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2010/08/06

ギリアム、またも窮地に?

WEB版MTVの取材にてテリー・ギリアム本人が映画製作の窮地を語り、それを発信源に「ラ・マンチャの悲劇、再びか?」と各媒体をにぎわせている。彼の発言をそのまま引用すると、彼の最新作「ドン・キホーテを殺した男」は現在"financial hiccup(財政的シャックリ)"状態なのだとか。

かつてジョニー・デップを主演に進められていた「ドン・キホーテを殺した男」がどんどん泥沼にはまっていった経緯はドキュメンタリー作『ロスト・イン・ラ・マンチャ』に詳しいが、先頃、この企画はユアン・マクレガー&ロバート・デュバルを主演にようやく再軌道に乗り始めたばかりだった。それで、ようやく「プリ・プロダクション」まで漕ぎつけたかな?という頃合いに、またもや一進一退。主演&スタッフともにまだ製作は続行中だが、この先、良くも悪くも、様々な決断がくだされていくことだろう。

「たしかにいつも通りのことさ。でもそれが問題なんだ。哀しいのはこの状態に慣れっこになっちゃうことで、ある意味、感覚が麻痺していってるってこと。それはクリエイティヴな仕事にとって良いことじゃないよ。自分自身を最良のレベルにまで高めていって、さあ、いよいよ!ってときに、シャックリ。。。エネルギーは突如にして行き場を失う。まったくやりきれないよ。」

ギリアムは8月5日、ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンにて行われたアーケード・ファイアのライブWEB中継に映像監督として携わったばかりだが、この仕事の依頼はギリアムがまさに「ドン・キホーテ」で立ち往生している最中に舞い込んだそうだ。彼は長年アーケード・ファイアに魅せられてきたひとりでもある。トラブル続きで落ち込んでいたギリアムはリフレッシュする意味でも「彼らの依頼に心から感謝している」と語っている。

数週間のインターバルを経て、ギリアムはこれから再び「ドン・キホーテ」の製作現場に復帰する。困難はつづく。でも忘れちゃいけない。彼の作品はこれまでにも挫折を克服することで更なる創造力の強靭さを獲得してきた。主演俳優の急死というとんでもない事態を乗り越えた『Dr.パルナサスの鏡』だって、結果的にあんなに素晴らしい解決策を見出し、観客をあっと驚かせたではないか。ドン・キホーテは彼自身だ。さあ、つっこめ!回る風車の中へ!

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