ホビットをめぐる近況
MGMの再建問題で長らく足踏み状態が続いている『ホビット』は、まだワンシーンも撮影していないにも関わらず、週がわりで想像を絶するニュースに見舞われている。
■先日お伝えしたように、ここ1、2週間のうちには俳優組合をめぐるトラブルが勃発(詳しくは拙ブログのエントリーをご覧ください)。世界ネットワークを生かした組合攻撃に対抗するピーター・ジャクソンが「そんなに言うんなら、こちらはニュージーランドを出て、東欧で撮る用意がある」と発言したことで、一気に火種が拡大している。
■数日後、ピーター・ジャクソンが『ロード・オブ・ザ・リング』『キング・コング』などで幾度も使用してきた特殊効果&ミニチュア・スタジオにて大火災が発生。出火原因はまだ調査中だが、この不測の事態が『ホビット』チームの「出ニュージーランド」を決定づけかねないとして地元民の不安が加速。
■これらの緊張関係に対してニュージーランドのジョン・キー首相が懸念を表明。『ホビット』を失うことはニュージーランドにとって大きな損失となると、政府が両者の仲介に立つことも辞さない構え。
■対して、こちらは嬉しいニュース。LAタイムズによると、ワーナーとその子会社ニューラインシネマとMGMが共に進める『ホビット』製作に向けた最終調整が大詰めを迎えている模様。この2部作に必要な予算は5億ドルあまり。ワーナーとニューラインがこの半分を担う用意があるとみられており、残り半分をMGMが引き受けるのが筋というものだが、もちろん多額の負債にあえぐ身にはそれもままならず、MGMがどの程度資金を集められるか、またどのような条件を手放し折り合いがつけるのかによって最終的な合意がなされる見込み。
■各スタジオ側の思惑としては第1部を2012年に、第2部を2013年の12月に公開したい構えだ。
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