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2010/08/03

中国で外国映画が配給されるには

AP通信によると、先ごろ『インセプション』の中国公開が決定した模様。「んなこと、ニュースとして伝えるまでもねえ」と思われそうなので、ここで外国映画が中国で公開されるための条件を簡単にご紹介しよう。この国では国産映画を守る意味でも外国からの映画輸入が極度に制限されている。もちろん当局による検閲つきで。

その認可本数は年間たったの50本に過ぎない。これらは大きく2種類に分けられる。ひとつは中国の配給会社が権利元から版権を丸々買い取ってしまうもの。これが30本。

もうひとつは作品がもたらした利益に応じて権利元に印税が支払われるもの。これが20本。『インセプション』のような米スタジオ作品はこちらのパターンに組み込まれる。となると米スタジオ間でもこの数少ない枠をめぐって激しい争奪戦が繰り広げられるわけだ。

ちなみにクリストファー・ノーラン監督が手掛けた2008年の『ダークナイト』は米スタジオの判断で中国公開が見送られた。映画の内容を想いだしてほしい。中国当局が目を尖らせそうな描写が含まれてるでしょ?逆に『2012』は映画のクライマックスで中国側にとってとびきり美味しい“見せ場”を盛り込んだことでも知られる。『ベスト・キッド』がオール中国ロケなのも、ここらの配給の流れをスムーズにするためなのは言うまでもない。うーん、どちらもソニー作品か。シタタカな戦略である。

もちろん米側はこれらの輸入枠制限を不服として、WTO経由で再三にわたり「市場開放」を訴えているわけだが、なかなか改善には至っていないのが現状だ。

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