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2010/09/27

俳優組合、異例の勧告

アメリカ、イギリス、オーストラリア、カナダをはじめとする各国の各種俳優組合が、『ホビット』に関して組合員に異例の勧告を出した。その要旨は「これは組合不在の作品です。くれぐれもこの仕事を請け負わないように」というもの。

組合側の主張によると、ニュージーランドで製作中の『ホビット』製作陣は、オーストラリアのMedia Enterrtainment and Arts Alliance(MEAA)傘下にあるNZ Actors Equityが求めてきた俳優たちの労働条件に対して長らくNOを唱え続けてきており、ここにきて組合側が国際的なネットワークを用いて大規模な抗戦に打って出た構えとなる。

対する『ホビット』側はピーター・ジャクソンが直々に声明を発表。曰く、「我々は俳優との独自の契約のもとでやっている。断わっておくが、私はハリウッドの監督協会にも製作者協会にも所属しており、アンチ組合派の人間ではない。それでもこのような流れに至っているのには理由がある。そもそもニュージーランドに2000人の俳優がいるとして、その中でNZ Actors Equityに所属しているのはそのたった10%に過ぎない。俳優たちの権利を守る組織としてその役割はあまりに脆弱だ。

今回の一連の動きは(オーストラリアを本拠地とする)MEAAがニュージーランドにおいても組合員を増やすべく本作をあえて槍玉に挙げたものと思われ、我々は断じて承服しかねる。何なら今後、本作をニュージーランドでなく、ヨーロッパで撮影することも考えられ得る」との趣旨を展開している。

と、僕自身、きちんと論旨を掴めているのかどうか。とにかくこのピーター・ジャクソンによる抗議文は恐ろしく長い。それでいて彼は彼なりに「俳優たちに敬意を払っている」ということらしい。詳細にご興味あるかたはDeadline Hollywoodの記事を参照されたし。

つまり今回の騒動は、俳優組合というものが充分に根付いていないニュージーランドにおいて俳優たちの権利をどのように守っていくのかという論議をめぐる衝突といえそうだ。

MGMの経営難に加え、今回の組合騒動。『ホビット』はもはや不滅のサウロンの呪いがかかっているとしか思えない。関係者およびに観客は、今まさに、真っ暗闇の道程を明るく照らし出してくれる白のガンダルフの登場を心待ちにしていることだろう。

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