« 2010年11月 | トップページ | 2011年1月 »

2010/12/31

2010年マイベスト10決定

今年もこの時間がやってきました。年の幕締めに除夜の鐘を鳴らすように、我々もまた、記憶の中に入り込んだ映画という名の魑魅魍魎たちを心からねぎらい、成仏させてやらねばなりません。

その方法とは、例年通りの“バトル・ロワイヤル”。映画的評価や、世間の目、歴史的重要性などいっさい関係なく、ただ個人的に「つまらなかった」という理由だけでどんどんリング外へと放り出していきます(もちろん感謝の気持ちを叫びながら)。

これは同時に、無意識のうちに2010年マイベストを選び出す作業でもあります。最初から意図して抽出するのではなく、ふるい落としの末に自ずと記憶の淵に踏みとどまった作品、それが私にとってのマイベスト。さて、今年はどんな作品がリング上で生き残ることやら。これは自分に関する心理分析ともいえるのかもしれません。

エントリーされているのは、筆者が観賞済みの2010年日本公開作品のみ。映画祭や海外で観たものは含まれません。それでは今年もゴングを鳴らしたいと思います。いざ!Battleroyal20052006200720082009

【12月31日23:57現在】

決定!

01 エリックを探して
02 シングルマン
03 息もできない
04 セラフィーヌの庭
05 インセプション
06 十三人の刺客
07 第9地区
08 ローラーガールズ・ダイアリー 
09 イエローキッド

10 サイタマノラッパー2

- - - - - - - - - - - - - - - -

【場外】

君を想って海をゆくクロッシングトイストーリー3終着駅トルストイ最後の旅フェアウェル/さらば哀しみのスパイソフィアの夜明け彼女が消えた浜辺闇の列車・光の旅ぼくのエリ200歳の少女ペルシャ猫を誰も知らないヒックとドラゴン

Dr.パルナサスの鏡、スプリング・フィーバー、ナイト&デイ、ハングオーバー、あの夏の子供たち、シャッターアイランド、(500)日のサマー、17歳の肖像、デイブレイカ―、フローズン・リバー、ミレニアム/ドラゴン・タトゥーの女、インビクタス、モンガに散る、エンター・ザ・ボイド、瞳の奥の秘密、オーケストラ!、ベスト・キッド、リトル・ランボーズ、冬の小鳥、ビルマVJ、桃まつりpresentsうそ、アーマード、+1(プラスワン)、ルンバ!、ミレニアム3、アイスバーグ!、新しい人生のはじめかた、しあわせの隠れ場所、ゴダール・ソシアリスム、ボーイズ・オン・ザ・ラン、プレシャス、アウトレイジ、[リミット]、モリエール、孤高のメス、マイレージ・マイライフ、ハート・ロッカー、ロビン・フッド、ブライト・スター、パリ20区僕たちのクラス、REDLINEレッドライン、エル・トポ製作40周年デジタルリマスター版、ようこそアムステルダム国立美術館へ、ちょんまげぷりん、北京の自転車、マイケル・ジャクソンTHIS IS IT、ソフトボーイ、プリンス・オブ・ペルシャ、パリより愛をこめて、コラライン、トラブル・イン・ハリウッド、エクスペンダブルズ、トロン:レガシー、バスキアのすべて、キックアス!、ハリー・ポッターと死の秘宝PART1、乱暴と待機、ミレニアム2、板尾創路の脱獄王、シャネル&ストラヴィンスキー、ルドandクルシ、キャピタリズム、ゾンビランド、ソルト、ノーウェアボーイ、今度は愛妻家、パラノーマル・アクティビティ、月に囚われた男、アリス・イン・ワンダーランド、ザ・コーヴ、ザ・ロード、クレイジー・ハート、マイ・ブラザー、9~9番目の奇妙な人形~、パレード、おとうと、かいじゅうたちのいるところ、アデル/ファラオと復活の秘薬、グリーン・ゾーン、冷たい雨に撃て約束の銃弾を、ランニング・オン・エンプティ、ボーダー、ホームレス・ワールドカップ、特攻野郎Aチーム、ブルーノ、タイタンの戦い、パーマネント野ばら、ケンタとジュンとカヨちゃんの国、サバイバル・オブ・ザ・デッド、ザ・ウォーカー、ガールフレンド・エクスペリエンス、ストーンズ・イン・エグザイル、ミックマック、悪人、食べて祈って恋をして、TSUNAMIツナミ、遠距離恋愛、ラスト・ソルジャー、森崎書店の日々、マクナイーマ、

ゼブラーマン2、マザーウォーター、パーフェクト・ゲッタウェイ、50歳の恋愛白書、台北に舞う雪、苦い蜜、ヤギと男と男と壁と、アメリア永遠の翼、フィリップきみを愛してる!、コップ・アウト、スナイパー、抱擁のかけら、渇き、NECK、シュアリー・サムデイ、BECK、ラブリー・ボーン、アイアンマン2、トイレット、シャーロック・ホームズ

この記事が参考になりましたら、クリックのほどお願い致します。

TOP】【レビュー】【TWITTER

| | トラックバック (0)

『鉄の女』撮影は来月末から

ニューヨーク・マガジンのWEB版の中でジム・ブロードベントがインタビューに答えているのだが、話は年末ギリギリに米公開を迎えるマイク・リー監督作"Another Year"のことから、いつしか最新作"The Iron Lady"へ。

本作はタイトル通りのニックネームを冠した英国の女傑マーガレット・サッチャー元首相にまつわるドラマだ。「あのメリル・ストリープがサッチャー役に!」という衝撃ニュースもかなりの熱を帯びて世界中に浸透したが、この強烈なブリティッシュ・アイコンをアメリカ人俳優が演じることに英国民は戸惑いを感じないのだろうか。その質問に対してジムは記事の中でこう答えている。

Ironlady
「以前にもサッチャーを扱った映画が持ち上がったことがあって、BBCの番組で電話投票を行ったことがあった。『サッチャー役にはどの俳優が適任ですか?』って。すると、トップはなんとメリル・ストリープだったんだよ!それに彼女がアメリカ人であることは利点にもなる。常に外側からの視点をもたらしてくれるからね。イギリス人にしか理解できない退屈な映画に仕上がる可能性は低いと思うよ」

ブロードベントはサッチャーの夫デニスを演じる。監督には『マンマ・ミーア!』を大ヒットに導いたフィリダ・ロイド。撮影は2011年1月末から。

この記事が参考になりましたら、クリックのほどお願い致します。

TOP】【レビュー】【TWITTER

| | トラックバック (0)

2010/12/30

脚本家組合賞の不思議

アメリカ映画を論じるとき度々取りざたされるのが“組合”という存在だ。プロデューサー、監督、俳優、脚本家など、それぞれの分野ごとに個が集団を作り、自分たちの権利が脅かされそうになると思わぬ結束力を発揮して問題解決にあたる。

そして毎年オスカーの季節になると、各組合が今年最高の仕事をした仲間を讃える“組合賞”というものが次々に選考、発表される。

というわけで、今回は脚本家組合賞(Writer's Guild of America)のお話。

現在この賞がちょっとした注目の的となっている。アカデミー賞で大活躍する秀作群が、こちらの組合賞では候補入りの資格さえもらえないというケースが多々見受けられるのだ。たとえば昨年を振り返ってみると、『イングロリアス・バスターズ』や『シングルマン』『ザ・ロード』『第9地区』『17歳の肖像』『カールじいさんの空飛ぶ家』といった作品はエントリーされていない。「候補入りできなかった」のではなく、「不適格」とみなされたのだ。

これは何故か?

