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2010/09/16

巨匠ヘルツォーク、3Dに挑む

ニュー・ジャーマン・シネマの代表格として『アッギーレ/神の怒り』『フィツカラルド』など度肝を抜く作品を世に送り出してきた巨匠ヴォルナー・ヘルツォーク監督、68歳。最近では『バッド・ルーテナント』も好評な彼が、なんとついに3Dカメラに興味を示した。。。!と映画関係者が色めき立ったのももうだいぶ前の話になるのだが、そうして巨匠が心血を注いで取り組んだ最新作"Caves of Forgotten Dreams"がトロント映画祭にてお披露目された。

今回、彼がカメラを向けたのは『アバター』や『アリス・イン・ワンダーランド』などのフィクションではなく、ドキュメンタリーの領域。

Herzok
南フランスにあるショーヴェ洞窟に描かれた3万2千年前の壁画(現存する最古の絵画とも言われている)を、3Dカメラによって詳細に記録しようというのである。

ということは、巨匠、さぞや昨今の3Dブームのトリコになられていらっしゃるんでしょうなあ。。。と軽く想像するのだけれど、実際はそれと真逆だった。LA Timesによると、ヘルツォークがこれまでに体感したことのある3D作品は『アバター』一本のみ。それも圧倒されるどころか、大きな失望を抱いたのだそうだ。

「上映中、何回も3Dメガネを外したよ。3D映像が絶えまなく飛び込んでくるのは私にとって心地のいいものではなかった。とても付いていけなかったね」

それがなぜ?

同記事に並ぶ次の言葉が印象的だ。

「これまで手掛けてきた58本の作品中でその手法を用いたことは一度も無いし、今後も用いる予定は無いんだが、このドキュメンタリーでは(洞窟壁画の)描き手の作意をきちんと汲み取ることが重要だった。あの壁画の窪みや膨らみ、それに壁に垂れ下がった岩肌をひとたび目にすれば、これはもう3Dでなければならないことは明らかだった」

そうやって完成した本作は新たな3Dの可能性を提示し、トロントの観客を大いに魅了。その後の売買も順調に進み、IFC Filmsがアメリカ配給権を取得。テレビ放映権はヒストリー・チャンネルが保有しているという。

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