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2010/09/20

トロント閉幕

ツイッター上ではもう午前3時くらいにつぶやいていたのだが、改めてトロント国際映画祭の受賞結果を概観しておきたい。映画祭側による審査結果リリースはこちら(ちょっと見にくいが)。

まずここの映画祭の最大の特徴はコンペ部門が無いことにある。最高賞の対象はすべての作品、そして選ぶのは観客自身。「ピープルズ・チョイス・アワード」がこれにあたる。あくまで「観客主体」を打ち出しているわけだ。

ただし、それだけだとどうしてもシリアスな作品群や地元カナダ作品に脚光の当たらないケースが多々あるので、それらをカバーすべく審査員や国際批評家連盟による授賞が最高賞を補う形で存在する。なるほど、この2枚岩だとヴェニスのような批判は起こりようがないわけだ。

Kingsspeech_2 
さて、今年のトロントで観客賞を受賞したのは下馬評通り"The King's Speech"だった。2年前の『スラムドッグ・ミリオネア』、昨年の『プレシャス』につづく、“逆境における人間の底力”を余すところなく表現した作品として、本作は批評家筋&観客から大絶賛を獲得。今後、トロントでの評価が直結するアカデミー賞レースでも大いに名前が聞かれることになるだろう。

"Midnight Madness"という深夜上映枠で観客賞を受賞したのはヴァンパイア・スリラー"stake Land"。ドキュメンタリー賞を受賞したのは"Force of Nature: The David Suzuki Movie"。

最優秀カナダ映画賞に選出されたのは"Incendies"という作品。カナダ人監督による長編第一作目を対象に選出される初監督作品賞にはデボラ・チョウ監督の"The High Cost of Living"が選ばれた。

Beautiful_boy
また、国際批評家連盟賞にはショーン・クー監督の"Beautiful Boy"が選ばれた。本作は10月後半に開催される東京国際映画祭(奇しくもトロントと同じ略称"TIFF"が用いられ、ツイッターをはじめネット上ではかなり混乱する)のコンペティション部門へのエントリーも決定している。かなり、かなーり深刻な題材なのだが、果たしてこれがいかに日本の第一号の観客たちに受けとめられるか、配給会社も注視して臨むことになるだろう。

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