WGA賞はそのガイドラインを厳しく定めており、組合の管轄外で撮られた作品をいっさい認めず、さらにはそのエントリー方法や条件をめぐっても不備がないか精査が行われる。この過程において毎年多くの秀作が「不適格」の称号を与えられるというわけだ。

では今年はどんな作品が不適格とされているのか見てみよう。以下の作品はWGA賞候補として名前が挙がることは無いが、アカデミー賞では間違いなく活躍が期待される作品である。

英国王のスピーチ、トイ・ストーリー3、ブルー・バレンタイン、Winter's Bone、Another Year、Biutiful、The Way Back、The Ghost Writer、Made in Dagenham、ヒックとドラゴン。

願わくば不適格の子らがオスカー本戦で立派に大活躍できますように。

この記事が参考になりましたら、クリックのほどお願い致します。

TOP】【レビュー】【TWITTER

| | トラックバック (0)

2010/12/29

2010年アメリカ、映画興収の総計は?

思い起こせば2009年はアメリカ映画界が史上初めて総興収100億ドルの壁を突破した記念すべき年だった。年末にスパークした『アバター』は翌年(2010年)に入っても高興収をキープし、人々はこれぞ3D効果とばかりに「2010年の総興収は前年の伸びをを更に更新する見込み」と報じた。確かに上半期はそうだった。しかし転機は夏興行で訪れる。これがなかなか数字が延びない。映画界は『アバター』→『アリス・イン・ワンダーランド』→『アイアンマン2』→『トイストーリー3』→『エクリプス』→『インセプション』→のリレーで築いた勢いを牽引するタイトルに恵まれず、8月、9月に思わぬ延び悩みを経験する。

そしていよいよ2010年も終幕間近。ここにきてHollywood.comが本年の興収予測を発表した。

その結果は、推計105億5600万ドル。晴れて2年連続で100億ドル突破を実現できそうではあるものの、2009年に打ち立てられた記録「106億ドル」を破るにはあと一歩及ばない見こみだという。

注視したいのは、全体的な客足はむしろ減少しているということ。それも前年に比べて比5.36%ダウン。これは2005年以来もっとも大幅な下げ率であり、Hollywood.comによると、2010年の映画館入場者数はここ10年で2番目に低い数字に落ち着きそうだという。客足は減っても興収は依然として高いまま。これはひとえに3D料金の上乗せによるものだ。

2011年は『パイレーツ・オブ・カリビアン』の最新作、『ハングオーバー2』、マーベル・コミック・ヒーローの『ソー』『キャプテン・アメリカ』などが登場。はたして100億ドル突破を維持できるか。そして肝心の観客数をどれだけ上昇させられるか。3D元年を通過し、映画界の取り組みはいよいよその結果を求められそうだ。

この記事が参考になりましたら、クリックのほどお願い致します。

TOP】【レビュー】【TWITTER

| | トラックバック (0)

ナショナル・フィルム・レジストリー、今年の登録作を発表

いわば映画におけるノアの箱舟といったところだろうか。

一度登録されると国の責任のもとで永久的にフィルムが保存されるというアメリカの文化保護制度"National Film Registry(米国立フィルム登録簿)"の選定委員会が2010年の登録作を発表した。1988年に始まったこの制度では、製作後10年以上が経過している作品を対象に「後世に伝えるべき、文化的・歴史的・芸術的価値の高い作品」が毎年25作ずつ選定され、アメリカ議会図書館へ所蔵される。

今年の顔触れは以下の通り。

Airplane
■今年はコメディ作品が目立つ。先日急逝したレスリー・ニールセン主演作『フライングハイ』(1980)を筆頭に、ブレイク・エドワーズ監督による人気シリーズの第一作『ピンク・パンサー』(1964)、ルイス・マイルストン監督が人気ブロードウェイ作品を映画化した『犯罪都市』(1931)、W.C.フィールズによるスラップスティック『かぼちゃ大当たり』(1934)。

ウォーターゲート事件の裏側に迫る実話サスペンス『大統領の陰謀』(1976)、ホラーの金字塔『エクソシスト』(1973)、ロバート・アルトマンによる西部劇『ギャンブラー』(1971)、トラボルタのダンスが世界を熱狂させた『サタデー・ナイト・フィーバー』(1977)。ジョン・ヒューストンが戦争後遺症について描き、軍部により長らく圧力を受けてきたドキュメンタリー"Let There Be Light"(1946)、そしてエリア・カザンの初長編『ブルックリン横町』(1945)。不況期の日常を綴ったドラマ『明日は来らず』(1937)

■ジョージ・ルーカスが南カリフォルニア大学時代に撮った短編『電子的迷宮/THX-1138:4EB』(1967年作品。後にルーカスの初長編『THXー1138』としてリメイクされる)。そしてルーカス製作、11月末に亡くなったアービン・カーシュナー監督が手掛けた『スター・ウォーズ/帝国の逆襲』(1980)。

*ルーカスの『スターウォーズ』は第1回(1988年)選定にて『市民ケーン』『カサブランカ』などと共にいち早く所蔵決定となっている。

■また、スパイク・リーが黒人指導者の肖像を描いた『マルコムX』(1992)に加え、知名度は低いがアフリカン・アメリカン文化遺産とも言うべき初期インディペンデント・フィルム"Cry of Jazz"(1959)や、メキシカン・アメリカンにまつわる"I Am Joaquin"(1969)。

■そのほか、『都会の哀愁』Lonesome(1928)、Newark Athlete(1891)、Our Lady of the Sphere(1969)、Preservation of the Sign(1913)、Study of a River(1996)、Tarantella(1940)、A Trip Down Market Street(1906)、Grey Gardens(1976)、The Bargain(1914)。

今回の選定作25本を加えて、所蔵数は合計550本となった。

この記事が参考になりましたら、クリックのほどお願い致します。

TOP】【レビュー】【TWITTER

| | トラックバック (0)

2010年アメリカ興収ランキング

2010年に公開された新作映画の米国内興収ランキングは以下の通り。

01 トイ・ストーリー3 4億1500万ドル
02 アリス・イン・ワンダーランド 3億3419万ドル
03 アイアンマン2 3億1213万ドル
04 トワイライト・サーガ/エクリプス 3億53万ドル
05 インセプ
ション 2億9252万ドル
06 ハリー・ポッターと死の秘宝Part1 2億7297万ドル
07 怪盗グル―の月泥棒 
2億5079万ドル
08 シュレック フォーエバー 2億3850万ドル
09 ヒックとドラゴン 2億1758万ドル
10 ベスト・キッド 1億7660万ドル

2Dと3Dのバランスは5作ずつ。昨年『アバター』を解き放ったフォックスは全く振るわず、23位になってようやく"Date Night"が顔を出す。同じくフォックスの『ナイト&デイ』は38位で、米国内のトム・クルーズへの不人気ぶりが深刻化した年ともなった。国際市場で見るとフォックス作として首位の売り上げを誇る『ナイト&デイ』だが、米国内ではフォックス作売り上げ5位に留まった。ちなみに『トイストーリー3』の冒頭に流れる短編のタイトルは『デイ&ナイト』。

