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2010/12/29

ナショナル・フィルム・レジストリー、今年の登録作を発表

いわば映画におけるノアの箱舟といったところだろうか。

一度登録されると国の責任のもとで永久的にフィルムが保存されるというアメリカの文化保護制度"National Film Registry(米国立フィルム登録簿)"の選定委員会が2010年の登録作を発表した。1988年に始まったこの制度では、製作後10年以上が経過している作品を対象に「後世に伝えるべき、文化的・歴史的・芸術的価値の高い作品」が毎年25作ずつ選定され、アメリカ議会図書館へ所蔵される。

今年の顔触れは以下の通り。

Airplane
■今年はコメディ作品が目立つ。先日急逝したレスリー・ニールセン主演作『フライングハイ』(1980)を筆頭に、ブレイク・エドワーズ監督による人気シリーズの第一作『ピンク・パンサー』(1964)、ルイス・マイルストン監督が人気ブロードウェイ作品を映画化した『犯罪都市』(1931)、W.C.フィールズによるスラップスティック『かぼちゃ大当たり』(1934)。

ウォーターゲート事件の裏側に迫る実話サスペンス『大統領の陰謀』(1976)、ホラーの金字塔『エクソシスト』(1973)、ロバート・アルトマンによる西部劇『ギャンブラー』(1971)、トラボルタのダンスが世界を熱狂させた『サタデー・ナイト・フィーバー』(1977)。ジョン・ヒューストンが戦争後遺症について描き、軍部により長らく圧力を受けてきたドキュメンタリー"Let There Be Light"(1946)、そしてエリア・カザンの初長編『ブルックリン横町』(1945)。不況期の日常を綴ったドラマ『明日は来らず』(1937)

■ジョージ・ルーカスが南カリフォルニア大学時代に撮った短編『電子的迷宮/THX-1138:4EB』(1967年作品。後にルーカスの初長編『THXー1138』としてリメイクされる)。そしてルーカス製作、11月末に亡くなったアービン・カーシュナー監督が手掛けた『スター・ウォーズ/帝国の逆襲』(1980)。

*ルーカスの『スターウォーズ』は第1回(1988年)選定にて『市民ケーン』『カサブランカ』などと共にいち早く所蔵決定となっている。

■また、スパイク・リーが黒人指導者の肖像を描いた『マルコムX』(1992)に加え、知名度は低いがアフリカン・アメリカン文化遺産とも言うべき初期インディペンデント・フィルム"Cry of Jazz"(1959)や、メキシカン・アメリカンにまつわる"I Am Joaquin"(1969)。

■そのほか、『都会の哀愁』Lonesome(1928)、Newark Athlete(1891)、Our Lady of the Sphere(1969)、Preservation of the Sign(1913)、Study of a River(1996)、Tarantella(1940)、A Trip Down Market Street(1906)、Grey Gardens(1976)、The Bargain(1914)。

今回の選定作25本を加えて、所蔵数は合計550本となった。

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