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2010/12/30

脚本家組合賞の不思議

アメリカ映画を論じるとき度々取りざたされるのが“組合”という存在だ。プロデューサー、監督、俳優、脚本家など、それぞれの分野ごとに個が集団を作り、自分たちの権利が脅かされそうになると思わぬ結束力を発揮して問題解決にあたる。

そして毎年オスカーの季節になると、各組合が今年最高の仕事をした仲間を讃える“組合賞”というものが次々に選考、発表される。

というわけで、今回は脚本家組合賞(Writer's Guild of America)のお話。

現在この賞がちょっとした注目の的となっている。アカデミー賞で大活躍する秀作群が、こちらの組合賞では候補入りの資格さえもらえないというケースが多々見受けられるのだ。たとえば昨年を振り返ってみると、『イングロリアス・バスターズ』や『シングルマン』『ザ・ロード』『第9地区』『17歳の肖像』『カールじいさんの空飛ぶ家』といった作品はエントリーされていない。「候補入りできなかった」のではなく、「不適格」とみなされたのだ。

これは何故か?

WGA賞はそのガイドラインを厳しく定めており、組合の管轄外で撮られた作品をいっさい認めず、さらにはそのエントリー方法や条件をめぐっても不備がないか精査が行われる。この過程において毎年多くの秀作が「不適格」の称号を与えられるというわけだ。

では今年はどんな作品が不適格とされているのか見てみよう。以下の作品はWGA賞候補として名前が挙がることは無いが、アカデミー賞では間違いなく活躍が期待される作品である。

英国王のスピーチ、トイ・ストーリー3、ブルー・バレンタイン、Winter's Bone、Another Year、Biutiful、The Way Back、The Ghost Writer、Made in Dagenham、ヒックとドラゴン。

願わくば不適格の子らがオスカー本戦で立派に大活躍できますように。

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