対するソニーの3Dビジョンを示すプレゼンテーションとも言うべき『バイオハザード4』は全米48位となった。年明けには3D作『グリーン・ホーネット』が待機しており、これがどう稼働するかで新時代への訴求力の証明となりそうだ。

この記事が参考になりましたら、クリックのほどお願い致します。

TOP】【レビュー】【TWITTER

| | トラックバック (0)

旅の思い出

 友人に待望の赤ちゃんが生まれたという知らせを聴き、なぜか2年前の懐かしい記憶がよみがえった。それはポーランドからイギリスへ向かう格安飛行機の中でのこと。そこで僕はまだ1歳にも満たない赤ん坊を抱えた若い夫婦に出逢ったのだった。

 機内に東洋人らしき人は一人もおらず、というか僕はポーランド(それもクラコフという古都)滞在中に一人たりとも自分と同じ肌の色の人間に逢うことは無かった。それゆえ、かの国を離れる頃には、誰ひとりとして自分とアイデンティティを同じくするものがいないことに、ヤサグレを通り越した一種の開き直りのような表情さえ浮かべていた。

 そんな中で出逢った1歳にも満たない赤ん坊は、どうやら後部座席に佇む僕のことが気になってしょうがないらしく、離陸のときはギャアギャアと泣き叫んでいたのに、今ではすっかり落ち着きを取り戻し、僕の一挙手一投足を見逃すまいと、じっと観察を続けている。

 我が子のそんな反応は若いパパママにとっても予想外だったらしい。「見るんじゃありません」と注意するでもなく、彼らは彼らで、異人に興味を示す我が子の愛くるしい一挙手一投足をにこやかに観察している。

 いわゆる、観察による三すくみである。

 これで僕が若いパパママの姿を見つめさえすれば黄金のトライアングル完成ということになる。その時の僕はやや人混みに疲れていたせいもあり、この輪から早々に離脱したい気分だった。が、同時にひとつの可能性が頭をもたげてくるのを感じた。

 きっとこの子にとって僕という人間は、生まれて初めて遭遇するアジア人に違いない。とすると、いまこの瞬間の僕への視線が、赤ん坊の将来的なアジア人観を決定づけることになるかもしれない。

 途端に、自分が国家代表にでもなったような意味不明の責任感が覆いかぶさってきた。ここはできるだけスケールの大きな態度で、優雅に接しようではないか。僕はこちらの様子を伺っているパパママに二コリと視線を送り、二人の視線が僕を許容するのを確認してから、いよいよ国家間交流のごとく赤ん坊にうやうやしく握手を求めた。

 「はじめまして」

 すると赤ん坊も待ち構えていたかのように手を差し伸べてきた。背後で若パパに操られるような格好で。続けてまだ物言わぬ我が子に代わって腹話術のごとくパパの甲高い声色が響いた。

 "Nice to meet you, too"

 僕と赤子がいざ歴史的瞬間を迎えるべく掌を近づけると、これが思いのほか赤ちゃんの手はちっちゃくて、ふたりの掌はまるで縮尺を異にしていた。僕はあわてて自分の巨大な掌を引っ込めて、改めて、今度は“人さし指”を差し出すことにした。これで縮尺は完璧だった。

 そうして国家間の挨拶は、相手が僕の指をギュッと握り締める、という形で執り行われた。

 儀式が終わると、僕も若いパパママも少しホッとした気持ちになって、思わず笑みがこぼれる。

 「すごく国際的な赤ちゃんですね。きっと将来、サミットで活躍するでしょう」

 僕は気の利いたことを言ったつもりだったが、ことのほか“サミット”という言葉がよく伝わらなかったらしく、言葉はシャボン玉みたいに宙に浮かんですぐに消えた。

 沈黙を飛行機のエンジン音が埋めていく。

 そうやってサミットはお開きとなった。僕らは再びそれぞれの座席で、それぞれの時間へと帰っていく。

 ふと視線を窓から外へ移すと、機体はちょうど名もなき山脈の頂きを通過している辺りだった。

この記事が参考になりましたら、クリックのほどお願い致します。

TOP】【レビュー】【TWITTER

| | トラックバック (0)

2010/12/28

2010年世界興収ランキング

2010年世界興収ベスト10は以下の通り。

01 トイ・ストーリー3 10億6310万ドル
(【米】4億1500万ドル+【米外】6億4800万ドル)

02 アリス・イン・ワンダーランド 10億2430万ドル
(3億3420万ドル+6億9010万ドル)

03 ハリー・ポッターと死の秘宝Part1 8億3140万ドル
(2億7300万ドル+5億5840万ドル)

04 インセプション 8億2540万ドル
(2億9250万ドル+5億3290万ドル) 

05 シュレック フォーエバー 7億3980万ドル
(2億3840万ドル+5億140万ドル)

06 トワイライト・サーガ/エクリプス 6億9340万ドル
(3億50万ドル+3億9290万ドル)

07 アイアンマン2 6億2170万ドル
(3億1210万ドル+3億960万ドル)

08 怪盗グル―の月泥棒 5億3990万ドル
(2億5050万ドル+2億8940万ドル)

09 ヒックとドラゴン 4億9490万ドル
(2億1760万ドル+2億7730万ドル)

10 タイタンの闘い 4億9320万ドル
(1億6320万ドル+3億3000万ドル)

ディズニー作品がワン・ツー・フィニッシュ。ただし、『トイ・ストーリー3』と『アリス・イン・ワンダーランド』は共に製作費がそれぞれ2億ドル強と言われており、これに宣伝費を加えた支出も巨額に昇る。ランク外でも『塔の上のラプンツェル』は製作費2億6000万ドル、『トロン:レガシー』も製作費1億5000万ドル。

スタジオ別に見ると、ソニーとフォックスが見当たらない。ちなみにソニーの首位は『ベストキッド』(3億5800万ドル=【米】1億7660万ドル+【米外】1億8213万ドル)。昨年『アバター』で光り輝いたフォックスは今年は一転して成りを潜め、米国内では日本未公開の"Date Night"が首位。世界市場では結果が変わり、『ナイト&デイ』(2億6147万ドル=【米】7642万ドル+【米外】1億8500万ドル)がスタジオ首位となる。

この記事が参考になりましたら、クリックのほどお願い致します。

TOP】【レビュー】【TWITTER

| | トラックバック (0)

2010/12/27

北米興行成績Dec.24-26

先週までの復習は各自こちらで行ってください。

【Dec.24-26 weekend 推計

01 Little Fockers (-) $34.0M
02 True Grit (-) $25.6M
03 Tron Legacy (↓)$20.1M
 
04 The Chronicles of Narnia3 (↓)$10.8M
05
 Yogi Bear (↓) $8.8M
06 The Fighter
(↓) $8.5M
07 Gulliver's Travels (-) $7.2M
08 Black Swan
(↓) $6.6M
09 Tangled (↓)$6.5M
10 The Tourist (↓)$5.7M


