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2010/10/03

スーパースター健在!

世の中、“スター”と呼ばれる人はそうたくさんいない。大小スケールの差はあるものの、マイケルだったり、にしきのだったり、映画チャンネルだったり、やはりそれなりの人望と実力を集めてこその“スター”である。

と、ここで僕と同じ世代の人は、この言葉の甘美な響きにかつてミニシアターを興奮のるつぼに豹変させたひとりのインド映画大スターの記憶をよみがえらせることだろう。『ムトゥ 踊るマハラジャ』の冒頭、そこには主演俳優のクレジットとして“Super Star Rajni”の文字。そして桃源郷のごとき映画音楽と共に登場したのはラジニカーント、その人だった。

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あれから15年あまりが経過し、最近とみに、あの劇場のざわめき、映画にとってのライブ感覚の大切さを再認識するようになった。コミュニケーションのあり方が“箱型”ではなくどんどん“個室化”する現代、もうあの映画のような強烈なライブ体験はあり得ないのだろうか?

とそんなことを考えていた矢先に、インドからラジニカーント様の最新作のニュースが飛び込んできた。

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今回インド映画史上最高額の製作費(3500万ドル/BBC報道より)をかけたと言われる"Endhiran(The Robot)"の公開に際し、もう現地はお祭り騒ぎ。

封切前からチケット売り場に長蛇の列(キロに及んだという噂も!)が延び、人々は爆竹や太古を打ちならし、街にそびえる映画の巨大看板(ラジニのパネル)には祝福の意味も込めて大量の牛乳が注がれたという。なんというライブ感!

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気になるその新作は、SFアクション・ファンタジーとのこと。製作者自らが「ターミネーターやゴジラのようなハリウッド映画への挑戦」と位置づけるほど画期的なVFXが施されており、この1、2年、ファンの期待をいやおうなしにかきたててきた。ヒンディー語やテルグ語でも吹き替えられ、インド国内のみならず、世界で2000館規模の公開を予定しており、インド映画の歴代興収記録を塗り替える可能性もあるとのこと。

ではその予告編をご覧いただこう。見るからに『アイ、ロボット』『アイアンマン』『ターミネーター』『マトリックス』の合わせ技の様相が強いのだが、最後の隠し味として“マサラ・ムービー”、または“Superstar Rajni”のフレーバーがちゃんと効いている。これは十数年ぶりに、日本でもぜひ劇場で観てみたい映画だ。しかも音楽は『スラムドッグ・ミリオネア』でオスカー受賞のインド人作曲家A.R.ラーマンが担当している。

ラジニカーントも御歳60。スクリーンに映し出された顔には老いが目立ち始めているとの声もあるが、なお素晴らしいことに、あらゆるメーキャップを取り外した彼の素顔はこんな具合なのだ。

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なんの嘘偽りも、特殊効果もなく、ただ正直にありのままを生きている。これは民衆が惚れて当然だ。そして映画の中でのVFXも効果倍増!

中国に続いて経済成長の著しいインドで、このスーパースター伝説はこれからもどんどん加速・増殖し、我々をさらなる魅了で包み込んでいってくれるに違いない。

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