが、当然、この逸話は世紀の大スキャンダルとして今日まで嘲笑と感動とでもって語り継がれることになった。今回の"W.E"ではエドワード&ウォリスの愛のみならず、彼らに憧れてやまない現代人女性までをも登場させ、彼女の紡ぐ(現代の)愛を同時並行的に描いていくという。

当初、エドワード8世役にはユアン・マクレガー、ウォリス役には『マイレージ、マイライフ』でオスカー助演女優賞候補になったヴェラ・ファーミガがキャスティングされていたが、いつの間にか二人ともこの企画をドロップアウト。現在はウォレス・シンプソン役にアンドレア・ライズボロー、エドワード8世役にジェームズ・ダーシー、また現代に生きる女性ウァリー役にアビ―・コーニッシュがキャスティングされ、撮影に励んでいる。

ちなみにヴェラ・ファーミガはただいま自身の初監督作となる"Higher Ground"のポスト・プロダクション中。きっとこのスケジュールもあって"W.E."から離脱したのだろう。

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2010/08/01

アクターズ・スタジオ・インタビュー(BOOK)

名物番組「アクターズ・スタジオ・インタビュー」を日本で享受するファンにとって、これほど情報量に欠ける人物はない。裁判官のような生真面目な表情で、綿密な取材に基づいたブルーの質問カードを一枚一枚めくっていくその御仁の名は、ジェームズ・リプトン氏。生年月日を見て驚いた。なんと1926年生まれだという。

Studio_2 
リプトン氏が言葉を尽くした本作は、大きく2部に分かれる。前半は自身の半生がじっくりと描かれ、後半は「アクターズ・スタジオ・インタビュー」で立ち会った名シーンの数々を司会者兼プロデューサーならではのエピソードとを交えて巧みにアーカイブしていく。

読み終わって溜息が出た。圧倒的な分量。なんと600ページ強だ。そしてこの筆圧が読者を惹きつけてやまない。本書を読めばこれから先、ブラピやジョニデやアンジーだとか、当番組にいかなる超有名スターを招聘されようとも、僕らは口を揃えてこう断言することだろう。「リプトン氏こそが真のヒーローである」と。またその想いはアメリカ中から「この番組にだけは出たい!」とやってくるゲスト諸氏らにも深く共通するものなのだ。

彼のポーカーフェイスはすべてフェイクだ。本当は凄くおちゃめな人。「サタデー・ナイト・ライブ」で自身をモノマネしたウィル・フェレルをゲストに招いて「Wリプトン態勢」で番組をお送りしたり、またあるときには自身がアニメとなり「シンプソンズ」へと飛び込み、出演者へのインタビューを試みたりもする。ゲストと飛行機の話になると止まらなくなる。映画館のポップコーン売り場で行ったスピルバーグへの出演交渉や、結局最後まで出演の叶わなかったマーロン・ブランドとの電話での極秘会談の経緯も色鮮やかに収録。これらはもはや記録というより伝説の名にふさわしい。

また、ゲストが勇気を振り絞ってこのトーク番組に臨む姿をリプトン氏は真摯な筆遣いで伝える。あのハリソン・フォードは開始直前の舞台袖で緊張のあまりガクガク手を震わせていたという。『スーパーマン』として名高いクリストファー・リーヴは身体の麻痺を押して番組出演し、ステージ上で発作に見舞われたときも常にユーモアを忘れず、観客席にいる俳優の卵たちに自分の生き様を伝えた。

別に病気や障害がどうこういうわけではない。かくも映画人(特に俳優)とは自分の痛みや感情をさらけ出して観客に伝える壮絶な職種なのである。発言の端々に垣間見える彼らの強靭な意志に圧倒され、ページをめくるごとに新たな涙がこぼれた。またゲストからこれらの言葉を巧みに引き出すジェームズ・リプトン氏のパーソナリティは、まさに本書の前半に描かれた濃厚すぎる演技人生をくぐりぬけてこそ培われたもの。

願わくば映画界の至宝リプトン氏が末永くお元気でこの番組を続けられますように。そしてNHKが放送回数を渋らず、最新シリーズを快くレギュラー化してくれますように。

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買収劇の影にあの俳優

ディズニー子会社ミラマックスの売却がようやく実を結んだことは既報の通りだが、ここでひとりの俳優が買収劇に関わっていることを認めた。彼の名はロブ・ロウ。The Hollywood Reporterの報道によると、ロブはコロニー・キャピタルのCEOトム・バラックと共につい最近メディア・ファンドを設立。これを使って、今回のミラマックス買収劇に参加したという。

Thank_you_for_smoking_2『サンキュー・スモーキング』でハリウッド映画会社の重鎮を演じるロブ・ロウ(左) 

「ミラマックスという伝統あるブランドを獲得できたことはトム・バラック&コロニー・キャピタルとのパートナーシップにおいて喜ぶべき第一歩です。私にとっても人生の新たな章の幕開けとなりました。そして、トムと私にとって(今回の買収劇で中心的役割を演じた)ロン・チューターほど最高のパートナーは他にいません。」

ロウはNBCのTVショウ"Parks and Recreation"のレギュラー出演が決定したばかり。『アウトサイダー』や『セント・エルモス・ファイヤー』などで絶大なる人気を得た彼だが、最近の映画出演は"The Invention of Lying"『サンキュー・スモーキング』などに留まっている。

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8人の大統領に仕えた男

『プレシャス』の大成功でフィルムメーカーとしての視界が一気に開けてきたリー・ダニエルズ。次回作にはキング牧師が公民権運動に踏み出す歴史的瞬間に焦点を当てた"Selma"が有力とされてきたが、ここのところどうも資金繰りがうまくいかず、同時にまた別の企画を起動させていたようだ。

Deadline情報によると、このたびソニー・ピクチャーズとダニエルズとの間で"The Butler(執事)"の契約がまとまった。ユージーン・アレンという黒人執事に焦点を当てた物語だ。執事といってもそこらのお金持ちの執事ではない。彼は他でもないホワイトハウスの執事として、1952年に着任し86年に引退するまで、トルーマンからレーガンまで実に8人の歴代大統領に仕えてきた。

本作のベースになったのはウィル・ヘイグードがアレン氏について紹介した連載記事。これが世間の大きな反響を呼び、アレン氏はバラク・オバマの大統領就任式にも招待された。が、今年の3月にアレン氏は腎不全のためこの世を去った。享年90歳だった。

ダニエルズはすでにこの役をデンゼル・ワシントンにオファーしているとも伝えられる。撮影開始の準備が整うのは年末ごろか。それまでに"Selma"の方向性に何らかの目処が立っていればいいのだが。"Selma"への出演を決めていたヒュー・ジャックマンは役作りのため14キロあまりの増量に臨んだものの、その後の製作の遅れを受け、また体重を減らしたうえで別企画に入ったという。役者って本当に大変。。。

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