■ベン・スティラー、ロバート・デ・ニーロ主演のコメディ"
Little Fockers"首位獲得。水曜日から封切られた本作は、週末興収3400万ドル、累計4830万ドル。製作費は1億ドルと言われている。

『ミート・ザ・ペアレンツ』(00)、『ミート・ザ・ペアレンツ2』(04)と続いてきた人気シリーズの第3弾となる本作は、監督がヒット・メイカーのジェイ・ローチからポール・ワイツにバトン・タッチ。この人、弟クリスと共に『アバウト・ア・ボーイ』を撮り、最近では単独監督作『ダレン・シャン』で撃沈してしまった人。久々のヒット作となった。弟は弟で、『ライラの冒険』がヒットさせられず苦境を経験したものの、昨年は『トワイライト/ニュームーン』が大ヒット。更には『シングルマン』のプロデューサーにも名を連ねるという活躍を見せている。

■2位にはコーエン兄弟最新作『トゥルー・グリット』が登場。ジョン・ウェインによる名作として映画ファンには馴染みの深い原作を、再映画化。コーエン兄弟に言わせれば「僕ら、ジョン・ウェイン版は観てないんだよ」とのこと。いつも飄々たる受け答えで知られる彼らのことなので、それが本当かどうかはわからないが。なお、今回の週末興収は兄弟にとって『バーン・アフター・リーディング』(オープニング興収1900万ドル)を超えて過去最高となる。なお、水曜、木曜の興収分を合わせると3680万ドル。製作費3800万ドルをほぼ回収したことになる。

■製作費1億7000万ドルの『トロン:レガシー』(リンクは拙ブログのレビューに飛びます)は、2週目までの累計を8830万ドルとした。世界興収は1億1100万ドルあたり。製作費1億7000万ドルまでの距離をどれだけ縮めていけるのか。

■『ナルニア国物語第3章 アスラン王と魔法の島』は米国内興収だけ見ると6400万ドル程度と振るっていないが、世界では既に1億9300万ドルほどに達している。製作費は1億5500万ドル。

■6位の"The Fighter"は3週目にして製作費2500万ドルを回収完了。8位の"Black Swan"は4週目にして累計興収を3000万ドル近くまで押し上げてきた。製作費は1300万ドル。

■7位デビューとなったジャック・ブラック主演作"Gulliver's Travels"は完全にヒット路線の蚊帳の外へと追いやられてしまった。

■トップ10圏外では『英国王のスピーチ』が11位。"127 Hours"は16位。全米7館での限定公開の始まったソフィア・コッポラ監督作にしてヴェネツィア国際映画祭金獅子賞受賞の『SOMEWHERE』は1館あたりのアベレージが2万ドル越え。フランス製アニメーション『ザ・イリュージョニスト』(リンクは拙ブログのレビューへ)もアベレージ1万7000ドルを超える高稼働を見せている。

この記事が参考になったらクリックをお願いします。

TOP】【レビュー】【TWITTER

| | トラックバック (0)

2010/12/24

メリー・クリスマス!

Merry_3  

| | トラックバック (0)

2010/12/23

米民主党、スピルバーグの協力を求む

ワシントン・ポストによると、中間選挙の大敗を受けて議会運営に苦心するナンシー・ペロシ下院議長は米民主党の立て直しのためにスティーブン・スピルバーグ監督に相談役としての協力を求めたい構えのようだ。

だが、この記事が出た後に、スピルバーグの広報担当者は「彼が監督するのは俳優に対してであって、政治家ではありません」との主旨のコメントを発表。持ちあがった可能性を否定している。

言うまでもなく日本の民主党もかなり崖っぷちの状態。哀しいのはスピルバーグのように頼れる映画監督が日本には見当たらないということだ。とりあえず山田洋次監督にお願いしときますか?

この記事が参考になりましたら、クリックのほどお願い致します。

TOP】【レビュー】【TWITTER

| | トラックバック (0)

チャン・イーモウ最新作にクリスチャン・ベイルが主演

北京オリンピックの開会式&閉会式の総合演出でも世界的に名を高めた映画監督チャン・イーモウが、新たに“南京大虐殺”をテーマにした作品を手掛けることが発表された。しかもその主演には『バットマン・ビギンズ』『ダークナイト』のクリスチャン・ベイルが決定しているという。

『レッドクリフ』と同規模の9000万ドルを掛けて製作される本作"Nanjing Heroes"(製作用の仮タイトル)は、1937年の南京で巻き起こった攻防のさなか、ベイル演じるカトリック司祭が多くの中国人を匿ってその生命を救うという物語。英語と中国語の入り混じった作品になるようだ。

今回クリスチャン・ベイルを起用したのには大きく3つの要素が挙げられる。1つ目には人気俳優を主演に据えることで欧米での浸透度アップを図りたい思惑。そして外国人の目線を導入することよって語り口の角度を変え、また物語の中立性を高めたいとする狙い。更にはこれらのワールドワイドな相乗効果によって、世界の若い世代にもこの事件のことをもっと知ってもらいたいとする願い。。。

南京大虐殺に焦点をあてた映画には、最近にもルー・チュアン監督による『南京!南京!』(英語タイトル"City of Life and Death")や、在中ナチス党員が虐殺のさなかで多くの中国人を救うことになる『ジョン・ラーベ』(フローリアン・ガレンベルガー監督)などがある。

どの作品も日本で観賞できる機会は皆無に近く、今回のチャン・イーモウ作品がこの先どのように扱われていくのか、注目が集まる。

この記事が参考になりましたら、クリックのほどお願い致します。

TOP】【レビュー】【TWITTER

| | トラックバック (0)

『英国王のスピーチ』米版ポスターの変移

先日発表されたゴールデン・グローヴ賞ノミネーションでは最多7部門にて名前が挙がり、現在オスカー作品賞に最も近い存在と言われている"The King's Speech"あらため『英国王のスピーチ』(2月26日より全国順次公開)。

アメリカでの公開(イギリス&オーストラリア合作ながら、公開はアメリカのほうが早かった)に向けて本作に関する話題が温まるにつれ、共によく話題に昇っていたのが公式ポスター・ビジュアルの酷さだった。「オスカー競合作史上、もっとも酷い」とまで揶揄されることも。

そして米公開直前になって新しい公式ポスターが露出されはじめた。なるほどこちらはテーマやアイテムをクローズアップしたデザイン。これで誰も文句は言わなくなった。ただし、出演者たちをアピールするにはやや抽象すぎるイメージとなった。

Kings_speech
そして、ゴールデングローブ賞候補の発表で、この前者ポスターの「なにも考えてないようで、実は周到に考え抜かれた思惑」を知ることになる。というのも本作は見事、主演、助演男優、助演女優の候補枠に入ったからだ。もしも当初から右のポスターだったなら、これほどの候補入りの実績を上げられたろうか?

映画公開後も続く長期の選挙戦のような賞レースを勝ち抜いていくためには、まず数多くの候補となることが重要。そのための作戦として、たとえ酷いポスターと罵られようが、候補入りしそうな3人のメイン俳優の顔はちゃんと大写しにして印象付けておく。もちろん本作の場合、トロント映画祭を皮切りに映画自体の評判がきちんと確立させていたからこそ、この戦略が取れたわけだが。

というわけで、ここまでくると、日本でどんなビジュアル展開がなされるのかにも注目が集まってくる。ことポスター・ビジュアルに関して欧米にも増して入念に手を掛ける日本ではいったいどんなデザインに決まるのだろう。まさか一つ目の酷いデザインになるなんてことは。。。?

