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2010/11/21

オランダでアーティストが大規模デモ

政府の財政緊縮が加速するヨーロッパ。ギリシアの財政破たんに続いてスペインやポルトガルも火の車と言われ、こういうときに真っ先に切り捨てられるのは文化政策、つまりアートだ。先日にはローマ映画祭の開会式にて映画人たちが大規模なデモをはじめて映画祭以上の話題をさらったが、ところ変わって、ヴァン・ゴッホやレンブラントを輩出し、芸術家の保護が手厚そうなオランダでも先週より文化人がアムステルダムやハーグの中心部に集結して大規模なデモを巻き起こしている。

現在、オランダ政府はこの先の5年間で芸術活動に関する予算を総額2億ユーロ(2億7400万ドル)カットする方針を表明しており、これに加えて先週の木曜日には映画、演劇、コンサートのチケット価格にともなう消費税を6パーセントから19パーセントに引き上げるとの法案が議会を通過。

ちなみにオランダでは生活必需品への消費税は6パーセントに抑えられており、それ以外は19パーセント。これまでは芸術鑑賞も生活に欠かせない重要な支出と考えられていた。が、その崇高な理念もこの不況によって大きな方向転換を余儀なくされた恰好となる。

ハーグでデモを呼び掛けた団体はオンライン上で「文化予算の大幅削減とチケット価格の急騰によって、このままでは文化活動は一部の富裕層だけの娯楽となり、一般市民には縁遠い存在となってしまうだろう」との声明を発表。当日は劇場や映画館での仕事を終えた人々が集まり、トランペット奏者の消灯ラッパに耳を傾け、その後1分間に渡って沈黙のときを過ごしたという。

日本も近い将来、オランダと同じ方向性をたどるのだろうか?また、そのとき、我々には声をあげる意志と論理が残っているだろうか?

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