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2010/08/31

キック・アス!

猫も杓子もヒーローになりたがる。いわば、ヒーローの自己申告制。そんな時代。そしてここにもひとり、ヒーローに憧れる高校生が即席のコスチュームを身にまとい、敢然と悪に立ち向かう。しかし、彼には特殊能力など何もない。挙げ句の果てには不良にボコボコにされ、車にはねられ、気がつくと病院で鉄の補強版が入れられている始末。。。

Kickass
かくして打たれ弱いだけが取り柄の新ヒーロー"Kick-Ass"の再起出発である。弱きを助け、強きをくじく。何が彼をここまでそうさせるのか。だが今回だけは勝手が違った。いつものボコりボコられ、それでもなお立ち向かっていく姿を見物人が携帯動画で記録し、それが瞬く間にYoutubeで爆発的に広がっていった。彼は動画配信時代の新ヒーローとして一躍世間の注目の的となっていく。また、彼の活躍に目をつけた悪党軍団、それに特殊技能を身につけた本当のヒーロー父娘などが入り乱れて、事態はますます複雑な様相を呈していく。

と、ここまで書くとアーロン・ジョンソン演じるKick-Assに注目が集まりがちだが、本作で最も活躍の場が多いのは間違いなくHit-Girl役のクロエ・モレッツだろう。まだ13歳の彼女が血しぶきをあげながら悪党を葬り去っていく様は、撮影現場ではそれなりに教育的配慮がなされているのだろうが、かなり衝撃が強い。マシュー・ヴォーン監督は彼女に子役の一辺倒な演技ではなく、明らかにいっぱしの女優並みの演技力の高さを要求し、彼女もまたそれに高いスコアで応えている。いまだかつて子役のこれほどまでにマッチョな活躍があり得ただろうか。

今後もマーティン・スコセッシによる「ユゴーの不思議な発明」や、北欧ヴァンパイア・ホラー『ぼくのエリ』のハリウッド・リメイクなど注目作が待機中。"Kick-Ass "の勇姿は彼女のブレイクの起源として長らく記憶に留められることになるだろう。

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