と危惧していたところ、まず本作の年末緊急試写のお知らせが届いた。それはバッキンガム宮殿を前面にあしらった「王室からの案内状」的なデザイン。これはとりあえずの緊急用デザインなのだろう。

その後、オープンしたての日本版公式を覗いてみると・・・

『英国王のスピーチ』日本版公式

ああ!なるほど!いい感じですね!しかも米版の2つのバージョンを知ってると、3人をフィーチャーさせながら、なおかつマイクの存在も忘れていないことが分かる。本作をめぐる売り手の思惑が巧みに集約され、なおかつ背景にはバッキンガム宮殿=英国王室の雰囲気さえ加えられている。非常に日本人好みの可愛らしさに仕上がっていると思います。

さて、あなたはどのバージョンがお好みですか?

この記事が参考になりましたら、クリックのほどお願い致します。

TOP】【レビュー】【TWITTER

| | トラックバック (0)

2010/12/21

"Hanna"トレーラー登場!

プライドと偏見』『つぐない』『路上のソリスト』のジョー・ライト監督最新作"Hanna"のトレーラーが登場。今度は文芸作ではなく、なんとアクションに挑戦だ。『つぐない』『ラブリー・ボーン』のミューズ、シアーシャ・ローナンが父の手により凄腕の殺しスキルを叩き込まれた少女を演じる。共演はエリック・バナ、ケイト・ブランシェット。音楽は『トロン:レガシー』のダフトパンクに対抗(?)して、こちらはケミカル・ブラザーズが担当。

この記事が参考になりましたら、クリックのほどお願い致します。

TOP】【レビュー】【TWITTER

| | トラックバック (0)

2010/12/20

北米興行成績Dec.17-19

先週までの復習は各自こちらで行ってください。

【Dec.17-19 weekend 推計

01 Tron Legacy (-) $43.6M
02 Yogi Bear (-) $16.7M
03 The Chronicles of Narnia3 (↓)$12.4M 
04 The Fighter (↑)$12.2M
05 The Tourist (↓) $8.7M
06 Tangled
(↓) $8.67M
07 Black Swan (↓) $8.3M
08 How Do You Know
(-) $7.6M
09 Harry Potter7 part1(↓)$4.84M
10 Unstoppable (↓)$1.8M


■『トロン:レガシー』(リンクは拙ブログのレビューに飛びます)が首位獲得。興収5000万ドルに届くかと期待されていたが、現在までの推計興収は4360万ドル。製作費に1億5000万ドル以上、世界規模のマーケティング費に1億ドル以上が投入されており、米国外からどの程度回収できるか注目が集まる。

■2位には伝統あるTVアニメの実写&CG融合、なおかつ3D映画版"Yogi Bear"。ヨギベアの声を演じるのはダン・エイクロイド。相棒のブーブー(子グマ)の声はジャスティン・ティンバーレイク

Yogi_bear

ファミリー映画としてはかなり低調な出だしだが、スタジオ側はクリスマスから年始にかけて長いスパンでお子様たちの動員を図りたい構えのようだ。製作費は8000万ドルとのこと。

■先週の覇者『ナルニア国物語第3章 アスラン王と魔法の島』は3位へ。累計興収は4270万ドル。製作費1億5000万ドルと言われているが、世界興収では1億6600万ドルを越えている。

■4位には先週の限定上映から一気に2500館へと規模を膨らませた"The Fighter"。驚愕のゴールデングローブ賞ノミネート(しかもコメディ部門!)を飾った『ツーリスト』は5位に。累計興収はようやく3000万ドルに達したあたり。6位のディズニー映画『塔の上のラプンツェル』(原題"Tangled")は米国内累計1億3000万ドル近辺。製作費2億5000万ドルと言われている。世界興収では2億2500万ドルに達している。"Black Swan"はさらにテリトリーを増やし、960館規模に。製作費1300万ドルながら、公開3週目にして国内興収1500万ドルを越えている。

■今週初登場組『幸せの始まりは』(原題"How Do You Know")は8位スタート。リース・ウィザースプーンといえばロマンティック・コメディの要だったはずだが、名匠ジェームズ・L・ブルックス、ジャック・ニコルソンに囲まれての本作では、他の作品にかなり差をつけられる結果に。

■5週目のハリー・ポッターと死の秘宝Part1』(リンクは拙ブログのレビューに飛びます)は9位。累計2億6550万ドルに達した。10位のアンストッパブル』は6週目にして国内累計7730万ドル。世界規模で見ると既に興収1億3200万ドルを超え、製作費の1億ドルをカバーしている。

■トップ10圏外では『英国王のスピーチ』が上映館を43館に増やし13位に。1館あたりのアベレージでは25000ドルと高数字をキープ。"127 Hours"はやや順位を落とし16位へ。

■週末3日間における全作品興行収入の合計は1億3400万ドル。これは『アバター』が公開された昨年同週と比べて2.6%減の数字。

この記事が参考になったらクリックをお願いします。

TOP】【レビュー】【TWITTER

| | トラックバック (0)

2010/12/18

モンガに散る

台湾映画によく見られる瑞々しい青春グラフィティを踏襲し、香港映画のノワールな質感を取り入れながら、どこか韓国映画を思わせる突き抜けた凶暴性をも宿した作品、それが『モンガに散る』だ。

舞台となるのは80年代の商業都市にして台北一の歓楽街モンガ。賑やかなれど、その裏側ではヤクザの縄張り争いが絶えず、大陸勢力の台頭もまた新たな火種を生んでいる。物語は同級生にいじめられる転校生“モスキート”が思わぬ不屈の精神を見せつける場面で早々に転機を迎える。

その光景を遠くから眺めていた同じ学校に通う4人組は「気にいった!」と意見を一致させ、彼を5人目の仲間へとスカウトする。ヤクザ親分のドラ息子を中心に集結した彼らは、高校生ながら誰もが恐れる軍団だった。仲間入りを決めたその瞬間から、モスキートは他の4人と厚い絆で結ばれた。仲間のためならたとえ火の中、海の中。この命だって差し出せる。やがてモスキートは高校を中退し、本格的に裏社会の道を歩み始めるのだが―。

Monga
宣伝文句にはジョン・ウーをはじめとするアジアの大物監督らによる賛辞が並ぶ。なおかつ5人組のひとりを演じるイーサン・ルアンが今年の金馬奨(台湾のアカデミー賞)にて主演男優賞を受賞。本作にはアジア各国の文化的な刺激にさらされた台湾の立ち位置が非常に顕著に表れており、その目まぐるしいまでの融合が“モンガ”というひとつの街=主人公を媒介に凄まじいエネルギーとして発露され、その本気度は、冒頭、街を上げての大暴動を何の特殊効果も無しにガチで撮影している無謀さからも充分伝わってくる。

