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2010/09/13

"Super"な映画がトロントに降臨!

ベネツィア国際映画祭が幕を閉じる前からマスコミの関心はすっかりトロントへと移行済み。ヴェニスで知名度の低い監督が最高賞を獲得するものとタカを括っていたらソフィア・コッポラが受賞するというサプライズもあり、海外情報サイトの各社とも多少慌てて情報のカバーにあたっていたようだが。。。

とにもかくにもトロント映画祭である。毎年オスカー戦線に深く食い込む秀作が多数お披露目されることから、業界関係者、観客ともにその瞬間を見逃すまいと、かなりの気合いを入れて挑んでいる様子が伝わってくる。

が、インディペンデント界のひとつの傾向として上げられるのが、不況を反映してか、絶望の淵、あるいはそれに準じた暗いテーマ性を扱う作品で飽和状態であること。それらの作品は確かに名作であり芸術作品かもしれないが、ビジネスとして難しい。単純なバランス問題として、観客が思わずコブシを突きあげたくなる瞬間が、映画にも、生活にも、いま圧倒的に欠如している。。。というわけだ。

そんな中、注目を集めている1本が先日もご紹介したコリン・ファース主演の"The King's Speech"。これはすでに先行するテルライド映画祭にて上映されており、1年前にワインスタインカンパニーによって米配給権が買われている。

そしてトロントでは、先週金曜日の夜中にもう一本の驚愕作がお披露目された。それがジェームズ・ガン監督・脚本作"Super"である。

はい、これ、ドーン!

Super
どうだ、誰がどう見たって列記としたスーパーヒーローじゃないか。超カッコいいぜ!

・・・とあなたが思うか否かは勝手だが、"Midnight Madness"という枠組みでプレミア上映された本作は、まさに"Kick-Ass"につづく「お手製スーパー・ヒーローもの」。

麻薬のディーラーのもとへ走った妻を取り戻そうと、主人公はスーパーヒーロー"クリムゾン・ボルト"へと変身(?)する。大した能力もないのにレンチを片手に(危ないじゃないか!)敵を威嚇する危なげなヒーロー。彼のそばには、なんとあのエレン・ペイジまでもが相棒として参戦。彼女のコスチュームもダサ過ぎてやばい。はたして彼らの行く末に待ち構えるものとは!?

まあ、この作品を目撃した観客の熱狂ぶりは最高潮に達していたようで、その上映直後から今度は各社による激しい争奪戦がスタート。その結果、DeadlineによるとIFCフィルムズが競り勝ち、全米での配給権を手にした模様。

決してこのような作風ばかりを賞賛するわけではないが、なんだかその場にいなくとも、観客の「ああ、ヤバいもん、観ちゃったよ」という感慨がはっきりと伝わってくるかのようだ。間違ってもオスカー絡みの映画じゃないのだけど、まるで過去の東京ファンタスティック映画祭を彷彿とさせるこの手のノリって、どこか懐かしいというか、映画祭自体を根っこから元気にしますよね。

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