資料を紐解くと今回のアクション監督に『オールド・ボーイ』のヤン・キルヨンが招聘された旨が記されてあった。なるほど、この肉弾戦とも言うべき、肉を切らせ骨を断つ闘い方が物語にもたらした影響は大きい。「突き抜けた凶暴性」はここから来ていたのか。このような思いがけない才能の起用からも、『モンガ』がいかに台湾映画の既定路線から外れた突然変異のシロモノであるか伝わってくる。

監督はもともと俳優出身のニウ・チェンザ―。ホウ・シャオシェン監督作をはじめ台湾ニューウェーヴと呼ばれる時代の代表作に何本も顔を出し、シャオシェンを師と仰ぎながらも、本作のインタビューにて「ホウ・シャオシェンのような映画だけは撮りたくなかった」と語っているのが興味深い。

なるほど、台湾ニューウェーヴ時代の作品群はその芸術性の高さから世界の名だたる映画祭で脚光を浴びながらも、台湾内では人気に欠け、エドワード・ヤン監督作『ヤンヤン 夏の思い出』に至っては劇場公開すらされていないという。

そんな映画界のジレンマを目の当たりにしてきた彼だからこそ、これまでと全く違う、エンタテインメント性と芸術性とがデッドヒートを繰り広げる壮絶な火花、いや花火のような2時間半を刻みたいと強く思ったのだろう。これ一本で、世界中の注目を台湾映画界へと集めることができる。そんな求心力に満ちた作品だった。

この記事が参考になりましたら、クリックのほどお願い致します。

TOP】【レビュー】【TWITTER

| | トラックバック (0)

デマにご用心

木曜日の午後、ツイッター上で「モーガン・フリーマン死去」とのデマが一斉に拡がった。

もとを辿れば、ひとりのユーザーが「ほんの仲間内のジョーク」として発したツイットが病原体なのだが、これがタチ悪くCNN公式ツイッター情報をリツイートする体裁「RT @CNN:Breaking News:~」をとっていたため、目にした人たちが何の疑いもなしに真実だと思い込んでリツイートに次ぐリツイートを発してしまったようだ。

その後、デマのソース源とされていることに気づいたCNNは公式ツイッターにて次の声明を発表。(直リンク

"CNN did not report Morgan Freeman death. Rumor is false. CNN will aggressively investigate this hoax."

これにより事態はとりあえず収束に向かうことに。

あらゆるユーザーが情報の媒介(そもそも“メディア”という言葉は“媒介”という意味)となりうる現代、その真偽を逐一吟味するリテラシーを同時に兼ね備えておかないととんでもない事態に陥りかねない。

くれぐれもデマにご用心。

この記事が参考になりましたら、クリックのほどお願い致します。

TOP】【レビュー】【TWITTER

| | トラックバック (0)

2010/12/16

君を想って海をゆく

日本に暮らしながら、遥か遠方の移民や難民について想いを馳せるのは至難の業だ。

しかし、かつて『扉をたたく人』(原題:The Visitor)という名作が、その穏やかな語り口によって観客の目線を巧みにその実態へといざなったように、映画という魔法は時として、瞬く間に国境や人種、文化の壁を消滅させる力に満ちている。フランス映画『君を想って海をゆく』はまさにその魔法を想いださせてくれる、静謐な力強さに胸が熱くなる名作だった。

Welcome_3   
物語の舞台は光とトラックとコンテナと汽笛の音に満ちたフランスの玄関口カレ。イギリスの対岸にあるこの都市には大勢の難民たちがたむろし、イギリスへの密航のチャンスをうかがっている。そんな中、クルド人青年ビラルはイギリスで暮らす恋人に逢うために、荒廃したイラクから3か月もかけて、今日ようやくこの町に辿りついた。彼の前に立ちはだかるのは最後の難所ドーバー海峡。仲間と共に積み荷に潜り込もうとするが、その試みはあえなく失敗に終わる。

翌日、彼はひとつの決心を胸に町のプールへ足を踏み入れる。そこには仏頂面の水泳コーチがひとり。ビラルはなけなしの金をはたいて、なんとか2回分のレッスン代にあてる。

そう、彼はドーバー海峡を泳いで渡ろうとしている。

そのために、たった2回分のレッスンで泳ぎを習得しようとしているのだ。

妻との離婚協議中で傷心の日々を送っていた水泳コーチのシモン。これまで難民問題にまったく関心の無かった彼の心は、少しずつ動き始める。そして恋人に逢いたい一心のビラルを、本気で応援しはじめる。まるで自分の息子のように。そしてシモン自身も失いかけていたものを必死に取り戻そうとするかのように。。。

フランスで公開されるや、たった5週で観客数が100万人を突破したという。それほどまでにフランスでは難民問題が深刻化しているわけだが、本作はそれらの問題を投げかけながらも、究極的には自分と他者とをつなぐ絆を互いに手繰り寄せる、そうした人間の生き方において土台となる部分の重要性を想起させてくれる。

ビラルは本当にドーバーを渡ろうとする。彼の行く手には高波や潮の満ち引き、巨大なタンカーのもたらす引力が待ち構えるだろう。しかし、彼の目指す目標は変わらない。

このひたむきな若さを体現した新人俳優も素晴らしければ、もう一方の、重くきしんだ心の扉を少しずつ押し開く中年コーチ役、ヴァンサン・ランドンのまなざしにも圧倒される。彼はもはや青年のような意志や行動力もないし、目の輝きも死んでいるが、それでもなお心だけは死んでいない。自らを奮い立たせ、人と想いを通わせるための十分な余力を振り絞っていく。彼の表情の変化はまるで観客の心のざわめきと胎動を鏡面的に映し出しているかのようだ。

『扉をたたく人』の大学教授はここにも居た。国も言語も文化もジャンルも設定も違うが、彼らのようなごくささやかな日常の闘士はどこにだって偏在する。今日も世界のどこかで、自らの許容の限界を少しずつ広げながら、なお他者との接点を求め、扉をたたき続ける。

そして彼らの物語は、遠い島国に暮らす僕らにも、本作の原題でもある"WELCOME"の意味を、より深く伝えてくれる。

この記事が参考になりましたら、クリックのほどお願い致します。

TOP】【レビュー】【TWITTER

| | トラックバック (0)

2010/12/15

トロン:レガシー

まず現状として『トロン』を知らない人が圧倒的に多すぎる。なので「レガシー(遺産、受け継がれたもの)」と銘打ったところで「何が?何を?」というところから始めなければならない。が、実際のところ1982年製作の前作の知識など、ほとんど必要ない。これは3D博覧会のパビリオンみたいなもの。2010年は3D元年と呼ばれたが、『アバター』の約1年後、それを締めくくるのにふさわしい独創的な3D世界がディズニー・ブランドよりお目見えしたというわけだ。

それはまさに暗闇に蛍光グリットの線がひた走る、壮大なエレクトリカル・パレードだった。

Tronlegacy_3
かつて大量のアーケード・ゲームとその愛好者たちで賑わっていたゲームセンター周辺は、20年後の現代、すっかりゴーストタウンと化していた。失踪した父の痕跡を求めてそこへ足を踏み入れた息子サムを、レトロなゲーム機「トロン」が秘密部屋へと誘う。その背後で作動する自動転送装置。瞬く間にサムはトロン世界へと放り出され、かつて父が聴かせてくれたベッドタイムストーリーを現実のものとして受け止めることになる。

と、そこへ上空から旋回して舞い降りてくる赤いグリッド線の監視艇。サムはなにも分からぬまま分厚いヘルメットを被った謎の男たちによって連行されることに。。。

ここからは『グラディエーター』よろしく、未知なる世界で囚われた者が、コロセウムに送還され、擬人化されたプログラムとの死闘を余儀なくされる。生き抜かなければここから出られない。武器は背中に装着したディスク。これを振りかぶって、バウンドさせて、相手の身体を破壊する。ルールは1982年当時の『トロン』と変わらない。

ふと見上げると、コロセウムの特等席にはヘルメットの男が鎮座している。彼こそがこの世界の生みの親にして、統治者。そしてその素顔は・・・もう話の流れからおわかりだろう、サムの父親、ケヴィン。それも20年前と全く変わらない若々しいまでの彼の姿がそこにあった(この映像には『ベンジャミン・バトン』と同じ技術がつかわれているという)。。。

とまあ、「父を超える」といった古代ギリシアからスターウォーズを経て現在に至るまで受け継がれる神話の系譜が、ストーリーや専門用語を理解せずとも映像としてシンプルに流れ込んでくる。逆を言えば、物語に真新しさはない、ということなのだが。

いや、むしろ本作は何も考えずに3Dオペラとして体感的に楽しむべきものなのだろう。今回のプロジェクトを一任されたのは36歳のジョゼフ・コジンスキー。長編映画を手掛けるのはこれが初めて。CM演出では数々の受賞を受けている逸材だが、その真価はやはり誰にも有無言わさぬほどの3D映像の専門家&研究家であることに尽きる。このエキスパートがスクリーンの暗闇から下げ膳、据え膳のごとく繰り出してくる映像演出の数々に、僕らはスクリーンの四隅の限界やこれが3Dフォーマットであることも俄かに忘れ、果てしない蛍光グリット沿いの疾走に身体を任せることになる。3Dにありがちなゴチャゴチャしたビジュアルの混濁はない。研ぎ澄まされたイメージが一点透視図法の終着地を目指すがごとく、余分なものをそぎ落とし、スッキリと伝達されてくる。

また、ダフトパンクによるサウンドトラックがテンションを高める。『トロン』世界をこれほどまでに効果的に演出するデジタル音楽は彼らにしか作り得なかっただろう。また音楽のみならず彼らのお馴染みフルフェイス・マスクのコスチュームが本作『トロン:レガシー』のデザインに与えた影響もまた大きいように思える。

『アバター』よりも進化した撮影カメラ&システムを採用した本作、その成果としては『アバター』の熱狂性や情熱とは真逆の、センスやクールさを追究したきらいもある。はたしてこの趣向は映画ファンにどう受け止められるだろうか。

ぜひ2010年という時代を総括しながらこの『トロン:レガシー』の革新映像に臨んでほしい。これは、トロン世界のみならず、3D映画の来年、そのまた向こうを見通すプレゼンテーションとしても重要な意味を持つはずだ。

この記事が参考になりましたら、クリックのほどお願い致します。

TOP】【レビュー】【TWITTER

| | トラックバック (0)

2010/12/13

全米興行成績Dec.10-12

先週までの復習は各自こちらで行ってください。

【Dec.10-12 weekend 推計

01 The Chronicles of Narnia3 (-) $24.5M
02 The Tourist (-) $17.0M
03 Tangled (↓)$14.5M
04 Harry Potter7 part1(↓)$8.5M
05 Unstoppable (↓) $3.75M
06 Black Swan
(↑) $3.33M
07 Burlesque (↓) $3.2M
08 Love and Other Drugs
(↓) $3.0M
09 Due Date (↓)$2.54M
10 Megamind (↓)$2.5M


■配給がディズニーから20世紀フォックスに代わり、しかも今回は3D仕様。製作費1億5000万ドルとも言われる『ナルニア国物語第3章 アスラン王と魔法の島』が週末興行成績NO.1の座を獲得した。

Chronicles_2 
だがその興収は2450万ドル程度に留まり、やや不発(前作を振り返っても『ライオンと魔女』はオープニング興収6560万ドル/累計2億9170万ドル、『カスピアン王子』は5500万ドル/累計1億4100万ドル)。だが、同時公開された85カ国の興収を合わせると1億500万ドルに達するという。この数字をどう見るか。日本では2月25日公開。

■No.2にはジョニー・デップ、アンジェリーナ・ジョリー主演の"The Tourist"。ドイツ映画の傑作『善き人のためのソナタ』の監督が手掛けていることもあり客を呼ぶ要素としてはバッチリだったはずだが、興収は1700万ドルと低迷。製作費は1億ドル。

■先週の覇者"Tangled"は3位へ。製作費2億6000万ドルと言われる本作の累計興収は1億1560万ドルに達している。ハリー・ポッターと死の秘宝Part1』(リンクは拙ブログのレビューに飛びます)は累計2億5800万ドル。5週目の『アンストッパブル』は累計7500万ドル。高評価ながらも製作費の1億ドルを国内だけで賄うのは難しそうだ。

■さて、今回最も注目すべきは"Black Swan"だろう。

Blackswan

そもそもTOP10では上映館数2000~3000規模の作品が当たり前なのに、今回6位に食い込んできた本作はなんとたったの90館。その1館あたりのアベレージも3万ドル台をキープしているから凄い人気ぶりだ。

いつもながらにLAで女優&アート修行を続ける高綱さんにさっそく観た感想を伺うと、

まるで女優の役作りの過程をみせられているような錯覚に陥る。表現はリアルとイマジネーションの融合の産物だと改めて。クローズショットにミニマイズされた繊細で大胆なナタリーポートマンの技術の高さには圧巻。オスカー、かなり確率高いです!」

とのこと。 日本公開が待ち遠しいです。

■13位の"127 Hours"、15位の"The King's Speech"に加え、新たに週末デビューを果たしたインディペンデント系映画にマーク・ウォルバーグ&クリスチャン・ベイル主演のボクシングドラマ"The Fighter"がある。全米でたった4館の限定公開(後に拡大される)ながら、1館あたりのアベレージは8万ドルを越えている。本作もアカデミー賞に食い込んでくる可能性充分ありと言われているので、この先益々盛り上がる可能性をはらんでいる。

この記事が参考になったらクリックをお願いします。

TOP】【レビュー】【TWITTER

| | トラックバック (0)

2010/12/12

ヒア アフター

かつて丹波哲郎は、自身の長年に渡るライフワークを注ぎ込んだ監督作の表題で「死んだら驚いた」と打ち出した。死とは誰の身にとっても言いようのない恐怖であり、それゆえ人類の飽くことなき興味関心の対象となりつづけ、それにまつわる多種多様な解釈は世にある宗教の最も核心的な部分を成してきた。

『ヒア アフター』はクリント・イーストウッドにとって未体験ジャンルだ。もちろん彼は、宗教者などではないどころか、これまでのフィルモグラフィーではいったいどれだけの敵対者を銃口の煙の彼方へ葬り去ってきたか知れない。法からも神の道からも逸れた文字通りの“アウトロー”なのだ。

そんな彼が死の向こう側へと想いを馳せる。いや、それは正確な表現ではない。この映画では「あの世」の具体的なビジョンなど何ひとつ登場しないからだ。メインとなるのはあくまで「この世」。それも“失った人”や“あの世”のことを必死に考え、思い悩む人間たちの孤独な姿にカメラは真向かいつづける。

それゆえこの映画にはなにひとつ嘘が無い。未知なる領域へ踏み出しながらも、「死へ想いを馳せる人間たち」という究極のリアリティに踏み留まる謙虚さ、視座の確かさ。これぞイーストウッドならではの語り口と言えよう。

Hereafter

続きを読む "ヒア アフター"

| | トラックバック (0)

2010/12/08

全米興行成績Dec.03-05

先週までの復習は各自こちらで行ってください。

【Dec.03-05 weekend 推計

01 Tangled (↑) $21.6M
02 Harry Potter 7 (↓) $17.0M
03 Burlesque (↑)$6.1M
04 Unstoppable(↑)$5.9M
05 Love and Other Drugs (↑) $5.65M
06 Megamind
(↓) $4.9M
07 Due Date (↑) $4.13M
08 Faster
(↓) $3.9M
09 The Warrior's Way (-)$3.0M
10 The Next Three Days (↓)$2.5M


■2週目のディズニー・アニメ"Tangled"が3週目の『ハリー・ポッターと死の秘宝Part1』(リンクは拙ブログのレビューに飛びます)を上回り首位を奪還。製作費は2億5000万ドルを越えるとも言われており、現在までの累計興収はもうじき1億ドル到達間近
。2位『ハリー・ポッター7Part1』は勢いが削がれてきた。米国累計は2億4500万ドルほどに達した。

■『バーレスク』は先週より1ランクアップ。2週目週末の興収は先週比49%減と可もなく不可もなく(新作は2週目の週末、平均して50%落ちる)。累計興収は製作費5500万ドルのほぼ半分2700万ドル。トニー・スコット先生の『アンストッパブル』は硬派に数を重ねる。製作費1億ドルのところ現在までの累計興収は7000万ドルに届くかといったところ。

■先週3位だった"Megamind"は大きくランクを落とした。トップ5圏内にアニメは2つもいらないという浄化作用が働いてしまったのか。累計興収は製作費をちょっとだけ上回る1億3600万ドル。

■トップ10圏外に視野を広げると、12位には"127 Hours"の姿が。先週破格のスタートを切った"The King's Speech"は今回も5万4000ドルを越える興収アベレージをキープ。そしてこれまた前評判の高い"Black Swan"が全米18館にて登場し、1館当たりのアベレージが8万ドルを越える高数字をマークしている。

この記事が参考になったらクリックをお願いします。


TOP】【レビュー】【TWITTER

| | トラックバック (0)

2010/12/05

北九州市民映画祭

Dscn0070

本当に延々と列が伸びて、曲がり角から次の曲がり角、そのまた次と、キリがありませんでした。知らない通りすがりのおっちゃんが「いったい何事なんだ?どうなってしまったんだ?」と心配そうに聴いてきたので、「はあ、誰か来るんすかねえ」と答えて茶を濁しておきました。スタッフさんも「いったいどうしてこんなにお客さんがあつまってしまったんだ」とうれしい悲鳴or絶叫。北九州のパワーはすごいです。ほんと圧倒されました。

この記事が参考になりましたら、クリックのほどお願い致します。

TOP】【レビュー】【TWITTER

| | トラックバック (0)

2010/12/01

溝/The Ditch(東京フィルメックス)

それは1950年代、異端分子として捉えられ強制労働キャンプに送られた人たちの、過酷を極める日常を綴ったドラマ。これまで『鉄西区』』『鳳鳴―中国の記憶』などので賞賛を集めてきた中国人ドキュメンタリー作家ワン・ビン監督による初の劇映画だ。

もちろんワン・ビンの視点はこれまでの延長線上を見据えている。映画の質感は劇映画と言えどもドキュメンタリーに近い。音楽を用いず、ただ轟々と砂と嵐の饗宴が、鳴りやまないサントラのように絶えまなく耳を震わす。

日々、強制労働を耐え抜いては住居用の穴倉へと戻り、疲れ果てて寝床に倒れこむ。彼らが過去にどんな罪を犯したのかはそれほど重要ではない。また誰もが決して凶暴な人には見えない。彼らはまるで任意に抽出され、こんな地の果てまで連れてこられた酷く運に恵まれない人のようにも見える。それほどまでに彼らは人間性の長短や判断力も削げ落ち、過去も未来もなく、ただ茫然と生きている。

01_2
大自然の猛威に対して人間はあまりにも無力だ。収容された人々は極寒の中で食料も満足に貰えず、ある者は土や樹の芽をも口にし、そしてまたある者は正常であれば決して踏み越えることのない一線さえも越えてしまう。

同じ部屋の住人が死んだ。次第に哀しみもなくなる。それが日常となる。すべては砂漠に飲みこまれて、感情さえも枯れてしまう。観客もこの無力感の渦にどっぷりと漬け込まれ、もはや抵抗する気力や、ここから何か希望が実をつけそうな期待さえもとうに失っている。我々もあの穴ぐらの住人と化しているのだ。

と、そのとき、都会からひとりの囚人の妻が、遥々訪ねてくる。それほど美しくもないこの女性は、夫の死を知り堰を切ったようにワンワン泣きわめく。風の音しか聞こえなかったこの枯れ果てた風景を、うるさいくらいに掻き乱して、同居人たちを引きずりこむ。

02
囚人たちに取ってみれば迷惑な話だ。生き抜くために心をあえて無味乾燥せているというのに、そこに思わぬ“引き金”が舞い込んできてしまった。囚人たちの心と同調しつつあった観客ははた迷惑な女だと顔をしかめるかもしれない。

だが同時に観客はこうも気付くはずだ。ああ、この女性の姿こそが、当たり前の人間の姿だったんだ、と。愛する者に逢いたいと願い、泣きわめき、おびただしい墓の中から夫の遺体を掘り起こしたいとさえ望む彼女。

この映画『溝』で我々は見事なまでに人間性を見失い、そして彼女のやかましいまでの嗚咽によって再び人間性を回復させていく。これは我々の日常をリセットし、再起動させる意味において、とても不可思議かつ効果的な現象だった。

こんなにも絶望の物語なのに、不思議と後悔はなかった。単なる強制収容の逸話を越えた、獣でも悪魔でもない、真の意味での人間の物語に思えた。

その到達を讃えるかのように、ラストでは扉の向こうから僅かばかりの光が差し込んでいる。今も昔も、どんなに価値観が混濁して人々が人間性を見失おうとも、我々はあの光を手がかりに、暗闇の中を彷徨い歩いていけばよいのだろうか。ねえ、どうなんですか?ワン・ビン先生?

ワン・ビン監督は中国政府による圧力を恐れずによくぞこれほどの作品を作り上げたものだ。と、資料に目を通すと、製作国の欄に「フランス」とあった。今回のフィルメックスでは来日が叶わなかったそうだが、いつかこの映画について彼自身の口から多様な言葉が尽くされる日を待ちたい。

この記事が参考になりましたら、クリックのほどお願い致します。

TOP】【レビュー】【TWITTER

| | トラックバック (0)

« 2010年11月 | トップページ | 2011年1月 »